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2015年9月12日 (土)

Fred Herschのまたも素晴らしきソロ・アルバム登場!

Fred_hersch"Solo" Fred Hersch(Palmetto)

秋は音楽シーズンである。よって,9月に入ると次々とアルバムがリリースされ,夏枯れを体感した音楽ファンにとっては嬉しい季節を迎える。そして,このアルバムである。私はこのブログでも何度も書いているが,Fred Herschのファンであるから,彼の新譜が出ると聞いただけでその期待値は極めて大きくなる。そしてそれがソロ・アルバムであればなおさらである。

ライナーにもFred Hersch本人が書いているが,本作は彼にとって10枚目のソロ・アルバムだそうである。そして,そのうち4枚がライブだと書いている(但し,私の記憶が正しければ,正確には5枚目のライブのはずである)。更に本作を含む3枚(残り2枚はJordan Hall盤とBimhuis盤)はリリースを目的として録音されたものではなく,アーカイブ目的で録られたものだと言っている。だが,本人曰く,この時,Fred Herschは"In the Zone"状態,換言すればツボにはまった状態とでも言えばいいだろうか。本人自らが認めるように「いけている」状態だったということである。だからこそリリースに踏み切るということになったということだろう。

その言葉を裏付けるように,ここにはFred Herschのピア二ズムが非常に強く感じられるものとなっていて,ファンでなくても耳をそばだてざるを得ないような演奏と言ってよいものとなっている。誤解を恐れずに言えば,私はこのアルバムを聞いていて,リヒテルの弾くヘンデルのソナタのような感覚を覚えていた。そのアルバムも我が家の家宝と言ってよいような作品であるが,私はHerschのピアノに同質の響きを感じていたのである。素晴らしいピアニストは,素晴らしいということである。

まぁ"Caravan"についてはちょっと策を弄し過ぎたかなぁって気がしないでもないのが減点要因としても,全編を通してFred Herschの弾くピアノはやはり魅力的である。このリリシズムを理解できない人とは,私は一生音楽について語らえないだろうとさえ言いたくなるような見事なソロ・ピアノ。そして最後に私のまたまた大好きなJoni Mitchellの「青春の光と影」で締められては何をか況やである。星★★★★☆。

このHerschを聞いて,私はBrad Mehldauの8枚組ソロ・ライブLP(CDは4枚組らしい)への期待値がまたまた高まってしまった。早く来い来い10月16日(笑)。

Recorded Live at Windham Civic Center Concert Hall on August 14, 2014

Personnel: Fred Hersch(p)

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コメント

ヴィレッジヴァンガードでのソロライブ出したばかりと思っていたら、また出ましたね。コットンクラブで弾いていた曲も幾つか入っています。今回も安定の出来栄えでした。

カビゴンさん,こんばんは。

まぁ,確かにソロ・アルバムが多いのは事実ですが,"Floating"を挟んでますし,Vanguardからはもう4年半ぐらい経過していますから,まぁそろそろって感じですね。

それでこのクォリティですから私には文句ありません(ってMonkの曲はやってますが,と親父ギャグ炸裂:爆)。体調も全然問題ないみたいなので,今後も期待できると思います。また是非日本に来て欲しいと思います。

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
まさにハーシュのいるNYCにいらっしゃるのですね。
このアルバムと私たちと、年と生、まさにLIVEを楽しんできてください。

monakaさん,おはようございます。TBありがとうございました。現在,JFKのラウンジでフライトを待っております。

今回の出張ではライブは2本だけでしたが,時差ボケも解消できないままでしたので,仕方ないかなぁと思います。つくづく歳を感じました。

最近のFred Herschは,以前の病状が嘘のように生気あふれる演奏を聞かせて大変嬉しい限りですが,また我々の前でいい演奏を聞かせてくれると信じたいですね。

音楽狂様
ご無沙汰しています。
素晴らしい作品ですね。もともと広い音の表現がさらに広がっている印象で圧倒されています。一生モノの作品が増える喜びって大きいですね。

ki-maさん,こんばんは。TBありがとうございます。

Fred Herschは病気で進化が止まるどころか,病気を経て進化のスピードが増しているように思います。これは非常にまれなケースであり,それがHerschというのが凄いと思っている私です。絶対フォローするっていう稀有なミュージシャン,それがHerschですね。

素晴らしいですね。ピアノという楽器と柔らかく戯れ続ける姿を捉えた素晴らしいドキュメント。
金沢から出かけたライヴで深く満足してから、あまりアルバムは入手していませんですたが。そのときの彼の印象と重なる、素晴らしい体験となりました

閣下、トラバありがとうございます。
ハーシュの過去の2枚のデュオを聴いても、まさに丁々発止のやりとで病気という悪魔から肉体的にも精神的にも開放されたのかなぁ?って思います。
今回のソロアルバムも彼ならば外すことはないとおもいましたが、
予想以上に素晴らしい世界でした。私も圧倒され、感動しました。

kenさん,こんにちは。TBありがとうございます。

確かに前々回の来日時のソロを想起させる演奏で,Herschの魅力は不変だと思わせる演奏でした。現在,これだけのソロ演奏を聞かせられる人は少ないですよね。私にとってはBrad Mehldauと双璧です。だからこそ,Mehldauの新作は楽しみです。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございます。

本当にHerschははずしません。少なくとも私は管が入らない限り,基本は絶対的信頼と言ってもいいかもしれません。今回も間違いなく当たりでしたね。

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。TBありがとうございました。
このようなアルバムがとどくと、ファンをやっていてよかったと思いますね。

monakaさん,こんにちは。TBありがとうございます。

おっしゃる通り,「ファンをやっていてよかった」と思わさせてくれる作品を連発してくれて,Herschの素晴らしさをもっと多くの人が知るべきだとさえ思ってしまいます。

本作も素晴らしいソロ・アルバムでした。文句のつけようがないですよね。

音楽狂さん、こんにちは。
この季節にFred Herschのソロが届けられるというTPOもバッチリですし、その上「いけてる」状態の演奏が聞けるのですから、申し分ありませんね。
このアルバムを聞くとやっぱりHerschはソロに限る!と思ってしまいます。トリオもそれなりによかったとは思いますが、メンバーが彼の創造性に追いついてないな・・なんて改めて感じてしまいました。
こちらもリンクを貼らせて頂きます。
http://musicpromenade.blogspot.com/2015/10/fred-hersch-solo.html

とっつぁんさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

私はFred Herschはソロかトリオが好きですが,Venus盤のように同じトリオでもひどい作品になってしまった(あれはプロデューサーの原某の悪趣味極まりない音のせいですが...)ものもありますね。その点,ソロは粒揃いの作品ばかりですね。

今回も素晴らしいアルバムに仕上がったと思います。まじでFred Hersch,絶好調です。

今までも買っていたと思ったら、実は実質初ハーシュでした。でも、出会ったアルバムが良かったと思います。感動しました。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

これが初Herschというのが実は驚きですが,そういうこともありますよねぇ。本作で感動なさったのであれば,ほかにも優れた作品が多数あります。HerschはBrad Mehldauのメンターでもありますので,きっとお気に召すのではないかと想像します。余裕があれば,いろいろお試し下さい。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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