2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

« 追悼,Ornette Coleman | トップページ | 結構長いこと探していて,ようやくゲットしたArthur BlytheのIndia Navigation盤 »

2015年6月14日 (日)

Gary Peacock久々のリーダー作が美しい。

Now_this"Now This" Gary Peacock Trio (ECM)

Gary Peacockの活動の軸足は,Keith Jarrettとのトリオに置かれていて,彼のリーダー作は2013年に出たはずのMarilyn Cryspellとの"Azure"以来ではないかと思うが,単独でのリーダー作は,どこまで遡らなければならないかがはっきりしない。まぁ,それはさておきであるが,今回はリリースがアナウンスされた時から,Marc Coplandとのトリオ作ということで非常に期待が高まっていた私である。

Keithとのトリオは,レベルの高さは認めつつも,やはりマンネリかなぁと思わせる部分があることは否めない。だからこそ,私はこういう作品でのGary Peacockの演奏にこそ,彼の本質的な部分が出てくると思っている。そして,ここで聞かれる音は,予想通りと言えば予想通りであるが,Marc Coplandの美的なピアノを得て,Keithトリオとの違いが強く感じられるものとなっている。そして,こちらの期待通り,非常に美しい響きを持つ作品である。そして,ここで聞かれるPeacockのベースの音のなんと魅力的なことか。さすがECM,というかJan Erik Kongshaugのエンジニアリングである。

ややフリー的なアプローチを聞かせる部分もあるが,基本的には三者対等に近いかたちで,スポンタニティ十分に展開される,美しいピアノ・トリオである。そして,決して熱くなることはない。それはいい意味でであって,決して悪いことではない。そういう音楽として聞けば,何の問題もないのである。もともとMarc CoplandとGary Peacockは共演経験も長く,Coplandのリーダー作でのバッキングでも相性のいいところを示していたから,本作もほぼ成功は約束されていたようなものだが,ちゃんとよい作品に仕立ててくるところが立派である。

私のように,この手の音楽が好きであれば,無条件に認めたくなるような作品と言っておこう。傑作という評価まではできないとしても,十分に聞き応えのある佳品。星★★★★。

Recorded in July, 2014

Personnel: Gary Peacock(b), Marc Copland(p), Joey Baron(ds)

« 追悼,Ornette Coleman | トップページ | 結構長いこと探していて,ようやくゲットしたArthur BlytheのIndia Navigation盤 »

ECM」カテゴリの記事

ジャズ(2015年の記事)」カテゴリの記事

新譜」カテゴリの記事

コメント

まさかゲイリー・ピーコックが新しい録音で、しかもマーク・コープランドとジョーイ・バロンとのトリオで出すとは思いませんでした。でも、聴いて納得の音ですね。やはりこのメンバーならではの音かと。次はコープランドのリーダー作がECMから出ないかなあ、なんて期待をしています。

TBさせていただきます。

910さん、こんばんは。TBありがとうございます。

おっしゃる通り、私もMarc CoplandのECMからのリーダー作のリリースに期待しています。ジョンアバに続いての登場は嬉しい限りです。

主役のPeacockは泰然自若って感じもしますが、なかなかいいアルバムでした。

ということで追ってこちらからもTBさせて頂きます。

閣下、美しい空間でしたね。
かなり高い美意識を3人で共有して、叙情的な中に少しだけトンがった部分もあって、ひんやり感がたまりませんでした。
夏の夜にいいですよねぇ。。

って、ことで、トラバしますね。

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございます。

Gary Peacockがまだまだいけていることを実証してますが,やはりMarc Coplandとの相性はいいですよね。私はKeithとのトリオを否定するわけではありませんが,PeacockはKeithとやらなくても全然問題ありませんね。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

だいぶん遅れてのアップです。
9から10曲目の「懐メロ」で泣けました。
いいアルバムですね。硬質の美しさ、がピーコックの本領ですね。

kenさん,続けてこんばんは。

Gary Peacockの年齢(あるいは健康状態)がスタンダード・トリオの活動の継続において,影響を及ぼしかねないなんて話もありましたが,この作品を聞く限り,全然現役でいけるって感じですよね。ただ,長いツアーに耐えられないってところではないかと思います。

いずれにしても,私はMarc Coplandにも期待して本作を購入した訳ですが,その期待は決して裏切られませんでした。いい作品でした。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/61736283

この記事へのトラックバック一覧です: Gary Peacock久々のリーダー作が美しい。:

» Now This/Gary Peacock Trio [ジャズCDの個人ページBlog]
ECMレーベルが立て続けに届くものだから、また順番を替えて聴いてみました。ECM [続きを読む]

» Now This / Gary Peacock Trio [My Secret Room]
七夕の日には、3年ぶりのマルチン・ヴァシレフスキ・トリオの来日にわいちゃいました [続きを読む]

« 追悼,Ornette Coleman | トップページ | 結構長いこと探していて,ようやくゲットしたArthur BlytheのIndia Navigation盤 »

Amazon検索

2017年おすすめ作