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2015年6月 7日 (日)

待望のAntonio Sanchezの新譜:これは相当暑苦しいが,燃える!

Meridian_suite"The Meridian Suite" Antonio Sanchez & Migration (CAM Jazz)

昨年リリースされた数あるCDの中で,私が最高だと思ったのはAntonio Sanchezの"Three Times Three"であった。そういうこともあり,彼の新作がリリースされると知ると,当然期待は高まる。先日のCotton ClubでのライブでもサックスはBen Wendelであったが,ほぼ同じメンツでいい演奏を聞かせてくれたので,実は私の期待値は相当高かったと言ってよい。そして,その期待に応える演奏を聞かせるAntonio Sanchezは素晴らしいとまず言ってしまおう。

とにかく,冒頭から熱い演奏が繰り広げられていて,何もここまで熱い演奏をしなくてもいいではないかとさえ思ってしまうぐらいの,火傷しそうな作品である。"Suite"と名付けられているので,組曲として想定されたものであると思われ,モチーフのように繰り返し同じメロディ・ラインが出てくることもある。だから,ライナーにはAntonio Sanchezは,「シャッフルしないで聞け」と書いている。一つの作品として聞いて欲しいという思いが表れたものだろうが,これを通しで聞くには相当の体力がいるのではないかと思ってしまうのも一方で事実である。主題にも書いたとおりであるが,この作品は相当暑苦しい音楽と言ってもよいのだが,これを聞いて燃えないリスナーはいないだろうと思わざるをえない。4曲目"Magnetic Currents"に至ってはほとんどフリー・ジャズぶちかましモードなのである。まじで燃える。

そして,今回嬉しかったのは,最近どうも作品的にどうなのよって感じが続いていたSeamus Blakeが実力通りの演奏を聞かせたことである。Antonio Sanchezのリーダーシップのもと,Seamus Blakeにも火がついたって感じだろうが,ここでのSeamusはマジでよい。8月の来日にも期待が高まるものと言ってよい。また,本作にはThana Alexaのヴォーカルもゲストで加わっていて,聞く前は私としてはその辺りに不安を感じていたのも事実なのだが,これがまた適切な使い方で,これはあって然るべき音になっているところがまた素晴らしい。

いずれにしても,"Birdman"のサントラと言い,本作と言い,もはや誰もAntonio Sanchezを止められないって感じになっていると言っても過言ではない。これだけ興奮させてもらったので,また今年の年末のベスト作の選定に当たっては,有力な候補となること間違いなしのアルバムである。いや~,Antonio Sanchez恐るべし。私にとっては,コンテンポラリー・ジャズの一つのあるべき姿とも思えてしまう。喜んで星★★★★★としてしまおう。

Recorded on December 15, 16 & 17, 2014

Personnel: Antonio Sanchez(ds, key, vo), Seamus Blake(ts, EWI), John Escreet(p, rhodes), Matt Brewer(b), Thana Alexa(vo), Adam Rogers(g)

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コメント

サンチェス、とめられないですね!

入手が遅くなりましたが、一発で気に入りました。笑
サンチェスの音楽の幅の広さと、ドラムのかっこよさを再認識です。
まぁ、シェイマスもすごかったのですが、タナ・アレクサがこっこよすぎ。
ジュリアナといいサンチェスといい、、素晴らしいパートナーをめっけるもんです。。

Suzuckさん,続けてこんばんは。こちらもTBありがとうございます。TBがスパムと認識されていて,公開が遅くなりました。

おっしゃる通りで,Antonio Sanchez,絶好調です。ライブでも見事な演奏を聞かせましたが,ここからの曲はやっていなかったと思います。ライブにはSeamus Blakeはおりませんでしたが,それでもいい感じのグループになっておりました。

本当に見事なミュージシャンだとつくづく思います。ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

すいません、TBが今入らないので、あとでトライすることにして、コメントを。

ドラマーなのに、このサウンドの構築感とアルバム1枚分の物語性のあるサウンド、びっくりしました。少々お腹いっぱい気味になってしまいますが、間隔を置いて何度も聴きたいと思います。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。TBは入っていましたが,なぜかスパム扱いになっていました。最近,Cocolog同士でこういうことが起こることが多いですねぇ。

それはさておき,お腹いっぱいというのはまさにその通りですが,それでもこれだけの演奏を展開するSancehzのミュージシャンとしての素養は本当に素晴らしいです。どこまで進化するのでしょうか。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

随分と入手するのが遅くなりましたが漸く聞きました。Cotton Clubでの演奏に今一つ納得が行かなかったので不安が一杯だったのですが、これはThree Times Three以上にテンション上がりっぱなしですね。血管が切れないのか心配です(笑)。不安だったJohn Escreetも、きちんと演奏しているじゃないか(当然と言えば当然ですが)。Adam RogersとかSeamus Blakeとか、余り聞きこんでいないPlayerが、こんな音も出すのかあとちょっと驚き。それにしてもAntonio Sanchez、まだ若いから当分はこの調子で行って貰いましょうか。年取って枯れる日がやって来るのか疑問。

カビゴンさん、こんばんは。返事が遅くなりました。

おっしゃる通り枯れるような人ではありませんのでこのままガンガンやってもらいましょう。リーダー作だけでなく、他のミュージシャンの演奏も期待大ですね。

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