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2015年5月12日 (火)

なぜか突然のSealである。

Seal"Seal"  Seal(ZTT)

これは入院前に中古で300円で仕入れたまま,聞くチャンスを逃していたものである。このアルバム,96年のGrammyでRecord of the Year, Song of the Year, Best Pop Male Vocalの3冠に輝いた"Kiss from a Rose"によって記憶に残るものとなっているが,私にとってはJoni Mitchellが1曲参加していることが重要であった。しかし,このアルバムを恥ずかしながら,初めて通しで聞いてみると,曲のクォリティの高さに驚かされる。これならば,Joni Mitchellが参加していようがいまいが,いいアルバムであることには間違いない。

だが,まずはJoni Mitchellの参加した"If I Could"から聞いてみよう。Joni Mitchellは現在入院中であり,様々な憶測情報も流れ,健康状態が心配されているが,彼女の快復も祈りつつ聞いたが,中盤を過ぎた辺りで出てくるJoniのヴォーカルは,この曲の価値を高めるものであることは間違いない。ゲストというよりも,この部分だけを聞くとデュオと言ってもいいぐらいであり,ファンにとっては満足度が高い。私はこの曲だけのためにこのアルバムを買っても正解だと思ったぐらいだ(しかも300円でだ)。これは"Turbulent Indigo"の"How Do You Stop"にSealが客演したことへの返礼だったのかもしれないが,それにしてもこれはよい。

しかし,先述の通り,これ1曲で終わるアルバムではない。冒頭からへヴィなビートが出てきてびっくりするが,それで面喰ってはならない。聞けば聞くほど,佳曲が並んでおり,このアルバムがリリースされたときになぜ聞いていなかったのかと反省したくなるほど優れた作品だと感じた。策士Trevor Hornのプロデュースだけに,売れる仕掛けが施されているという考え方も可能だが,本作はそうしたうがった見方をしてしまってはもったいないぐらいのアルバムである。Sealがソウルの有名曲を歌った"Soul","Soul II"は決して悪いアルバムではなかったし,特に後者は結構好きだったが,本作はその両作をはるかに越えた出来だと聞いた。

もちろん,大ヒットした"Kiss from a Rose"は素晴らしい曲だが,そのヒットが映画"Batman Foreever"に部分的にでも依存することは間違いない。だが,これならば曲だけでも十分魅力的であり,その後,多くのミュージシャンによってカバーされるのも当然と思える出来。私にとってはECMでのJulia Hülsmannによるカバーが記憶に残っているが,これからも多くのミュージシャンがカバーするに違いない佳曲である。だが,それに加えてアルバムに収録された曲のクォリティは半端ではない。これって凄いアルバムだったんだねぇと今頃になって気づく私である。Trevor Hornのプロデュースを含めて大いに評価したい。このアルバムを無視していた自分への反省も込めて星★★★★★にしてしまおう。

尚,参加ミュージシャンの記載はあるが,詳細がわからないので,パーソネルは省略。Jeff Beckは一体どこに入ってるねん?(笑)。それにこれほどカテゴリーに悩むアルバムはないなぁ。ソウルではないし,ロックでもない。だけどポップスってのも変かなぁ...。

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コメント

Trevor HornがProduceしたArtistの中では、Sealは最もTrevor Horn色が薄いと思いますが、本アルバムのセンスの良さは正にTrevor Hornのおかげだと思います。Sealはこの後、3枚目Human Beingで大きくコケてもう駄目だろうと思っていたら、いつの間にか復活していました。但しとても無難な音楽になってしまったのは、やや残念な気がします。

カビゴンさん,こんばんは。

Trevor Horn色と言っても,私の場合,彼のプロデュース作ってYes以外は何を聞いたかなぁって感じですけれども,いずれにしてもこれはいい作品でした。知らないってのは恐ろしいことだと今更ながら思った私でした。

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