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2015年5月26日 (火)

12年間熟成させた(?)近藤等則のスタンダード集

Photo"You Don't Know What Love Is: Toshinori Kondo Plays Stadards" 近藤等則(Plankton)

近藤等則と言えば,基本的にフリーな音楽を思い浮かべることが多いわけだが,その近藤がなんじゃこれは!?と言いたくなるような大スタンダードばかり演奏したアルバムをリリースすると聞いて,スノビッシュな心を刺激されてしまった私である。別に私は近藤等則のファンでもなんでもないが,エレクトリック・トランペットでスタンダードを吹くというところに大いに関心が湧いてしまったのだ。しかもこのジャケだ。Venusかと思ったぜ(笑)。

そして,このアルバムを聞いてみると,確かにスタンダードばかりやっているが,当然のことながら真っ当な4ビートとか,コンベンショナルな響きとかとは無縁の世界である。例えば,NYCのEast Villageの小じゃれたバーで掛かっていそうな雰囲気といえばいいだろうか。ある意味アンビエントと言ってもよい響きすら感じさせる。穏やかでありながら,打ち込みを基本としたバックに,近藤のエレクトリック・トランペットが乗ってくると,何とも言えないムードを醸し出すから面白い。

そんな音楽であるから,刺激は少ないのだが,これが街中の店でプレイバックされていたら,おぉっ,センスいいねぇとか言いたくなるような感じである。最近は,飲み屋だろうが,蕎麦屋だろうが,カフェであろうが,モダン・ジャズを掛けておけば小じゃれていると考えられているのではないかと思えるほど,色々なところでジャズが掛かっていて,私はむしろ辟易としてしまっているのだが,同じジャズでも,ありがちなBGM選択とは対極にあると言ってもいいような音楽である。

それにしても,この選曲は...って感じがしないでもないが,逆にここまで行くと新鮮に感じてしまった。だが,最後の"What a Wonderful World"が2014年に録音されたものである以外は,2003年に録音されたものというのが不思議である。10年ひと昔とは言うが,ここでの演奏には古めかしい感じはない。たとえばモダン・アートの展覧会のバックで小音量で掛かっていても悪くないなぁなんて思ってしまった。

もちろん,ジャズ原理主義者にとっては,受け入れがたい音楽かもしれないが,私は逆に「いいじゃん,これ」,なんて思っている。やっぱり私はスノッブだな(爆)。星★★★★☆。6月末にはリリース記念ライブもやるらしいので,行ってみてもいいなぁなんて考えてしまった。ちなみにメンツやミキシングにクレジットされているChannel Kって近藤のことか?何を演奏しているのか書かれていないこの不思議さ(笑)。

Personnel: 近藤等則(el-tp),Eraldo Bernocchi(g),Channel K

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コメント

TBありがとうございました。
近藤等則は好きなのですが(だったのですが?)、最近は?なんです。
そのなかでは、聴けるアルバムだと思います。
(金沢で時間があったら、声かけてくださいまし)

kenさん,TBありがとうございます。

私は近藤等則の決していいリスナーではありませんが,このアルバムはどういうことになっているのか,非常に興味深かったです。まぁ,想定通りという気もしますが,スノビズムは十分刺激してくれました(笑)。

案件自体は金沢ではないのですが,北陸新幹線のおかげで,通過する,もしくは滞在することが増えています。時間的余裕がありそうな場合は改めてご連絡しますね。

閣下、トラバありがとうございました。
こちらのトラバは届きましたか?
最近、トラバが届いたか、どうかの指標になる機能がちゃんと働いてなくて。。

このアルバムは、仰るようにこのジャケットからヴィーナスレコードだとおもってまして。。笑
結論からいうと めちゃくちゃ 浮遊感ある甘美な世界で大好き♪です。
閣下とkenさまのおかげでお得な買い物をいたしました。ありがとうございました!

Suzuckさん、こんにちは。TBありがとうございますと言いたいのですが、届いてないのでリトライして下さい。

ヴィーナスと言われればその通りですが、音は全然違ってよかったです。たまにはSuzuckさんに貢献できて嬉しいです。いつもお世話になりっぱなしですからね。

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