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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2015年3月31日 (火)

Matalex:これも250円でゲットしたもの

Matalex"Wild Indian Summer" Matalex(Lipstick)

昔からジャケは認識していても,全然縁のないまま時間が経ってしまう音楽ってのもあるものである。この作品なんかはその最たるものと言ってもよいかもしれない。私はこのブログでも結構ハードなフュージョン・アルバムを取り上げているので,このアルバムみたいな音楽だったら,とうの昔に買っていても不思議ではないのだが,それでも縁がなかったってことだと思う。まぁ,このジャケが私の趣味でなかったことも影響しているのは事実であるが...(笑)。

それはさておき,このアルバムをリリースしたLipstickレーベルってのは,こういうハードなフュージョン系のアルバムを発売していて,Bill Evansのアルバム等がその代表格だろう。彼のPushとのライブやブルーノート東京と同一メンツによるライブ”Petete Blonde"は結構好きなアルバムである。現在のビジネスはESCレーベルに引き継がれているように思えるが,90年代にはそこそこ目立っていたレーベルであった。

そんなLipstickレーベルから出たアルバムではあるが,このバンドの実質的なリーダーであるAlex GuniaとMat Juniorについては全く承知していない。だが,リズム隊はSteve SmithとJeff Andrewsということで,当時のVital Informationのそれである。加わるゲストはRandy Breckerということだから,まぁ大きくはずれることはないだろうと思わせる。そして聞こえてくる音楽は,実はそれほどハードではなかった(笑)。もちろん,タイトなリズムに乗ったフュージョンであって,決してライトでも,スムーズでもないのだが,超絶変拍子とかそういう感じではないのである。その辺りで好みは分かれそうだが,まぁこれはこれでいいのではないかって感じである。私にとっては250円で中古でゲットしたものだから,多少はずれても痛くも痒くもない(爆)。ただ,私がもう少しハードな演奏を想定していただけだが,聞いてみたらちょっと印象が違ったってことである。

それでも,標準的なレベルは維持できていると思うし,メロディアスな部分も感じさせて何とも面白いアルバムだったなぁってのが正直な感想である。星★★★☆。

Personnel: Alex Gunia(g), Mat Junior(key, p, prog, b), Jeff Andrews(b), Steve Smith(ds), Randy Brecker(tp), Danny Gottlieb(cymbals)

2015年3月30日 (月)

David Sanbornの新譜のダウンロード・ファイル到着

Time_and_the_river "Time And the River" David Sanborn(Okeh)

PledgeMusicでPledgeした,4月にリリース予定のDavid Sanbornの新作のダウンロード・ファイルが先日到着したのだが,ちゃんと聞けないまま数日放置していた。それではいかんということで,聞いてみた。手許にはまだ詳しいクレジットがないので,どういうメンツかは詳細まではわからない。だが,今回は久々にMarcus Millerとのコンビが復活ということで期待を掛けているファンも多いのではないだろうか。

詳しくは現物が来てから改めて書くことにしたいが,"Change of Heart"のようなキャッチーでノリのよい感覚はかなり薄れているが,最近,かなり渋くなっていたDavid Sanbornの音源に比べれば,ソウルフルではありながら,相応にコンテンポラリーって気もするので,まぁいいだろう。まずはご紹介ってことで。

2015年3月29日 (日)

Laura Marlingの新作:前作は買わなかったが,今回はどうか?

Short_movie "Short Movie" Laura Marling (Virgin)

私が彼女の"Creature I Don't Know"にびっくりさせられたのはもう3年半前ぐらいになる(記事はこちら)が,その後リリースされたアルバムはなぜか買っていない。しかし,先日,某誌で取り上げられていて,おぉ,そうなんだということで,輸入盤のリリースを待ってゲットしてきたものである。某誌によれば,今回はエレクトリック・ギターの使用が新機軸ということで,フォーク路線の彼女の音楽がどういう変化を起こすのかというところに興味があっての購入である。

結論から言えば,彼女の書く音楽の質の高さは全然変わっていない。雰囲気がちょっと違うだけである。ミュージシャンに変節はつきものであって,この程度の変化が受け容れられないってことはありえない。そして,十分アコースティックな響きも残存している。

この人の魅力はやはり声ってことになるが,いろいろなところで言われているように,今回のアルバムではPretendersのChrissie Hynde的な感じもあるが,"Gurdjieff's Daughter"の歌いっぷりやアレンジはMark Knopflerというか,Dire Straits的でもあるのが面白い。だが,そんなことはさておいても,この人の音楽は非常に訴求力のある響きを持っている。少なくとも私にとってはそうである。こういう音楽を聞かされると,なぜ前作を買わなかったのかと思ってしまうが,情報が足りなかったのかもしれないとも思っている。これも偏に,ショップ通いがなかなかできないことによる部分が大きいだろう。

だが,本作は国内盤でもリリースされるそうである。正直言ってどれぐらい売れるのかは全くの未知数だが,少しでも多くの日本のリスナーに彼女の音楽が認知されるのであれば,それはそれでいいことである。私としては"Creature I Don't Know"の方により惹かれるとしても,彼女を応援する意味も含めて,やや甘めの星★★★★☆。

ということで,今回もよかったので,"Creature I Don't Know"にライブ音源が付いた2枚組バージョンを発注してしまった私。やっぱりアホですなぁ。

Personnel: Laura Marling, Matt Ingram, Ruth de Turberville, Nick Pini, and Tom Hobden

2015年3月28日 (土)

非常によく出来た映画だった「イミテーション・ゲーム」

The_imitation_game 「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密("The Imitation Game")」('14,英/米,Black Bear Pictures)

監督:Morten Tyldum

出演:Benedict Cumberbatch, Keira Knightly, Mathew Goode, Rory Kinnear, Charles Dance

会社の休みを使って,平日に映画を見に行けるのは大変にいいことである。今回は2本に留まったが,あまり見たい映画もなかったので,まぁしかたがないということにしよう。そして,先日の「博士と彼女のセオリー」に続いて見に行ったのがこの映画である。結果から言えば,こっちの方がはるかに面白かったというのが実感である。

私が「博士と彼女のセオリー」を評価できなかった最大のポイントがシナリオの弱さだったが,この映画は逆で,3層構造のドラマとして,非常によく出来ているのである。映画冒頭のタイトル・ロールの背後で流れるBenedict Cumberbatchの独白の意味は,追って明らかになるが,主人公Alan Turingの学生時代,戦中,戦後を交錯させながら展開するストーリーには,私は文句のつけようがなかった。これならオスカーの最優秀脚色賞を獲得したのもうなずけるというものである。演技についても,Benedict Cumberbatchは難しい役柄を演じ切っており,私はオスカーを取ったEddie Redmayneよりもよかったと思ったぐらいである。

世の中にはいろいろなことがあるものだというのは,歴史が明らかにしてくれることではあるが,こんなことがあったのねぇという感慨も与えるのが,実話に基づく話の強みである。正直言って,Alan Turingという人は,エキセントリック一歩手前みたいなところもあったのかもしれないが,天才となんとかは紙一重という部分もあると思えば,頷けてしまう部分もある。

正直なところ,暗号解読に至る過程は,映画に描かれたもの以上のものであったことは想像に難くないが,適切な時間にドラマとして収めたことが何よりも評価したくなるポイントである。シナリオもよかったが,ノルウェイ出身のMorten Tyldum監督の手腕も大したものだと思ってしまった。これが初の英語圏フィルムらしいが,これならばどんどんオファーが飛び込むに違いないと思わせる「そつのない」演出であった。いずれにしても,私はこの映画はかなり好きである。多くの人に勧めたくなる映画であることは間違いない。星★★★★☆。

2015年3月27日 (金)

Jeff Lorberの"West Side Stories":90年代,スムーズ・ジャズ全盛期って感じである。

West_side_stories"West Side Stories" Jeff Lorber(Verve Forecast)

先日,病院に行ったついでに立ち寄った中古ショップで250円(笑)で仕入れてきたアルバムである。私はなんだかんだ言って,Jeff Lorberが好きな方だが,本質的にはこの人のよさは「適度に」タイトな演奏にあると思っている。しかし,このアルバムはリリースされた1994年ぐらいと言えばスムーズ・ジャズ全盛期である。よって,Jeff Lorberのアルバムにしては,タイトさは控えめになっており,かなりのスムーズ度(笑)と言ってもよいものとなっている。

タイトルは"West Side Stories"なんてなっているが,「ウエストサイド物語」とは何の関係もない。本作は"Worth Waiting for"(同作についての記事はこちら)の次にリリースされた作品だが,Jeff Lorber曰く,前作が長期に渡って書き溜めた作品から構成されていたのに対し,本作はレコーディング前の6か月集中的に書いた作品集らしいので,時代の雰囲気が濃厚なのもうなずけるって感じである。

Jeff Lorberのよさっていうのは,いい意味での「中庸」さ加減だと思っているのだが,それはタイトなリズムにキメを多用しても,テクニカルな感じにならないというところに特徴的に表れていると思う。だが,この作品は,上述の通り,Jeff Lorberにしてはスムーズ度が高いので,私のようなリスナーにとっては,もう少しビシッとした感じでもよかったかなぁと贅沢にも思えてしまう。一番Jeff Lorberらしいのが最後の"Toad's Place '94"なのだが,これは”Water Sign"所収の同曲のリメイクなのだから,私がそう感じるのも当たり前と言えば当たり前なのである。ついでに言えば,オリエンタルなのかアフリカンなのかよくわからないテイストの"Tuva"が異色すぎて,ややトーンを崩しているのは惜しい。

だが,私の思うJeff Lorberの良き中庸さはここでも健在なので,気持ちよく聞けるし,雨後の筍のようにリリースされた凡百のスムーズ・ジャズのアルバムとは異なるということは言っておかなければならないだろう。ということで,250円という超ハイ・コスト・パフォーマンスで買ったからいいが,まぁこれよりもいいアルバムはほかにあるってことで,ちょっと辛いが星★★★としよう。でもそういう時代だったんだよねぇ。ついでに言っておくと,Eric Benetの声は超スイート。今の時代でも通じるわ。

Personnel: Jeff Lorber(p, key, synth, org, perc), Gary Meek(ss), Art Porter(ss), Hubert Laws(fl), Michael Landau(g), Paul Jackson, Jr.(g), Paul Pesco(g), Marion McClain(g), Oliver Leiber(mutron, g), Alec Milstein(b, synth-b, perc), Nate Phillips(b), John Robinson(ds), Sergio Gonzalez(ds), Paulinho Da Costa(perc), Eric Benet(vo), Kongar-ool Ondar(vo), Ce Ce Peniston(vo), Jeff Pescette(vo)

2015年3月26日 (木)

PCのセットアップは大変だ(笑)。

昨今のPCの不調に耐えかねて,ついつい休みにかまけて量販店へ出向き,PCを買ってきてしまった私である。スペックそのものは大幅に上げたので,処理スピードには問題はないものと期待したい。

だが,その一方で,OSも変わってしまったので,どうも処理の仕方がまだうまく呑み込めず,苦労をしながらのセットアップとなった。そうは言っても,昔のPCのセットアップに比べれば,楽なものだとは思うが。

しかし,ファイルの移行も全然できていないので,旧PCも暫くは残しておかないとダメって感じだが,本日もBGMは旧PCでiTunesを使ってかけながら,新しいPCのセットアップを行っていた私である。今回は会社の休暇と当ったので,集中して作業できたからこれで済んだって感じだが,通常の休日の片手間であったならば,こうは行っていなかったかもしれない。私はITを生業としながら,こんな姿は恥ずかしくて見せられたものではないなぁ。

まぁ,家族のアカウントもセットアップしたし,取り敢えずは使える状態にはしたってことで,今日のところはよしとしよう。あぁ疲れた(笑)。

2015年3月25日 (水)

Eddie Redmayneの頑張りは認めるが,弱体なシナリオゆえに感動作とならなかった「博士と彼女のセオリー」

Theory_of_everything 「博士と彼女のセオリー("The Theory of Everything")」('14,英,Universal)

監督:James Marsh

出演:Eddie Redmayne,Feliscity Jones,David Thewlis,Harry Lloyd,Maxine Peake

会社の休暇を利用して,平日から映画を見られるって楽しいねぇってことで,今日はこの作品である。

先日のオスカーでEddie Redmayneが主演男優賞を獲得した映画である。主人公はStephen Hawking博士であるから,演じる方も大変だったとは思うが,見事になり切ったところが評価されての受賞だろう。だが,皮肉な見方をすれば,こういう演技に対して,アカデミーは過大に評価し過ぎるところもあるのではないかと思えてしまうのが私の天邪鬼なところだが,それでも,まぁよく頑張ったねとは言ってよいだろう。

だが,映画としてはどうなのかと言うと,もろ手を挙げて評価しづらいところがある。決して悪い映画だとは言わないが,Stephen Hawkingと妻Janeの愛と葛藤を描くには,約2時間という上映時間では無理があったという気もする。と言うよりも,この人たちの人生は,映画で描き切れるものではないように思えるのだ。その一方で,映画として,話の展開が性急に過ぎる部分があることは否めない。きつい言い方をすれば,「通り一遍」に「上っ面をなでた」感覚とでもいう感じなのである。だから,私にとっては全然感動作とはなりえなかったというところであり,それが非常にもったいないと思うわけだ。

上述の通り,Eddie Redmayneの頑張りは評価できるが,この映画の弱点はシナリオだったんだろうなぁと思ってしまった。あまりにも先が読める展開に仕立ててしまったのが,私がこの映画を評価できない最大の理由である。但し,Hawking博士の人生は「事実は小説よりも奇なり」であるが。星★★★。

2015年3月24日 (火)

映画を見ているような気分になる西川美和の「永い言い訳」

Photo 「永い言い訳」 西川美和(文藝春秋)

PCは取り敢えず外付けのKBとマウスで復活したので,また記事をアップすることにしよう。

先日もちらっと触れた西川美和の書き下ろしである。私は映画監督としての才能とともに,文筆家,特に小説家としての西川美和も評価しているが,この新作でもその才能は十分に発揮されていると思う。とにかく,映画を見るかのような感覚にとらわれるという感じであり,彼女は遅かれ早かれこれを映像化するのではないかと思われる。

登場する小説家,津村啓こと衣笠幸夫は相当に嫌らしい人物として描かれている。西川美和のエッセイ集「映画にまつわるXについて」に面白い記述がある。それによれば,西川は「凡そ人の風上にも置けないような主人公にばかり惹きつけられてきたような気がする。みんな人格も行動も間違いだらけで,賢人の忠告をはねのけ,自分の失態で人生が台無しになっている。けれど,まだ諦めきれない,もう一度闘うんだ,やりなおすんだ,と歯を食いしばっているような人物たち。」を描いてきたように書いているが,それってここでの主人公,衣笠幸夫そのものではないか。結局,こうした人間像に西川美和はとらわれ続ける,あるいは描き続けるということになるのだろうが,救いがないストーリーのようで,「やりなおすんだ」っていう感じが強く出ている。ある意味,首尾一貫というか,徹頭徹尾こういう人物像を描くのねぇって感じである。

西川美和が描くだけに,これを映画化した時のキャスティングが興味深いと思いつつ,映画にしたら,映画にしたで,随分と暗いストーリーになりそうな気がするのは西川美和だから仕方がないか(苦笑)。しかし,この人の映画人,そして小説家としてのストーリーテリングの才能と実力を改めて明らかにした立派な小説と思う。彼女への注目度を更に高めるために,オマケして星★★★★☆としてしまおう。

2015年3月23日 (月)

知世ちゃ~ん ♡♡♡(笑)

「恋愛小説」 原田知世(Verve)

Photo私が原田知世が好きだということは,既にこのブログで告白済みである(笑,記事はこちら)。その原田知世が全て英語詞のカヴァー・アルバムを出したとあっては,買わずにはおれん!ということで,早速購入した私である。いきなり,The Beatlesの"I've Just Seen a Face"を知世ちゃんらしいウィスパー・ヴォイスで歌われては参ったと言うしかないのだが,やはりこの人の声は癒し系である。この声を聞いてしまっては,英語の発音の良し悪しはまぁ許す(爆)。ここでは癒されたいという思いを持つリスナーが,彼女の声に癒されればいいのである。

プロデューサーは最近,活動を共にすることが多い伊藤ゴローである。「ヨルタモリ」にも登場して達者なボサノヴァ・ギターを聞かせる伊藤ゴローであるから,まぁ,こういうトーンにはなるだろうなぁという音である。Norah Jonesの"Don't Know Why"におけるホーンの使い方なんて蛇足そのもとしか言いようがない一方,"If You Went Away"のストリングスは魅力的なのはいいが,"The Look of Love"の偽ベース&ドラムスはどうなのよって感じで,玉石混交感がぬぐえないのは惜しい。これはプロデューサーの伊藤ゴローの責任ということになろうが,それでもこのアルバムの持つゆったりした感覚は,くつろぎ感たっぷりで決して悪くはない。ただ,ラストの"Love Me Tender"は私にはいいとは思えないが...。

音楽的に驚きもないし,音楽的に無茶苦茶優れているかと言えば,そんなこともない(きっぱり)。だが,一度でも原田知世の音楽がいいよねぇと思ったことがある人間にとっては,この予定調和感が大事なのである。正直言って,完全無欠の音が出てくるとも思っていないにもかかわらず,このアルバムに税込3,240円も払ってしまうのは,偏にわかりきった世界に浸りたいからだと言ってしまおう。それは私の秘かな愉しみってことにしてもらう(全然秘かではないが...)。正直言って,私の期待したレベルに達していなかったというのが本音だが,それでもたまにはこういうのもいいよねってことで。星★★★☆。いずれにしても,アルバムとしては「カコ」の勝ち。

Personnel: 原田知世(vo),Jesse Harris(vo),伊藤ゴロー(g),澤渡英一(p),坪口昌恭(p),鳥越啓介(b),小川慶太(ds),吉野友加(harp),with Stirngs and Horns

2015年3月22日 (日)

PCの不調により...。

PCのワイヤレス・キーボードとマウスが機能しなくなってしまった。どうも本体に内蔵された赤外線受信機構の不調に起因するようだが,現在のPCを使い始めて7〜8年ということもあり,処理能力にはもう限界が来ていたとは認識しているので,そろそろ買い替えを考えねばならない。

そうは言っても,データのバックアップも不十分なので,一旦,USB接続の無線KBとマウスを発注し,対応を図ることにした。当座はこれでしのぐとしても,いずれにしても,昨今の処理のトロさを考えると,買い替えしかないな。これでPC利用時のストレスから多少は解放されるかもしれないが,また出費がかさむこの春先である。それにしても痛いなぁ。

ということで,取り敢えず明日アップの記事はストックしてあったものだが,ちゃんとブログの記事を書こうという気持ちになったところに,このトラブルはなんとも皮肉。ちなみにこの記事はiPadからのもの。

裸のJohn Legendって感じだが,「素の魅力」も捨て難い。

John_legend__solo_sessions "Solo Sessions Vol. 1: Live at the Knitting Factory" John Legend (Knitting Factory)

Knitting Factoryは現在は手広くビジネスを展開しているが,私がNYCに在住していた頃はちょっと尖った音楽を聞けるヴェニューであった。当時はHouston Street界隈にあったはずだが,現在はBrooklynやらRenoやらに店を構えているようだ。と言っても,私は以前の店にも一度しか行ったことはないが,確かその時はJohn Lurieか誰かが出ていた時だったように思う。

それはさておきである。これはJohn Legendが"Get Lifted"でメジャー・デビューする前にレコーディングされたそのKnitting Factoryでのライブ音源である。ここでは自身のピアノだけで弾き語っているが,その声の魅力,曲の魅力はこの段階から明白である。結構,アップライトのようなシャビーな音のピアノではあるが,逆にそうした音がアルバムの"Naked"感を高めているように思える。ある意味では「素の魅力」と言ってもよいし,「ダイヤモンドの原石」的と言ってもよいかもしれない。

今年のオスカー・セレモニーでも圧倒的なパフォーマンスを展開し,見事"Glory"でオリジナル歌曲賞も受賞したJohn Legendであるが,その先駆けとなった歌唱ととして,今や貴重なライブ音源。作りとして粗い部分があるのは仕方ないが,この魅力には抗いがたいというのが正直な感想である。星★★★★☆。

素晴らしかったオスカーでの"Glory"の歌唱の映像もアップして,彼の魅力を感じて頂くことにしよう。

Recorded Live at the Knitting Factory on July 30, 2003

Personnel: John Legend(vo, p), J.Ivy(vo), Imani Uzuri(vo), Kanye West(vo)

2015年3月21日 (土)

投稿が滞り中...

出張やら何やらで,記事を書いている余裕がなく,ブログの自然消滅というのはこういう風に起こっていくのかもなぁなんてついつい思ってしまった私である。だが,訳あって,来週はまるまる一週間の休暇である。のんびりと記事を書くチャンス到来ってことで,もう少し真っ当なペースで記事がアップできることを自分としても期待。ほんまか?

2015年3月19日 (木)

またも出張続き...

普通,年度末はクライアントも忙しいので,出張は減るはずなのだが,どうも今年はそうも行かないようだ。今週も滋賀に火曜午後から一泊出張して,水曜午前に現地で仕事をこなした後,東京に会議のため一旦戻って,すぐに木曜日から福岡に一泊出張という非常に効率の悪い生活をしている。

これだけ移動が多いと,身体にはあまりよろしくないが,それもまぁ仕方がない。折角福岡に行くんだから,うまいもんでも食べてこようっと(笑)。

Photo 今回の出張の友はiPodと西川美和の新作書き下ろし長編「永い言い訳」である。この人,映画監督としても才能ありだが,映画でもオリジナル脚本でいつも勝負していることからわかる通り,ストーリーテリングの才(あるいは話を作り出す創造力)も大したものである。それがここでは小説というかたちとなっているが,この本については改めて書くことにしよう。いずれにしても,私はこれが映画になったら,誰がキャスティングされるのかなんてことを想像しながら読んでいる。それもまた楽しからずやってことで。

2015年3月18日 (水)

Frode Berg:Nagel Heyerレーベルらしからぬ(?)ハード・ブローイング・アルバム

Frode_berg001 "Dig It!"Frode Berg(Nagel Heyer)

毎度おなじみ新橋のテナーの聖地「Bar D2」で聞かせて頂いて,びっくりしてしまったアルバムである。リーダーのFrode Bergはノルウェイ出身のベーシストであるが,私は全然認識していなかった名前である。しかし,よくよく調べてみると,Helge Lienと長きに渡って共演している人のようだ。私も彼らの"What Are You Doing Rest of Your Life?"は保有しているが,Frode Bergの名前は全く頭の片隅にもなかった(爆)。本作のメンツは,ピアノのRoy Powellは英国人のようだが,現在ノルウェイ在住ということなので,ノルウェイ人脈によって制作されたアルバムとなっている。

では何にびっくりしたか?本作をリリースしたNagel HeyerレーベルはButch MilesやHarry Allenのアルバムのイメージが強く,中間派あるいはモダン・スウィング的な音楽が中心だと思っていたのだが,本作はコンテンポラリーな感覚も有する,ハード・ブローイング・アルバムだったからである。ノルウェイという国の音楽あるいはジャズのイメージとは結構異なる感覚を与えるのは事実だし,何よりも私の知るNagel Heyerレーベルの音とは乖離が大きい。ジャケもレーベル・カラーとは異なるポップな感じだし。しかし,そんなことがどうでもいいと思えるほど,このハイブラウな感覚には痺れさせられた。さすが,マスター,音楽に関してのツボの押さえ方が半端ではない。

私にとって,このアルバムの魅力は,4人のミュージシャンの実力が総じて高いこともあるが,特にテナーのPetter Wettreの強力なプレイによるものであることは否定できない。まぁ,"Giant Steps"のテーマ演奏についてはちょっとなぁ...という気もする(アドリブはよいので,気に入らないのはあくまでもテーマの部分)が,総じてこのアルバムは魅力的に響く。全然知らない世界に,こういうアルバムが隠れている(私が知らないだけ?)ってこと自体が素晴らしい。こういう音源に目覚めさせてくれる「Bar D2」のマスターにはいつもながら感謝である。

それにしても,これはいいですなぁ。ノルウェイ・ジャズの懐は深い。ということで,星★★★★☆。

Recorded on May 20 & 21, 2003

Personnel: Frode Berg(b, el-b), Petter Wettre(ts), Roy Powell(p), Andreas Bye(ds)

2015年3月17日 (火)

Nonesuchレーベルからの第一作となったTigran Hamasyanだが,私にはどうも...

Mockroot "Mockroot" Tigran Hamasyan (Nonesuch)

2006年のThelonius Monk Competitionの優勝者であるTigran Hamasyanは,その登場時から評価が高かったと言ってもよいが,今回,Nonesuchレーベルに移籍しての第1作ということで,購入してみた。私がこのブログで彼のアルバムを取り上げるのは今回が2度目だが,初回は約6年前に"Red Hail"について書いているが,その時にはやり過ぎ感を感じて,やや辛い評価を下している(記事はこちら)。そもそも私とは相性がよくなさそうなのだから,今回だって買わなきゃいいだろうという声も聞こえてきそうだが,信頼に値するレーベル,Nonesuchからのリリースゆえに多少の期待もあったのは事実である。

結論から言うと,やはりこの人の音楽は私とは相性が悪いままである。母国アルメニアの音楽に基づく音楽をやることで,ワールド・ミュージック的な感覚を示しながら,その一方で強烈なテクニックを披露するって感じなのだが,このアルメニア的なもの(ついでに言うと,Tigranのヴォイス)がどうも私には居心地が悪いのと同時に,テクニックの開陳に辟易とするというのは,私がどうも上原ひろみの音楽に没頭できないのと同じ理由のように感じる。音楽としてのレベルが高いのはわかるのだが,"Lilac"のような美しいピアノも弾けるのに,何かもったいない感じがしてならない。結局,民族音楽的フレイヴァーを持った上原ひろみみたいに思えてしまうのである。

よって,上原ひろみとでさえ相性が悪いと思っている私にとっては,これはしょっちゅう聞きたい音楽とは決してならない。私にとっては「凄いねぇ」と言わされるだけが音楽ではないので,こういう音楽には相変わらず点が辛くならざるをえない。やっぱりこれも星★★★が限界。いい加減,懲りろよと言われそうだが,今後,彼のアルバムを買うことは当分ないだろうと確信した一作。まぁこれも勉強ってことだが,どうやっても合わないものは合わないのである(苦笑)。

Recorded in May, 2014

Personnel: Tigran Hamasyan(p, key, synth, vo, sound effects), Sam Minaie(b), Arthur Hnatek(ds, live electronics), Gayanée Movsisyan(vo), Areni Agbabian(vo), Ben Wendel(sax), Chris Tordini(b), Nate Wood(ds)

2015年3月16日 (月)

今日は懐メロ:Bob James & Earl Klughの"One on One"

One_on_one "One on One" Bob James & Earl Klugh(Tappan Zee)

昨今の廉価盤再発ラッシュの中で,Bob James絡みのTappan Zeeレーベルの作品もリイシューされたが,私もそのうち何枚かを懐かしくて買ってしまった。今日のお題は"One on One"である。その後も続編と言ってよい"Two of a Kind"や"Cool"をリリースしているBob JamesとEarl Klughの初双頭盤である。続編がリリースされたということは,このアルバムの人気が高かったことの裏返しだと言えるが,このアルバムがリリースされてから,もう35年あまりということに時の流れの早さを感じざるをえない。

しかし,そんな時間の経過を感じさせないところが,この音楽のよいところである。ある意味,ジャズ的な緊張感とは無縁なサウンドである。だが,この心地よさ自体を楽しめばいいのであって,BGMと言われようが,イージー・リスニングだと言われようが,別にいいではないかと開き直ってしまえばよいと思っている。いずれにしても,こういう音楽は理屈をこねるのではなく,素直に楽しめばいい類の音楽だと思えばよいのだ。

そもそもBob JamesとEarl Klughがタッグを組んだ時点で,こういう音が出ることは想定内であるが,音楽的なレベルと心地よさは折り紙つきである。Earl KlughはDave Grusin傘下で多くの人に知れることになったわけだが,改めてこのアルバムを聞いていると,Dave Grusinとのコラボレーションとはちょっと違ったかたちでの魅力が出ているように思える。例えば"Finger Painting"等のアルバムはDave Grusinのアレンジメントの個性が明確に出ているが,現在の私としてはどっちが合っていたかと言えば,Bob Jamesの方だったのではないかと思える。私はトータルなミュージシャン,あるいはアルバムの魅力としてはDave GrusinをBob Jamesよりも評価しているつもりだが,こういうシンプルな感じの音作りはBob Jamesがうまいなぁと思ってしまった。

いずれにしても,懐かしさ半分,改めて気がつかされる心地よさ半分みたいな感じで,星★★★★。これで,決定的キラー・チューンがあれば,David Sanbornとの"Double Vision"並みに評価したかもなぁ。でも好きだなぁ。

但し,ボーナス・トラックは蛇足。アルバムの雰囲気を壊すだけで,こういうのなら不要と知るべし。

Personnel: Bob James(p, key), Earl Klugh(g), Eric Gale(g), Ron Carter(b), Neil Jason(b), Gary King(b), Harvey Mason(ds), Ralph McDonald(perc)

2015年3月15日 (日)

Gabriela Andersのアルバム:Wayne Krantz二重人格説発生(笑)。バンドの演奏と違い過ぎ。

Gabriela_anders001 "Cool Again" Gabriela Anders(自主制作盤)

3/13のCotton ClubでのWayne Krantzバンドのライブから帰宅したら,米国から飛ばしていたこのCDがデリバリーされていた。このアルバムを購入したのは,まさに今回Krantzバンドで来日していた3人が伴奏を務めているからであるが,やっている音楽の違いにびっくりさせられてしまった。こっちはあくまでもGabriela Andersを立てて,伴奏に徹したって感じである。Wayne Krantzの最新作,"Good Piranha, Bad Piranha"にも参加していたGabriela Andersであるが,その縁での共演なのかどうかは不明と,ここまで書いてWikipediaを調べてみたら,何と,Gabriela AndersはWayne Krantzの嫁ではないか。そういうことだったのか~。それにしても,ライブでのバンド演奏と全く対極的な演奏ぶりはかなり笑える。嫁の音楽性に合わせて,自我は抑えたKrantzってところか。尻に敷かれてるのかもしれないなぁ(爆)。

音楽としてはアルゼンチン出身のGabriela Andersだけにボサ・ノヴァ的ラテン・テイストが強い。囁くようなGabriela Andersのヴォイスであるから,いつものようなKrantzの演奏をしたら,合うわけがないということは自覚されているということだろうが,それにしても,これはKrantzファンにとっては相当意表を突かれる演奏だと言ってもよいだろう。

そういうこともあって,本日の冗談のような主題となったわけだが,本当に全然違うのである。でもWayne Krantzの別の側面が見られて(聞かれて),なかなか面白かった。これが本当の「婦唱夫随」である。それってFleurineとBrad Mehldauと同じだなぁ。星★★★★。

Personnel: Gabriela Anders(vo, g, key), Wayne Krantz(g), Jim Ridl(p), Anthony Jackson(b), Cliff Almond(ds), Horacio "Negro" Hernandez(perc), Rogerio Bocatto(perc)

2015年3月14日 (土)

ライブ2連チャン:財布には厳しいが,こればっかりはやめられまへん(笑)。

Brad_mehldau_promo001_2

3/12,13の両日,前者はBlue Note東京におけるMehlianaのライブを,後者はCotton ClubにおけるWayne Krantzのライブを連チャンで観ることとなった。Mehlianaについては,私がBrad Mehldauのコンプリートを目指していることはいつも書いているが,ライブについては,ライブ・ハウスで彼の音楽に触れることがこれまでほとんどなかった(この記事を書いた時にはTUCやビルボードでソロを見ていたのをすっかり失念していた)ので,クラブ・デイトにおける演奏ぶりを楽しみにして行ったものである。今回はMark GuilianaとのMehlianaなので,トリオとは異質の音楽ながら,半ばプログレ化したBrad Mehldauのライブには非常に関心があった。Mark Guilianaの叩き出すパルスに乗せたBrad Mehldauのキーボードはそれはそれで非常に面白かったが,私にとっての「最大の」収穫はBrad Mehldauその人と直接話をする機会があったということである。これだけ彼のファンだと公言しながら,随分と時間が掛かってしまったものである(苦笑)。

Wayne_krantz001そしてWayne Krantzである。私はWayne Krantzが日本に来るたびにライブには行っているつもりだが,前回はビルボード東京だったので,サイン会はあっても,そこへの参加には現地でCDを購入しなければならないということもあり,Wayneと直接話したのは前回Cotton Clubに来た時に遡る。今日話をしていたら,もう5年も前になるということで,思わず"Time Flies!"と言ってしまった。今回はAnthony Jackson,Cliff Almondというトリオでの来日だったが,どんな編成でもKrantzの変態ファンクは健在であった。そして驚いたのが,今回のCotton Clubがフルハウスだったということである。これまでのKrantzのライブは客入りが決してよかったとは言えないが,今回はやっぱり金曜日ってのが効いているのかなぁなんて思っていたが,それでもこの客入りにKrantzもご機嫌だったことは間違いないだろう。私はお知り合いにも遭遇しちゃったしねぇ(笑)。

Brad_mehldau_and_iということで,今回もいくつかの戦利品をゲットしたわけだが,その一部をご紹介しておこう。Brad Mehldauについては私が持って行ったCDは"Taming the Dragon"を含む4枚と"Elegiac Cycle"の楽譜。今日アップするのはWarnerから出たプロモ盤の"Deregulating Jazz"である。Wayne Krantzも最新作含め4枚を持って行ったが,アップするのは"Separate Cages"と"Two Drink Minimum"。前者はWayne Krantz本人も"This is hard to find."と言っていたが,実は入手は決して難しいわけではないので念のため(笑)。

Wayne_krantz_and_iついでに,「XXと私」ってことで,今回のライブ後のBrad Mehldau,Wayne Krantzと私の図である。いつものように私の顔にはモザイクを掛けてある。

2015年3月12日 (木)

追悼,Lew Soloff

Lew_soloff_2

去る3/8にLew Soloffが亡くなったそうである。ネットで訃音を知らせるメディア情報ではBlood, Sweat & Tearsのと紹介されているが,私にとってはGil Evans Orchestraの番頭としての活動が何と言っても印象深い人である。特にアルバム"Priestess"のタイトル・トラックで聞かせたソロは,この人の演奏の中でも最高と言ってよい部類のものであったと思う。今日はこの曲を聞いて,彼を追悼することとしたい。

R.I.P.

2015年3月11日 (水)

ネット上でMehlianaライブが大絶賛されているなぁ。

3/10,大阪のクラブ・クアトロでMehlianaのライブが開催されたようだが,ネット上では絶賛の声が流布している。クアトロってことはオール・スタンディングであろうが,2時間以上やったらしいって,私のようにブルーノート東京でワンセットだけという人間にとっては羨ましい限りである。いずれにしても,間もなくに迫ったライブに更に期待が高まるネット上の声であった。

私も体調を整えて,3/12のブルーノートに備えることにしよう。その翌日はWayne Krantzだしねぇ。ファンにとっては嬉しい悲鳴(笑)。

2015年3月 9日 (月)

様々な曲をソウル色に変えるBettye LaVette。渋いねぇ。

Worthy "Worthy" Bettye LaVette(Cherry Red)

私が初めて彼女の音楽を聞いたのがおよそ5年前になる。そのアルバムは"Interpretations: British Rock Songbook" だったのだが,それは素晴らしい出来で,一発でまいってしまったのも懐かしい(その時の記事はこちら)。その作品ではブリティッシュ・ロックの名品をソウル化した彼女だったが,今回はむしろあまり知られていない曲を取り上げたと言うべきか。もちろん,Stonesの"Complicated"のような曲もあるが,Beatlesは"Wait"ってなんでやねん?というチョイスで,どちらかと言うと地味なのだ。冒頭のBob Dylanの"Unbelievable"も"Under the Red Sky"からのナンバーだしなぁ。すっかり忘れていたわ(爆)。

しかし,それらの曲が,まさにBettye LaVetteの持ち歌のように歌われていること自体が素晴らしく,この辺りにプロデューサーとしてのJoe Henryの慧眼が表れていると言ってよい。私はJoe Henryの仕事を高く評価しているが,いつものメンツという感じのミュージシャンを使いながら,Bettye LaVetteの世界を明確に仕立てたのはJoe Henryの功績と言ってもよいだろう。そもそも"Wait"を聞いて,"Rubber Sole"所収の"Wait"と同じ曲だと認識できるかと言われれば,私には無理だ(笑)。全く違う世界なのである。ここまで渋く仕上げるって凄いよねぇ。

そして,このアルバムがCherry Redから出るっていうのもびっくりである。私が認識するCherry Redのレーベル・カラーと全然違うが,これなら全然は文句はない。やはりBetty LaVette,大したものである。いつも思うが,必ずしも私好みの声ではないのに,ここまで聞かされてしまうのは歌手としての実力ゆえである。星★★★★☆。そして,この渋さの実現に貢献したバックの面々も大いに評価したい。ええですわぁ。さっさとオマケのDVDも見なければ(笑)。

Recorded Between August 19 and 23, 2014

Personnel: Bettye LaVette(vo), Jay Bellrose(ds, perc), Doyle Bramhall II(g, b), Chris Bruce(b, g), Patrick Warren(p, org, chamberlin), Ben Capoteau-Katz(bs), Levon Henry(ts), Linton Smith(tp)

2015年3月 7日 (土)

記事を書くこともままならず。

ここのところ,私にしては珍しく,公用,私用が立て込んでおり,音楽を聞く時間も十分になければ,ブログに記事を書く時間も十分に取れない状態が続いている。これは近年ではかなり珍しいことなのだが,その一方で,加齢や諸々の要因に伴う様々な肉体の不調も顕在化しており,病院通いに時間を取られていることもその要因の一つである。

こうした生活は今しばらく続く可能性があるが,もうそろそろ解放されたいと思っているのも事実である。体力はさておき,精神的にストレスがたまるとろくなことはない。なんとか精神と肉体のバランスを保ちながら,この状態を脱したいものである。

ということで,本日も開店休業状態の当ブログである。

2015年3月 6日 (金)

吹きまくりのBob Berg。Freddie Hubbardを圧倒って感じである。

Ceder_walton_reliving_the_moment "Reliving the Moment" Cedar Walton(High Note)

毎度おなじみ,新橋のテナーの聖地「Bar D2」のマスターが,ご自身のブログでご紹介されていたアルバムである。Ceder Waltonはどうしても地味な印象があるし,このジャケなので,マスターのご紹介なかりせば,買っていたかどうかも怪しい(笑)。だが,ここに若き日のBob Bergが入っているということで,かつ,ホーン・メイトがFreddie Hubbardとあっては,俄然注目度アップで,即購入してしまった私であった。そして,出てきた音が相当に熱いのだ。さすが,マスターの目(耳)に狂いはない(きっぱり)。

リーダーのCedar Waltonには申し訳ないが,とにもかくにも,私にとってこのアルバムはBob Bergを聞くためにあると言っても過言ではない。この時期,まだ20代半ばのBob Bergであるが,彼の彼らしいスタイルは既に出来上がっているように聞こえる。何ともハードボイルドである。Bob Bergに比べれば,ゲスト的な扱いのFreddie Hubbardのプレイぶりがゆるく感じられると言っては言い過ぎかもしれないが,ここまでBob Bergに吹かれ倒すと,こちらは昇天寸前である。Cedar Waltonもこちらのイメージを覆すような激しいプレイぶりで,これにも驚かされる。

まぁそうは言っても,音は聞けるレベルとしても,現在のレベルから考えると,決して素晴らしい録音と言えるものではないが,それでもこういう演奏が聞けることに感謝しなければならない。これで"Impressions"のテーマ部分をもう少しカッコよくやってくれていたら,満点だったんだが。それでもBob Bergのプレイを評価し,やや甘いとは思いつつ星★★★★☆。

Recorded Live at the Keystone Korner between December 29, 1977 and January 1, 1978

Personnel: Cedar Waltone(p), Freddie Hubbard(tp, fl-h), Bob Berg(ts), David Williams(b), Billy Higgins(ds)

2015年3月 4日 (水)

福岡でいただいたアブサン(笑)。

Photo 先週までの出張は,実は福岡→大阪→福井→大阪→福岡というルートをたどっていたのだが,最終地の福岡では,現地在住のお知り合いと飲みに行って,その2軒目でアブサンを飲む機会があった。Wikipediaによれば,アブサンを『薄めて飲む場合,角砂糖に垂らす方法がよく知られており,しばしば「アブサンスプーンをグラスの上に渡してその上に角砂糖を置く」という形で供される。パブでは,グラスの上に渡した角砂糖をアブサンで湿らせて着火し,ミネラルウォーターを注いで消火し,アブサンスプーンでよく混ぜたものをクラシックスタイルとして提供している」とのことであるが,本当にそういう提供方法であった。ちなみに私がいただいたものは66度のアブサン。翌日,結構きつかったのは言うまでもない(笑)。懲りないねぇ。ということで,写真は福岡で撮ったもの。

2015年3月 2日 (月)

疲れを癒すには丁度よいリュートの調べ

Michael_schffer_2 "French Baroque Lute Suites" Michael Schäffer (Seon)

出張やら何やらで疲労が蓄積している私にとっては,刺激の強い音楽が向かない ことは当然である。こういう時に私が聞きたくなるのはバロック音楽である。昨年購入した85枚組Seonボックスを聞き通すにはまだまだ時間が掛かるが,その中で今回チョイスしたのがこのアルバム。フランスのリュート音楽ってのがそもそも渋いが,出てくる音もまさに心を落ち着かせるに十分な音楽と響きである。たまにはこういうのもないとねってことで,今日はご紹介。いいねぇ。Seon,やっぱり素晴らしいレーベルである。

Recorded in November, 1977

Personnel: Michael Schäffer(Baroque Lute)

2015年3月 1日 (日)

「フォックスキャッチャー」:これが実話とは恐ろしい。

Image

「フォックスキャッチャー("Foxcatcher")」('14,米,Sony)

監督:Bennett Miller

出演:Steve Carell, Channing Tatum, Mark Ruffalo, Sienna Miller, Vanessa Redgrave

これは救いのない映画である。とにかくトーンも話も暗いので,正直いたたまれない気分になると言っても過言ではない。しかもこれが実話と言うのだから恐ろしい。この暗さがオスカーでも無視された要因と言っては言い過ぎか。

とにもかくにも,この映画はSteve Carellの怪演によって成り立っていると言ってもよいが,それぐらい存在感の強い演技である。彼が演じたJohn Dupontは,金があるのに屈折しまくっているわけだが,Steve Carellの訳のわからない視線のようなものに,そうした人間の屈折を感じた私である。コンプレックス,スノビズムが,人間の心を病ませるということを強く感じさせる恐い映画である。

だが,こういうお話だけに救いもないし,後味もよくない。人間ドラマとして優れていることは否定しないが,この救いのなさは見ている方にとっても厳しいものであった。そういう映画なので,これはおそらく多くの人が目にすることなく公開を終えそうな気がするが,映画としての質は高いことは間違いないので,劇場指向の方はお早めにって感じだろう。星★★★★。あ〜,疲れた。

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