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2015年3月18日 (水)

Frode Berg:Nagel Heyerレーベルらしからぬ(?)ハード・ブローイング・アルバム

Frode_berg001 "Dig It!"Frode Berg(Nagel Heyer)

毎度おなじみ新橋のテナーの聖地「Bar D2」で聞かせて頂いて,びっくりしてしまったアルバムである。リーダーのFrode Bergはノルウェイ出身のベーシストであるが,私は全然認識していなかった名前である。しかし,よくよく調べてみると,Helge Lienと長きに渡って共演している人のようだ。私も彼らの"What Are You Doing Rest of Your Life?"は保有しているが,Frode Bergの名前は全く頭の片隅にもなかった(爆)。本作のメンツは,ピアノのRoy Powellは英国人のようだが,現在ノルウェイ在住ということなので,ノルウェイ人脈によって制作されたアルバムとなっている。

では何にびっくりしたか?本作をリリースしたNagel HeyerレーベルはButch MilesやHarry Allenのアルバムのイメージが強く,中間派あるいはモダン・スウィング的な音楽が中心だと思っていたのだが,本作はコンテンポラリーな感覚も有する,ハード・ブローイング・アルバムだったからである。ノルウェイという国の音楽あるいはジャズのイメージとは結構異なる感覚を与えるのは事実だし,何よりも私の知るNagel Heyerレーベルの音とは乖離が大きい。ジャケもレーベル・カラーとは異なるポップな感じだし。しかし,そんなことがどうでもいいと思えるほど,このハイブラウな感覚には痺れさせられた。さすが,マスター,音楽に関してのツボの押さえ方が半端ではない。

私にとって,このアルバムの魅力は,4人のミュージシャンの実力が総じて高いこともあるが,特にテナーのPetter Wettreの強力なプレイによるものであることは否定できない。まぁ,"Giant Steps"のテーマ演奏についてはちょっとなぁ...という気もする(アドリブはよいので,気に入らないのはあくまでもテーマの部分)が,総じてこのアルバムは魅力的に響く。全然知らない世界に,こういうアルバムが隠れている(私が知らないだけ?)ってこと自体が素晴らしい。こういう音源に目覚めさせてくれる「Bar D2」のマスターにはいつもながら感謝である。

それにしても,これはいいですなぁ。ノルウェイ・ジャズの懐は深い。ということで,星★★★★☆。

Recorded on May 20 & 21, 2003

Personnel: Frode Berg(b, el-b), Petter Wettre(ts), Roy Powell(p), Andreas Bye(ds)

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ジャズ(2015年の記事)」カテゴリの記事

コメント

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
記事をみたらこのアルバム、ジャケもしっかり記憶に残ったアルバムでした。
久しぶりに聞いてみようと思います。
TBさせていただきます。

monakaさん,こんばんは。TBありがとうございます。

私は全く知らなかったアルバムですが,早い時期に取り上げられているmonakaさん,さすがです。これって活きのいいアルバムと言えると思いますが,演奏よし,音よしのアルバムで,一発で気に入ってしまいました。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

 やや、そうでしたか・・・、フローデ・バルグFrode Berg氏のアルバムがあったんですね。彼は昨年ヘルゲ・リエン・トリオとして来日して、ライブの夜に一緒に例の月食を観察しました。非常に楽しい人です。ライブ終了後に私がヘルゲ・リエンとツーショットで写真に納まろうとしたら、後ろで中央に入りました。そんなことも茶目っ気たっぷりにする陽気さがあります。彼はOslo philharmonic orchestraにてクラシック・ベーシストも務めているんですね。従ってジャズ分野ではかなりコンテンポラリーな世界に挑戦しているところがあるのかもしれません(ヘルゲ・リエンもその傾向がありますね)。今後も楽しみなベーシストと私も期待しています。

風呂井戸さん,こんばんは。

やはり,この人はHelge Lien人脈で語られるってことになるんでしょうが,私はHelge Lienはあまり聞いていないだけに,初聞きに近いようなもので,このアルバムは嬉しい驚きでした。

皆さんはご存知でも,私の知らない(認識していない)人のアルバムでしたが,世の中には優れたものはまだまだいくらでもあるってことですね。また一つ勉強になりました。

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