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2015年2月 8日 (日)

Irene Kral: まだまだ寒いが,春への道程に膝を抱えながら聞きたくなるしっとり盤

Irene_krall001_2 "Where Is Love?" Irene Kral (Choice)

いつも書いていることだが,私はジャズ・ヴォーカルをあまり聞かない。もちろん,全然聞かないわけではないのだが,頻度としては大したことではない。先日取り上げたDiana Krallだって,もはやジャズ・ヴォーカルの範疇を逸脱したポップス・アルバムだと思うからこそ絶賛しているわけだし,結局はその程度の聞き手である。そんな私が,珍しくもゲットしてきたのが本盤である。まぁ,このアルバムの世評の高さはわかっていたが,聞いたことがなかったし,伴奏がAlan Broadbentだというのも気になっての入手である。

Irene Kralと言えば,Jackie & RoyのRoy Kralの実妹であることは周知の事実であるが,兄妹にして歌がうまいということならば,やはり血だよねぇなんて思ってしまう。だが,このアルバムが,Ireneは1978年に46歳の若さで乳がんで早逝してしまったのが誠に惜しいと思わせるような作品であることは一聴してわかってしまう。それぐらい素晴らしいのである。

この作品では,「いかにも」というジャズ・ヴォーカリストのレパートリーとは一線を画する選曲が行われていると感じられる。そして,そこに選曲の妙を感じるのはきっと私だけではないはずである。なんせ,1曲目からBlossom Dearieでっせ(と言いつつ,私はいまだかつてBlossom Dearieのアルバムをちゃんと聞いたことはないのだが...)。しっとりとしたAlan Broadbentの伴奏に乗って,これまたしっとりと,かつジェントルに歌い上げるIrene Kralには気張ったところも何もない。それが所謂ジャズ・ヴォーカリスト的なノリをあまり好まない私のようなリスナーにはフィットするわけである。それはDiana Krallの"Wallflower"とも相通ずるところがあるかもしれない。ということで,ジャズ・ヴォーカルについては私の嗜好はそういう感じなんだと思わざるをえない。

いずれにしても,これはいまだ寒さ厳しいこの季節において,久々に部屋の明かりを暗くして膝を抱えて聞きたくなるアルバムである。いやぁ,これは美しくも精妙,歌のうまさは当然としても,Alan Broadbentの伴奏も適切。Alan Broadbentにはそのリリカルなタッチを活かしたナイスなアルバムがあるが,それを育てたのがこうした伴奏経験ではないかとさえ思わされる作品。喜んで星★★★★★としてしまおう。いやぁ,これはいいねぇ。これなら,何回でもリピートできる(きっぱり)。

Recorded in December 1974

Personnel: Irene Kral (vo), Alan Broadbent (p)

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コメント

 中年音楽狂さん、こんばんわ。コメント、TB有り難うございました。
 先日のダイアナ・クラールといい、このアイリーン・クラールといい・・・Jazzyな女性ヴォーカルものにも楽しいお話を有り難うございます。アイリーンの1970年前後は、私は偏ったロックの道が主で、ここまでは入り込めておりませんでした。近年はピアノを主としてのジャズ、そしてジャズ女性ヴォーカルものをも気楽に広く聴いています。そうなんです、気楽になんです・・・歳のせいでしょうかね(笑い)。これからもよろしくお願いします。

風呂井戸さん,こんばんは。TBありがとうございます。返事が遅くなりました。

私は決してよいジャズ・ヴォーカルの聞き手とは言えませんが,これは非常によかったです。記事にも書きましたが,私は所謂「ジャズ・ヴォーカル」的なものよりも,こういう感じが好きなんでしょうね。まぁ,ジャズがどうこう言わなくても,いいものはいいってことだと思っています。

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