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2015年1月30日 (金)

Antonio Sanchezによる話題の映画音楽

Birdman "Birdman or (the Unexpected Virtue of Ignorance): Original Soundtrack" Antonio Sanchez (Milan)

今年のオスカーの有力候補となっている「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のサウンドトラックである。この映画,実はこのAntonio Sanchezによるオリジナルのドラムス・スコアも相当話題となっている。なぜならば,全てが基本的にSanchezによるドラムス・ソロで構成されているからである。但し,この作品,一部にクラシックの音源を使っているからという理由で,オスカーのノミネーション対象から外されてしまったことに,アカデミーの保守性が表れていると批判を浴びている。しかし,映画の中でどういう風に使われたのかはわからないが,Sanchezのソロは30分弱に及んでおり,映画との合致度はわからないとしても,オリジナルのスコアとして評価してもよかったのではないかと思えるものである。

だが,ここで展開されるSanchezのドラムスを聞いていると,非常に音楽的なものであると感じられる。鋭い切れ味はいつも通りだが,若干のシンセ音(?)以外はドラムスだけだというのに,ついつい引き込まれてしまう魅力がある。ドラムス・ソロでアルバムを作ってしまったのはMax Roachぐらいのものだと思うが,そうした領域に挑んだと言ってよい力作。

正確な評価は映画を見てからしかできないとしても,これが一聴に値する作品であることには私としては何ら疑念がない。アルバム後半に収められたクラシック曲はここで評価する必要はないと思うので,あくまでもSanchezのオリジナル部分についてということになるが,彼のチャレンジする姿勢と,ミュージシャンシップが如実に出た作品と思う。

これは単体ではそれほど売れるアルバムではないであろうこともあるし,これをオスカーのノミネーションからはずしたアカデミーへの批判もこめて,星★★★★★としてしまおう。本当に立派な仕事だと思う。尚,ご参考までに,YouTubeを検索してもらえば,ここでのSanchezの音源を全部聞くことができるので,興味のある方はどうぞ。

Personnel: Antonio Sanchez(ds)

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コメント

遅れて聴きました。映画を観たという方の話も聞いたことがありますが、自分は今になって映画を観ておけばよかったかなあ、なんて後悔しています。どのように映像とシンクロしていたのか、興味があります。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

こちらの記事はアルバムを聞いた時のもので,映画を見る前でしたが,実際に映画を見たら,それこそ見事に映像とシンクロしたものであり,映画の印象に相当強く影響を与えていると言っても過言ではないと思いました。

やはりAntonio Sanchez,只者ではないです。ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

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