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2014年12月11日 (木)

話題沸騰なんだろうなぁ:オリジナル楽器による「春の祭典」

Franois_xavier_roth_les_sicles 「ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ」 François-Xavier Roth / Les Siècles(Actes Sud)

この秋口に出たばかりのアルバムであるが,今年度のレコード・アカデミー大賞を受賞してしまった話題沸騰盤である。なんせ,「春の祭典」の初版を,それが初演された当時の(フランス製の)楽器で演奏してしまうという念の入りようであり,確かにほかの「春の祭典」と聞き比べてみると響きが違うことがわかる。

何がどう,どこがどうって言えないのが私のいい加減なところだが,私がこの曲をよく聞く,Colin Davis盤やSimon Rattle盤と比べて,曲のヘヴィーさは一緒でも,演奏の軽やかさが全然違うように思えるのだ(言っていることがやや矛盾しているようにも感じる...)。おそらくは今まで聞いたことがない感覚が,多くのクラシック・リスナーには衝撃を与えるのではないかと思うのだが,そうでなければ,「レコ芸」12月号に掲載されたCDが翌月号発表のレコード・アカデミー賞で大賞を取るなんてなかなか考えられないように思ってしまう。もちろん,出たばかりで,批評家たちの記憶がビビッドだってこともあったかもしれないとしても,これはやはり今までの「春の祭典」と概念が違っていたように思える。

逆に言えば,この演奏を認める人と,認めない人は明確に分かれるのではないか。認めないとすれば,ガチガチにコンベンショナルなクラシックのリスナーのような気がする私である。例えは変かもしれないが,ジャズ界で言えば,Ornette Colemanに対する最初の反応に近いようなものを生むのではないかとも思える。であるから,このアルバムの評価が固まるのは,これからってことになるかもしれないが,それにしても,この聞いたことない感覚って,私には新鮮かつ面白く響いたと言っておこう。これはいい演奏が,いい音で録られて,よい評価を受けるという珍しい事例かもしれない。ということで,クラシックに抵抗のない方は,まぁ騙されたと思って聞いてみて下さいな。この演奏に感じられる軽やかなダイナミズムを評価して,星★★★★★にしてしまおう。

それにしても,ライナーには事細かに,演奏に使われた楽器情報まで書いてあるから,ここでの演奏は,わかった上での確信犯とでも言うべきものでありながら,リスナーとしては,こんな演奏を聞かされたら,大概は評価しちゃうよねぇ(笑)と思わざるをえない傑作と思う。

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