2018年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

« ブラームスのよい聞き手ではない私だが,Thielemannの全集はいいのではないかと感じている。 | トップページ | いきなりプログレ?と思わせたWayne Escoffery »

2014年11月 7日 (金)

Jim HallとCharlie Hadenによる円熟の対話

Charlie_haden_jim_hall "Charlie Haden Jim Hall" Charlie Haden & Jim Hall(Impulse!)

リリースからは随分経つのに,全然我が家にはデリバリーされずにイライラさせられたアルバムである。そもそも新生Impulse!レーベルのCDは紙スリーブ仕様だと思っていたのだが,私のところに来たのはプラケース入りの米盤であった。内容は同じだからいいのだが,紙スリーブの方が雰囲気はいいねぇなんて思ってしまった。まぁ,それはさておきである。

昨年亡くなったJim Hallと今年7月に亡くなったCharlie Hadenが1990年のモントリオールで行ったデュオ・ライブが今頃になってリリースされたのだが,ライナーにはCharlie Hadenも謝辞もあるので,Hadenの存命中からリリースは決まっていたということであろう。いずれにしても,この両巨匠がまだ50代の頃の演奏であるが,もはや円熟期に入ったベテラン同士の対話が収められたアルバムである。Jim HallにはRed MitchellやRon Carterとのデュオがあるし,Charlie Hadenには何と言っても印象深いChristian Escoude盤というギターとのデュオ・アルバムがあり,編成自体はお手の物って気もするし,選曲もスタンダード,モダン・ジャズ・オリジナル,そしてご両人のスタンダートと,まさにありがちと言えばその通りである。だが,この二人ならではの感覚もあり,非常に面白く聞けた。

まず冒頭の"Bemsha Swing"からして誠に渋い。そして,それに続くHadenの名曲"First Song"で普通は心を鷲掴みにされてしまう。それに続くのがOrnetteの"Turnaround"とあっては何をか況やである。しかも後半には懐かしや"Big Blues"も入っているしねぇ。しかし,ライブの会場にいたオーディエンスはどういう風にして聞いていればよかったんだろうかと余計な心配もしたくなってしまう。ライブ・ハウスならこれもありだろうが,コンサート・ホール向きの演奏という気はしない。なんだか身じろぎもせずに聞いていなければならないような雰囲気もあり,これは私はCDで聞いた方がいいだろうなぁ。

音としてはJim Hallはいつも通りのJim Hall(リズム・カッティングなんて誰がどう聞いてもJim Hallである)だが,Charlie Hadenはいつにもまして音がディープなような気がする。その辺りもこの演奏の印象に影響している気がしないでもないが,それでもこれはこれで優れた演奏集だと思う。この二人にしては意外な雰囲気を醸し出すJim Hallのオリジナル"Down from Antigua"が曲としては特に面白かった。最後の"In the Moment"は「う~む」って感じではあるが,この亡き両巨匠を偲ぶ意味も込めて,オマケして星★★★★☆にしてしまおう。

Recorded Live in Montreal on July 2, 1990

Personnel: Jim Hall(g), Charlie Haden(b)

« ブラームスのよい聞き手ではない私だが,Thielemannの全集はいいのではないかと感じている。 | トップページ | いきなりプログレ?と思わせたWayne Escoffery »

ジャズ(2014年の記事)」カテゴリの記事

新譜」カテゴリの記事

コメント

今日は。

先日、PATTI SMITHの件、お世話になりました。

届いたのはデビューから5枚目までの5枚組のアルバムでした。

ひと通り聴きましたがやはり良いですね~。

又LPでも聴きたくなりました(汗)。

さて本日紹介のアルバムですが私も発注をしているのですが発売日未定と変更になってしまい、今のところ入荷の目途は立っていません。

今まで中年音楽狂さんが紹介されていたアルバムの中、今月届く予定は下記3枚です。

1.We Make The Rules/Jochen Rueckert 

2.Spark Of Life/Marcin Wasilewski

3.Hendra/Ben Watt

1.は近々届く予定で2.~3.は下旬の予定です。

纏め買いの関係で届くのがバラバラで来月以降もあります。

紹介を楽しみにしています。

もっと晩年の頃のアルバムかと思っていたら、’90年録音だったんですねえ。まあ、この頃の方があぶらが乗りきって、素晴らしい演奏だとは思います。個人的にはジム・ホールのカッティング中心の演奏時はややマニアックかな、とも思うのですが、最初から最後に至るまでの流れは、やっぱりいいなあ、と思いました。

TBさせていただきます。

EVAさん,こんにちは。Patti Smith,お気に召しましたか。何よりでした。どのアルバムがお好みでしょうか?

ご発注頂いたアルバムはどれも魅力がありますが,Marcin Wasilewski盤はこれからの季節にピッタリと思いますよ。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

Jim Hallのカッティングの音はまさにOne & Onlyですねぇ。普通じゃないですもん(笑)。

いずれにしても,これを聞き通すのは結構体力はいるような気もしますが,まさに「脂の乗った」演奏でしょうね。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/60605148

この記事へのトラックバック一覧です: Jim HallとCharlie Hadenによる円熟の対話:

» Charlie Haden - Jim Hall [ジャズCDの個人ページBlog]
実はこのCD、発売前からHMVに注文していたのですが、注文時、2種類の同じ輸入盤 [続きを読む]

« ブラームスのよい聞き手ではない私だが,Thielemannの全集はいいのではないかと感じている。 | トップページ | いきなりプログレ?と思わせたWayne Escoffery »

Amazon検索

2018年おすすめ作

2017年おすすめ作