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2014年11月18日 (火)

Billy Childsによる素晴らし過ぎるLaura Nyroトリビュート。

Image"Map to the Treasure: Reimagining Laura Nyro" Billy Childs (Sony Masterworks)

ピアニスト,Billy Childsが今は亡きLaura Nyroの曲を現在の時間軸で再構築した本作は,適材適所のミュージシャンの配置だけでなく,素晴らしいアレンジメントも楽しめる傑作トリビュート作である。

Laura Nyroはシンガーとしてよりも先に,作曲家として評価された人であったが,彼女が亡くなってからもう17年以上の時間が経過しても,彼女が残した曲が現代においても極めて魅力的なものであり続けていることを,本作は雄弁に実証したものだと言える。今聞いても古臭さなど皆無である。それが何よりも素晴らしいが,ここでは曲本来の魅力に加えて,Billy ChildsのLaura Nyroへのリスペクトに満ちた対応,Larry Kleinによる絶妙なプロデュース,そして参加ミュージシャンによる最高と言える演奏,歌唱に支えられていることは強調しておかなければならない。

私が感心してしまったのは,こうしたトリビュート作にありがちなとっ散らかった印象がなく,作品として一本筋が通っていることである。優れたオムニバス映画を見るかのような趣と言うか,多数の登場人物により物語を精妙に作り上げた「トラフィック」や「ナッシュビル」のような映画に通じると言えるかもしれない。そこに通奏低音のように流れているのが,私はBilly ChildsのLaura Nyroの音楽を愛する心だとさえ思ってしまった。

私はLaura Nyroのファンでもあるが,本作は彼女の業績を改めて振り返りたくなるに十分な作品である。世の中,ミュージシャンへのトリビュート・アルバムは多々あれど,その中でも私が聞いた中では最高の出来と言いたくなる作品である。これはまさに奥深くも奥ゆかしい感動的な音楽の捧げ物である。"Reimagining"の看板に偽りなし。見事なイマジネーションに対し、星★★★★★。どこから聞いても楽しめるってのがさらに素晴らしい。いやぁ,これはいいわ。

Personnel: Billy Childs(p, key), Renee Fleming(vo), Yo-Yo Ma(cello),  Becca Stevens(vo), Lisa Fischer(vo), Esperanza Spalding(vo), Wayne Shorter(ss), Rickie Lee Jones(vo),  Chris Potter(ts), Ledisi(vo), Susan Tedeschi(vo), Steve Wilson(as), Shawn Colvin(vo), Chris Botti(tp), Dianne Reeves(vo), Alison Krauss(vo), Dan Tyminski(vo), Jerry Douglas(dobro), Dean Parks(g), Carol Robbins(harp),  Scott Colley(b), Carlitos del Puerto(b), Brian Blade(ds), Vinnie Colaiuta(ds), Jay Bellerose(perc), Mark Robertson(vln), Jen Choi Fischer(vln), Alyssa Park(vln), Luke Maurer(vla), Vanessa Freebairn-Smiith(cello)

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コメント

おはようございます。

このCD、先日オーディオコミュで知りゲットして聴きました。

実に素晴らしいアルバムですね。

私はまるで音楽絵巻(物語)を聴き、見ているようだと思いました。

曲毎にアーティストが代わりますがそれが物語のように一本の筋となってラストまで一気に聴かされました。

これが切っ掛けとなってLaura Nyro本人のアルバムも入手して聴いています(LPでライブを聴いてみたいと思っています)。

これ私も5つ星を献上します。
ジャンルを超えて素晴らしいです。

こんばんは。

リンクからamazonへいってポチってきました。
ローラ・ニーロいいですネ!

スリー・ドッグ・ナイトやBS&Tから入りましたが…。
明日聴くのが楽しみです。

EVAさん,こんばんは。

おっしゃる通りこれは筋が通った作品ですが,Billy Childsはもちろんですが,ここはプロデューサーとしてのLarry Kleinを褒めたいですね。私の中ではいつまで経ってもJoni Mitchellの元ダンナなわけですが,プロデューサーとしても一流になったと思わせ,実に感慨深いです。

波 平さん,こんばんは。こういう音楽を聴いていると,ジャンルなんてどうでもええやんと思わされます。それにしても適材適所なミュージシャンの配置です。私は冒頭の"New York Tenderberry"から驚きとともに感動していました。だっていきなりRenee FlemingとYo Yo Maですよ。普通なら引く可能性もありますが,私の反応は真逆でした(笑)。マジでこれは傑作ですね。

ブラウンさん,こんばんは。ぜひご感想をお聞かせ下さい。まぁ,失望されることはないと思いますが...。いずれにしても本当によくできたアルバムというのが正直な感想です。お楽しみ頂ければ幸甚です。

リンク欄最下段のAkiでございます。
他のブログで見かけ、気になっていました。
やはり傑作ですか。
コメント欄もチェックの上、たった今、発注してしまいました。
私にとっても、洋楽の原体験に近いところに位置するLaura Nyro。
それにしても、自分以外に好きな人いるのかと思うような、
こんなマイナーな人じゃないかと思うのに、
熱心なファンがいるものですね。
没後17年のトリビュートにも驚きです。

Akiさん,こんばんは。ご無沙汰しております。

私は結構彼女のアルバムが好きで,全部ってわけではないですが,結構保有しております。ですが,このアルバムは彼女の音楽を知らなくても十分に楽しめる普遍的な魅力を持っていると思います。いいアルバムです。

Toshiyaさま。
手順が前後しましたが、私のブログのMap To The ‥‥の記事に、
トラックバックをさせて頂きました。
今年の最初に、昨年の一押しCDを遅ればせながら書くのも何ですが。
それにしても、検索をかけて、Laura Nyroが好きな人が
結構いることがわかり、驚きました。

そんなこんなで、久しぶりに彼女の作品を聴いている正月です。

Akiさん,TBありがとうございます。

私はこのアルバムを高く評価している立場として,このアルバムの良さをもっと世間に広めるべきではないかと思っていますが,Akiさんにも取り上げて頂き,更に認知度が高まることを期待したいです。一般の人にとってはLaura Nyroはさておき,Billy Childsって誰?ってところでしょうが,だからこそこのアルバムの魅力を埋れさせてはいけないと思います。そう思わせるに十分な作品ですよね。

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Map To The Treasure(2014) あけましておめでとうございます。今年も、本ブログをよろしくお願いします。 2015年の最初に、何か思い入れのあるものを書きたいと思い、選んだのが Laura Nyro。 いつか書きたいと思いつつ、今まで書けなかったので。 洋楽の最初期に聞いた BS&Tの楽曲を書いたのがLaura Nyroでした。彼女のオリジナルソングを聞く...... [続きを読む]

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