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2014年10月19日 (日)

Tim Hauserを偲んで,マントラを。

Bodies_and_souls "Bodies And Souls" The Manhattan Transfer(Atlantic)

昨日,Tim Hauserの訃報をお知らせしたが,彼らの絶頂期は70年代後半から80年代半ばぐらいではないかと思っている。正直なところ,彼らの音楽に夢中になったのは"Vocalese"が最後と言ってもよいだろう。その後もアルバムは何枚か買っている(ちなみに最後に私が購入した彼らのアルバムは"The Chick Corea Songbook")が,彼らの音楽への興味が以前のように私の中で盛り上がることはなかった。なので,私は彼らのアルバムをこのブログでも数枚取り上げているが,総じて点が辛めなのである。だが,彼らがジャズ界で果たした役割は評価しなければならないし,少なくとも,オーディエンスのすそ野を広げたことは間違いない。

一方,彼らは何でも出来てしまうというところが仇となって,アルバムとしては一貫性に乏しい作品が多くなってしまっているのがやや残念というところではある。今日,Tim Hauserを追悼する意味で聞いているのは"Bodies And Souls"だが,このアルバムもそうした部分があることは否めない。だが,このマントラのアルバムの中でも,かなりポップな感覚の強いアルバムを聞いて,やはり優れたグループであったことは間違いないなぁと思ってしまった。おそらく,この作品は彼らのポピュラリティが日本で最大化している頃の出たもので,今となっては信じられないことだが,彼らのサントリーのCMに出てきて"American Pop"を歌っていたのだから,凄い時代である。特定の年代以上の人ならわかるが,「ブランデー,水で割ったらアメリカン」という訳のわからんキャッチ・コピーであった。

それはさておき,マントラのリーダーとしてのTim Hauserの役割は大きなものであったと考えれば,やはりここはちゃんと追悼するのが筋である。私は,それでも"Down South Camp Meetin'"がどうしてもこのアルバムの流れを分断しているように思えてしまうのが事実ではあるが,それでもこのアルバムの持つポップさは結構好きである。もちろん,ジャズ・コーラスとしてはポップ化し過ぎているということも言えるわけだが,非常に楽しいアルバムだと思う。

マントラの音楽は,技量は十分でありながら,決して深刻になるようなことのない音楽として,いろいろな場を盛り上げてきたと思うが,そうしたことを再評価しつつ,改めてTim Hauserのご冥福をお祈りしたい。

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ジャズ(2014年の記事)」カテゴリの記事

コメント

残念なニュースで、とても悲しいです。しかも近々札幌でコンサートの記事を見ていたのでまさか!の訃報で驚きました!このアルバム持っていますし、この頃コンサートも見ました!本当に残念です。

takeotさん,こんにちは。そうなんですよねぇ。来日も決まっていましたから,びっくりしちゃうんですよ。

takeotさんがご覧になったライブは,多分私が行きそこなった時期ですね。ギターがWayne Johnsonだったと思います。"Man-Tora!"ってライブ盤になっている頃でしょう。私はそのライブ盤も持っているはずなんですが,多分実家かなぁ...。あるいは我が家のどこかにあるはずですが,探す気力がありません(爆)。

いずれにしても,残念であることには間違いありません。

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