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2014年10月20日 (月)

長年音楽を聞いていても,縁のなかったGary Burtonの"Duster"

Duster "Duster" The Gary Burton Quartet (RCA)

お題の通りである。このアルバムは,私がジャズを聞き始めた頃には,既に廉価盤で出ていたような気がする。初出は1967年ぐらいだから,70年代後半にはリリースから10年以上経過していたことになる。だが,不思議なもので,今の今まで,このアルバムを聞いたことがなかったのだが,昨今の廉価盤ラッシュの中で,ようやくゲットした1枚である。

ではなぜ,このアルバムを聞くのを躊躇してきたのか?この作品に限らず,BurtonとLarry Coryellの共演作は何かと言えば,Larry Coryellのロック・タッチのギターが大きく取り上げられていたように思えるのだが,その辺りに若干の抵抗があったのかもしれないが,今の耳で聞けば,これのどこがロック的なのか,私には全く理解できないと思えるほど,ごくごく普通のジャズに聞こえてしまう。それが長い年月の中で,様々な音楽が出てきたことのメリットであるようにも思えるが,いずれにしても,私にはロック的な要素はほとんど感じられないというのが正直な感想ではあるが,音楽そのものは誰がどう聞いてもGary Burtonだよなっていうことは間違いのない事実である。Burtonのスタイルは60年代から確立していたことを強く感じさせる。

それにしても,帯にも書いてあるが,「チョーキングやフィードバック奏法を駆使した」なんてことが,ロック的だと思われること自体に時代を感じざるをえない。もちろん,それまでのジャズの奏法としてはそうしたギター・サウンドってのはなかったかもしれないが,それを導入するだけで大騒ぎされること自体が,もはやありえないことなのだ。今の耳からすれば,現在はエレクトリック専門のSteve Swallowがアコースティック・ベースを弾いていることの方が新鮮に響くと言っては言い過ぎか。

だからと言って,この作品が悪いものとは全然思っていなくて,これが実によく出来たアルバムであり,リリカルな部分と,スリリングな部分をいい塩梅に融合させたものだと思えた。いずれにしても,リリースされてから50年近く経つ本作をこれまで聞いたことがなかったっていうのはやっぱりまずかったかなぁなんて思った私である。反省も込めて星★★★★☆。

Recorded in April, 1967

Personnel: Gary Burton(vib), Larry Coryell(g), Steve Swallow(b), Roy Haynes(ds)

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ジャズ(2014年の記事)」カテゴリの記事

コメント

仰せのとおり、1970年代末にRCAの廉価盤で買いました。あとカーラブレイ編曲の葬送ってタイトルのと。ダスターのほうが良く聴きます。
60年代後半のバートンって確か実験的(というかカントリーとかロックへのアプローチ)なアルバムがあって、手を出し辛いのですが、ダスターは今となればリリカルな名盤ですよね。

kenさん,こんばんは。TBありがとうございます。

気になっていても縁がなかったというのが本作ですねぇ。でも,今回初めて聞いてみて,今でも十分いけているというのが大したものだと思いました。それがGary Burtonの優れたところなんだと思いますが,魅力は昔から相当なもんだったってことを痛感させられました。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

Kenさん、音楽狂さん♪もう一枚追加させてくださいね! 発売当初ジャズ評論家から悪評を得たアルバム。GARY BURTON& KEITH JARRETT このアルバムもジャケットからしても時代を象徴する一枚ではないでしょうか?
私はATlANTICレーベル好きですよ~

シマチャンさん,こんばんは。

存在は知っていても,そちらも縁のないままになっていますねぇ。私はこれまでがGary Burtonと言えばECM作からみたいな人間でしたから,そちらまでは手が回っていませんでした。

でも,興味深い組合せではありますね。

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» Gary Burton: Duster (1967) バートンの美しい響きとインプロヴィゼーション [Kanazawa Jazz days]
 昨夜は(も?)呑みすぎた。気がつくと、ダイニング・テーブルに座っている明け方の自分がいた。大きな雨音で目が覚めたらしい。  ぼんやり仕事場で過ごしているのだけど、何となく60年代後半のジャズ・シリーズ。意識して聴くと、70年代ジャズの萌芽が詰まったような...... [続きを読む]

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