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2014年9月28日 (日)

名人同士の対話を聞くかのごときKenny Barron & Dave Hoallandデュオ

Art_of_conversation "The Art of Conversation" Kenny Barron & Dave Holland(Impulse!)

記事の更新がおろそかになってしまった。どうも最近はサボり癖がついていかんなぁと思いつつ,飲み会やゴルフにまぎれて,以前よりはブログの取り組み姿勢が随分甘くなってきたものだ。まぁ,いつも書いていることだが,素人のブログなんだから,適当にやっていりゃいいのだが,まずは読者の皆さんにお詫びである。

閑話休題。このアルバムのリリースが発表された時からこれは期待できると思わせたものであるが,予想通りである。新生Impulse!レーベルはフランスUniversal傘下で再生を果たしたものだが,なぜこの時代にImpulse!なのかはさておき,こうした作品をリリースしてくれることは大変ありがたい。

Kenny Barronによるベースとのデュオと言えば,Charlie Hadenとの"Night & the City"という傑作がある(記事はこちら)が,片やDave Hollandもいろいろな人とデュオをやっていて,ピアノではMilcho Levievとの"The Oracle"あたりが代表的だろうか(と言っても,あまりに中古市場の価格が高値なので未聴だが...)。そんなベテラン二人のデュオなのだから悪いはずはないが,冒頭のHollandのオリジナル"The Oracle"からして予想は間違っていなかったと確信させる出来である。

何がよいか?ピアノとベースのデュオのような編成において,ピアノとベースはこういう音で聞きたいというような録音ぶりである。特にピアノの音が極めて魅力的に録られている。そして,偶然ではあろうが,今年3月録音の本作に先日亡くなったKenny Wheelerに捧げられたHolland作の"Waltz for Wheeler"が収められたことには運命的なものを感じざるをえない。本作のリリース日は9/14,Kenny Wheelerはその4日後にこの世を去っているのだが,この曲が何ともメランコリックでありながら,美しい曲なのである。まさにこれこそ優れた「音楽の捧げ物」だって気がするが,この演奏を聞いてKenny Wheelerを偲ぶことこそ適切だと思わせる,そんな曲,そんな演奏である。

そうは言っても,ピアノとベースの渋いデュオである。聞くに適した時間や場所ってものもあるが,"The Art of Conversation"というタイトルに偽りなしである。実を言えば,実際に音を聞くまでは「何を大仰な!」と皮肉っぽい見方をしていた私だったのだが,私が間違ってました(笑)。この二人にかかれば,こうした演奏は難しいことではないのかもしれないが,十分に"Art"として通用する作品。ちょっと甘いかもしれないが,こういう作品がバカ売れするとは思えないので,注目度を上げるためにも星★★★★★としてしまおう。

尚,本作にはKenny Barron,Dave HollandのオリジナルとCharlie Parkerの"Segment",Thelonious Monkの"In Walked Bud",そしてBilly Strayhornの"Daydream"が収められているが,"Waltz for Wheeler"のようなDave Hollandのオリジナルが私には特に魅力的に響き,Hollandの作曲能力の高さも実証されていると思う。

Recorded on March 5, 2014

Personnel: Kenny Barron(p), Dave Holland(b)

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コメント

大変音の良い素敵な内容でした。
わたしも オリジナルがみんな素晴らしいとおもいました。
いつものホランド閣下の曲とちがって、素敵なメロディでとても気に入りました。

オラクルに関しては こっちがいいかなあ。。なんて、おもいます。

とらばいたしました。

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございます。

まぁ,想定通りの出来と言ってしまえば,その通りですが,ちゃんとそういうレベルに持って行ってしまうことが素晴らしいですよねぇ。

Milcho Levievとのアルバムはバカ高い値段が付いていて未聴です。今はもうなくなってしまった町田の「オスカー」で見た時に買っておきゃよかった(笑)。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

遅れて購入しました。普通、こういうセッションだとスタンダードやジャズメン・オリジナル大会になるのに、オリジナル割合が高く、そのどれもがいい曲なので、聴いてみて良かったでした。音も良かったですし。

TBさせていただきます。

910さん,続けてこんばんは。こちらもTBありがとうございます。

おっしゃる通り,オリジナルのクォリティの高さが素晴らしく,演奏のよさを更に増幅させているような気がします。Antonio Sanchezの「興奮」とは違いますが,これも優れたジャズ・アルバムですよね。

ということで,こちらもTBさせて頂きます。

音楽狂さん、こんにちは。
極めて渋いアルバムなんですが、ジャズのもつ心地よさにもどっぷり浸かれることから、ジャズの入門版としてもなりたってしまう懐の深さに感心しています。

当方ブログへコメント&リンクありがとうございました。
僕の方からもリンクさせて頂きます。
http://musicpromenade.blogspot.com/2014/11/kenny-barron-dave-holland-art-of.html

とっつぁんさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

おっしゃる通り,多くのリスナーにとっても難しくない音楽であり,こういう音楽からジャズに目覚める人がいてもいいですよね。昨今,そば屋でもジャズがかかっていますが,こういう音源が流れてくれば,その店の趣味のよさがわかるって感じですね。

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