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2014年9月 7日 (日)

ようやく音楽の記事を...:Eric Harlandの第2作はちょっと微妙な感じ

Vipassana "Vipassana" Eric Harland Voyager (GSI Records)

Eric HarlandはDave HollandのPrismやJoshua RedmanとのJames Farm等のバンドで,非常に貢献度の高い演奏をするだけでなく,自身のバンド,Voyagerのライブ盤ではリーダーとしても傑出した才能を示し,私も高く評価した(記事はこちら)が,その第2作がリリースされた。私はHarlandのサイトからの購入だったが,もう輸入盤屋にも入ってきているようなので,わざわざ取り寄せることもなかったかなぁなんて思っている。

それはさておきであるが,この作品,前作と近いメンツでやっているにもかかわらず,かなり雰囲気が違う。感覚的に言えば,一般的なジャズというセンスには留まらないものを感じさせるものとなっており,そこが本作への評価の分かれ目となることは明白である。前作との決定的な違いはヴォーカルの採用だと思うが,それに伴ってかもしれないが,Walter Smith IIIの出番が減ってしまっているように思えるのが惜しいと感じるリスナーも多いのではないか。前作はライブ盤ということもあり,長尺の演奏も多かったが,本作は一番長い曲でも6分弱ということで,このメンツでやっているなら,もっとソロの応酬とかがあってもよかったのではないかと思えるのである。そして,7曲目"Normal"のイントロが聞こえてきた時には,まじで驚いた。このバンドからこのフォーク・ロック的な音が出てくるとは想定外だったからである。

もちろん,これだけの優秀な若手~中堅と言ってよいメンツを揃えたバンドであるから,演奏自体のクォリティは高い。だが,私は前作に感じたような高揚感をおぼえないというのが正直なところである。Eric Harlandとしてはより幅広い音楽性を示そうと意気込んだであろうことは想像に難くないが,それが私のようなリスナーの期待とはちょっと違ったものになってしまったと思えるのだ。単なるジャズ・ドラマーじゃないぜっていう気概は感じさせることは認めるが,なんだかちょっともったいない気がする一作。全面否定したくないが,期待値が大き過ぎたこともあって,星★★★ってところになってしまうのが残念。いずれにしても,7曲目"Normal"から8曲目"Greene"への展開がこのバンドに本当にフィットしているのかというと,やっぱり疑問である。11曲目に唐突に「処女航海」が出てくるのもどういう意図だったのかなぁ...。どうせやるなら,私は最後の"Dhyāna"の路線をもっと推し進めるべきだったと思う。

Personnel: Eric Harland(ds, vo, pads, synth), Walter Smith III(ts), Julian Lage(g), Nir Felder(g), Taylor Eigsti(p), Harish Raghaven(b), Chris Turner(vo)

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コメント

Toshiya'sさま まいど~ 先日 Rock Barにて2000回記念登場のJoni MithchellのMiles of Aislesを聴かせて戴きましてジャズ傾倒前の快演も気に入った次第です。L.A.ExpresのTom ScottもGoodですね~ 素朴な質問ですがブログ記事のSSWとは何と云う意味でしょうか~ (-.-;)

ジョン暖簾さん,こんにちは。"Miles of Aisles"はおっしゃる通り,ジャズへの傾斜前ですが,バックは技術力の高いフュージョン系L.A. Expressががっちりと固めたナイスなアルバムですね。日本で彼女のワーナー時代のアルバムが紙ジャケで出ましたが,なぜ本作と"Shadows & Lights"をはずしたのか,いまだに解せません。まぁ,いいんですが。

尚,ご質問のSSWですが,Singer & Song Writer,つまりシンガー・ソングライターの略語です。まぁ,造語ではあると思うのですが,一般化していませんかね(笑)。

Toshiya's さま ナルホドそう略します~ 頭が回らずスイマセンでした~ SSWの事 CSN&Yでも無いし そんなミュージシャンいたかなぁ-と 笑

ジョン暖簾さん,こんばんは。

いえいえ,滅相もないです。訳のわからん省略語って話もありますから。私も気をつけないといけないってことですね。

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