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2014年8月14日 (木)

Rocket Science:夏はフリー・ジャズを聞きたくなるが,これはハードルが高い...

Rocket_science "Rocket Science" Evan Parker / Peter Evans / Craig Taborn / Sam Pluta (More Is More)

夏になると暑苦しいフリー・ジャズを聞きたくなることの多い私だが,フリーはフリーでも,暑苦しいというよりも,一聴してハードルが高いと思わされる時がある。これなんかその代表的なアルバムと言ってよいかもしれない。

本作をリリースしたMore Is Moreレーベルは,本作でラッパを吹いているPeter Evansが立ち上げたものであるが,かなりハードなフリー音源をリリースしていると考えてよい。そんな情報がなくてもEvan Parkerがいる段階で,結構大変かもなぁと思えてしまうわけだが,本作にはドラムスがいないということで,激しいビートに身を委ねるということも難しいので,ますますハードルが上がってしまう。これは私が夏になると聞いているいつものような猛爆フリー・ジャズというよりも,より実験的な響きが強いからである。

一期一会のライブでの即興と言うべきこうした演奏を,鑑賞音楽としてどう捉えるかというと非常に難しいと思うのだが,4人のミュージシャンは極めて真面目に演奏している。いずれにしても生半可な気持ちで聞くと怪我をするという一作。Craig Tabornはフロントの2人にやや遠慮気味のように思えるが,Evan Parkerは泰然自若とも言うべき余裕の吹きっぷりのようにさえ聞こえるが,テクニカルには物凄いことをしているのかもしれないなぁ。

だが,"Rocket Science"というタイトル通り,やっぱりこの演奏は難しいねぇということで,星★★★☆ぐらいにしておこう。ちなみに,本作が録音されたのはEvan ParkerがDave Liebmanとの対決を演じたロンドンのThe Vortexである。私が出張ついでにこのクラブに行ったのは,もう5年も前になるのかぁ。光陰矢のごとし...。

Recoeded Live at the Vortex Jazz Club, London on May 25, 2012

Personnel: Evan Parker(ts, ss), Peter Evans(tp, piccolo-tp), Craig Taborn(p), Sam Pluta(laptop)

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ジャズ(2014年の記事)」カテゴリの記事

コメント

ハードルが高い?
友人のご主人がフリーのカメラマンで、前衛的フィルムに合わせて山下洋輔がピアノを弾く(肘で叩く?)セッションに居合わせたのは40年以上前のピット・インです。とてつもなく疲れた?思い出!
前衛…あらゆるジャンルでの流行り言葉でした。
フリーってなんだろう?

シマチャンさん,こんにちは。

どう答えていいかわからないんですが,山下洋輔のやっているフリー・ジャズには爽快感がありますが,前衛からは必ずしも爽快感は得られないような感覚があります。私にとっては破壊的なパワーで激しくやってくれればくれるほど,フリーとしてのポイントが上がる気がします。ただ,うるさきゃいいってもんでもないんですが。

やっぱり答えるのが難しいですね。

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