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2014年8月 9日 (土)

世評が低く何の問題が?と開き直りたくなる"Dylan"

Dylan_1973 "Dylan" Bob Dylan (Columbia)

本作はBob Dylan本人がCD化を拒否しているらしく,ずっと入手が難しい状態が続いていたが,おそらくはコンプリート・ボックスに入ったのが契機になって,日本では紙ジャケで再発されていたようである。って,ずっと探してたくせにそういうことにはうといのねぇと言われても仕方がない私である。

このアルバムは"Self Portrait"と"New Morning"のアウトテイク集だが,DylanがAsylumレーベルに移籍したのに対抗するべく,Columbiaがリリースしたものなので,Dylanの意思が働いていないというのが問題だったらしい。まぁ,こういうレーベル間の引き抜き,移籍みたいな話はMiles DavisがPrestigeからColumbiaに引き抜かれたようなものであり,Prestigeだって時間をかけて"ING"シリーズを出していたことを思えば,別にこういうのがあっても全然不思議はない。

にもかかわらず,世評はボロボロと言ってもよいこのアルバムだが,そんなにぼろくそ言われるほど悪いとは私は思わない。特に"Mr. Bojangle"や"Big Yellow Taxi"のような曲をDylanの歌唱で聞けるだけでよしとすればいいではないか。曲によっては,Dylanがクリーンなヴォイスで歌っていて,なんでやねんと言いたくなるのも事実だが,それはこのアルバムに限った話ではない。いずれにしても,本人が気に入らないとは言え,長年廃盤にするほどのものだったのかなぁというのが私の思いである。決して悪いとは思わないんだけどなぁ...。

ということで,出たことにも全然気づいていなかった私も私だが,また近い将来廃盤の憂き目に遭う可能性も否定できないため,取り敢えずゲットした私だったが,私としては結構楽しめたと思っている。まぁ,それでもいつものDylanに比べれば,テンションは相当低めなので星★★★ぐらいが適当と思う。これを聞くぐらいなら,もっと聞かなければならないDylanのアルバムはあるとだけ言っておこう。換言すれば,これを入口にするべきではなく,ちゃんとほかのアルバムを聞いてからでも遅くはないという,その程度のアルバム(苦笑)。

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コメント

僕もこれ結構好きです。
闇に吠えるディランを求める人にはクソだろうけど、ディランの従兄が出したお気軽アルバムだと思えば、腹も立たないのでは。
マギーの農場で働くのはもういやだと歌うような人なんだから、おいらいち抜けた、ほっといてくれ。セルフ・ポートレート出して、もうこれで過大な期待されることはなかろう。気楽に好きな歌うたうからな。そういう意図なら、ついでにこんなの出しても、いいと思うんだけど。やはり、アサイラム移籍の仕返しに会社が無断で出したのがしゃくに障ったのかな。根に持つタイプの人みたい。

mmmさん,こんにちは。「ディランの従兄」ってのが笑えますねぇ。

本作がボックス以外で,単体リリースされるのは日本だけだそうです。前回のリリース以降,入手が難しくなっていたので,まぁ今回はその轍を踏まぬようってことで,購入したました。私も嫌いじゃないですよ(笑)。

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