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2014年5月18日 (日)

何とも味わい深いBrian Blade Fellowship Bandの6年振りの新作

Landmarks "Landmarks" Brian Blade & the Fellowhip Band(Blue Note)

前作"Season of Changes"がリリースされてから6年ぶりにBrian BladeのFellowship Bandの新作がリリースされた。先日のWayne Shorterとの演奏も素晴らしかったが,私はBrian Bladeのリーダーとしての才覚も高く評価しており,前作についてもその素晴らしさをこのブログに書いた(記事はこちら)。今回もこのバンドらしい,アメリカの原風景を描いたようなサウンドは健在である。

冒頭の"Down River"には一瞬面食らうが,2曲目のタイトル・トラック以降はこちらの考えている通りの音が出てくるので心配はない。結成以来,ほぼ不動のメンバーによる演奏は変わらぬ魅力を発揮しているが,まさにいぶし銀とでも言うべき渋い音楽である。この音楽はジャズとカテゴライズするべきではあるが,演じられている音楽はジャズに留まらず,より幅広いリスナーにも訴求するものではないかと思える。私が彼の音楽に惹かれる理由は,BladeのJoni Mitchellとの共演,あるいはそこでの見事な助演ぶりによるところも大きいが,やはりこの人の音楽はジャズだけから生まれてくるものではないように思える。だからこそ,歌手としてのアルバム"Mama Rosa"もリリースしてしまったわけだが,本作も作曲能力含め,本当に優れたミュージシャンは何でもできてしまうと思わせるに十分なアルバムである。

そうした中で,ここでの演奏はちょっと渋過ぎるかなぁって感じがしないわけでもないのだが,短い演奏の"Shenandoah"なんてゴスペルのような響きすら感じさせるものもあれば,フォーク的な感覚を持つ"He Died Fighting"のような曲もあり,アルバム全体を通じて何とも味わい深いのである。まさに,彼らしかできない音楽と言ってよいのかもしれない。第1作から不動のメンツを貫き,音楽を熟成させている感覚を強くおぼえる。今回はギターはゲスト扱いであり,Felloship Bandはそれ以外の5人ということになるが,同じ音楽性を追求し続け,強烈に「アメリカの音楽」を体現していると言ってよいように思う。大河がアメリカの原野をゆっくりと流れるかのような感覚を私は感じてしまった。Bladeの出身地はルイジアナ州シュリーブポートであるが,そこを流れるのはミシシッピ川の支流,レッド川である。そのような出自が,私にはBladeの音楽を構成する要素となっていると思えるのだ。まさに悠久な自然の感覚と言えばよいだろうか。

元来,私はアメリカの音楽が好きな人間であるから,こういうのはやはり好みに合致していることもあって,今回も評価してしまうところである。Marvin Sewellのギターが渋い"Farewell Bluebird"のような曲がもう少しあってもよかったと思うが,十分星★★★★☆には値する。

Recorded on November 7-9, 2010, February 1-4, 2012, & January 20-23, 2013

Personnel: Brian Blade(ds), Melvin Butler(ss, ts), Jon Cowherd(p, mellotron, org), Chris Thomas(b), Myron Walden(as, b-cl), Jeff Parker(g), Marvin Sewell(g)

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コメント

EVAです、今日は。

この記事を見て確信しましたので今朝方注文しました。

実は昨日別のルートで気が付いたのですが何となく後もう一歩の踏ん切りが付きませんでしたが中年音楽狂さんが採り上げておられたので行きました(爆)。

なおこのアルバムはLPでもう一つ先日来気になっていたJohn Mclaughlin / 4th Dimension / Boston Record はCDで注文しました。

抱き合わせ注文の為CD(取り寄せ)に合わせて発送の為届くのは早くて6月頭になるようです。

ご紹介有難うございました。

音楽狂さん、こんにちは。リンクありがとうございます。
ジョニ・ミッチェルとショーターとやっているだけあってさすがに懐の深いかつ渋い(!)作品でしたね。このゆったりした味わいの作品でも映像を見るとブライアン・ブレイドのプレイは実に集中力が凄くて、おっしゃるとおり信頼できるアーティストだと思いました。
こちらもリンク張らせて頂きます。

http://musicpromenade.blogspot.com/2014/05/brian-blade-fellowship-band-landmarks.html

EVAさん,こんにちは。

このアルバム,私は非常に好きですが,かなり渋いので,どういうご感想をお持ちになるか興味深いです。それにしても,本作とJohn McLaughlinというのは凄い組合せです(笑)。

いずれにしてもお気に召せば幸いです。

とっつぁんさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

まじに渋いですよ。いや,渋過ぎるぐらいですが,これがBrian Bladeの真骨頂でしょうねぇ。素晴らしいミュージシャンによる素晴らしい作品ってことだと思っています。

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