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2014年5月 6日 (火)

"A Letter Home":兄貴の新作はなぜこういう音なのか,その真意を測りかねている私。

Neil_young_a_letter_home "A Letter Home" Neil Young(Third Man / Reprise)

今年の"Record Store Day"向けにJack WhiteのThird Man Recordからアナログでリリースされた兄貴の新作である。ジャケは全くもって魅力的,そして兄貴が60年代を中心とした曲をカヴァーするということから,非常に期待していたものがアメリカからデリバリーされたのだが,LPを再生してみて,私の装置が故障したのかと思ったほど,とんでもないローファイな音が飛び出してくる。そもそも冒頭は"A Letter Home Intro"は兄貴の亡き母に宛てたらしい手紙の朗読から始まるのであが,私はオーディオ装置,特にターンテーブルの様子をすぐに見に行ったほどなのだ。

そもそもこのアルバムはJack Whiteのスタジオに作られた1947年式Voice-o-Graphレコーディング・ブースというところで録音されたらしいのだが,兄貴も"One of the lowest-tech experiences I've ever had."と言っているぐらいだから,このローファイ・サウンドは確信犯と言える。ではなぜこの音だったのか?それがよく理解できない。

歌や演奏は兄貴そのものである。だが,これがどの程度のオーディエンスに訴求しうるのかは疑問である。まるでSP時代の音のようだと言えばいいだろうが,現代における再生音楽としての魅力を徹底的に否定しているかのような試みを実験と言わずに何と言うのだろうか?ということで,私はこのアルバムに収められた歌を否定するわけではないが,制作に至った意図が全く理解できないのである。私が凡人だからということが最大の原因と言われるかもしれないが,それでもこれは評価が難しい。あるいは評価さえも否定しているようにさえ感じる。あるがままを受け入れる度量がないとダメかも知れないなぁ。だが,LPの内袋に敢えて使用感をつけてみたり,装丁としては相当凝った仕事をしているところに,「レコード・ストア・デイ」向けらしい「レコード愛」は感じるけどねぇ...。

ということで,私は$44強という送料込みのコストを支払ってまでこのLPをゲットしたわけだが,このLPをまた聞こうって気にはなかなかならないだろう。だが,ジャケだけ見ている分には全く問題ないので,これはLP用のフレームを買って壁飾り化すること必定ということになるだろうなぁ。ということで,今回は採点対象外。

しかし,こんなアルバムのデラックス版がリリースするらしいというのを聞いて,またまた驚いている。そこにはハイレゾ音源のダウンロード権も付いてくるらしいが,この音をハイレゾにしたってしょうがないんじゃないのかねぇ。ってことで,兄貴もやってくれるよなぁと思ってしまった私である。実際にこういう音というのを認識してもらうには公開されている映像を見てもらうのが一番である。

ということで,私に言えるのは,このアルバムをこれから買おうって人は,少なくともLPに関しては相当のローファイであるということを認識したうえで購入しないと,失敗したと思い知らされることとなるってことなので,くれぐれもご注意あれ。

Personnel: Neil Young (vo, g, p, hca), Jack White(p, g, vo)

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コメント

こんばんは。

もう ”"A Letter Home”の記事がアップされているのに驚きました。先日、米国レコード・ショップのDMで電話ボックス様の中でニール・ヤングが歌っているのを視聴して即買いを決めました。
しかし、$19.99より送料のほうが高かったので、日本のamazonで予約しちゃいました。
私はレコードでNeedle of Deathが聴けたらよしとします。

ブラウンさん,こんばんは。私はこのアルバムが改めてリリースされるかどうかよくわかっていなかったので,LPを発注しましたが,まぁやっぱり高いですよねぇ。

AmazonでもLPは買えるんでしょうか?デラックス版は大変な作りですが,あっちも高いですね。ただ,CDがどういう音になっているのかは非常に興味深いですが,多分元が非常にシャビーな音なので,CD化してもねぇって気もしています。いずれにしても,記事にも書いたとおり,私にとっては鑑賞音楽というよりも,壁飾り化する確率がはるかに高いです。

こんにちは。

今は潜っていますが、4月29日の時点では¥2,818で予約できました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00JT3F5VI/ref=pe_492632_159100282_TE_item_image
今日は¥2,410です。

私は基本アナログ・レコードでリリースされているものはアナログを購入します。装置もそれなりのモノ(LINN LP12)を揃えています。音に関しては、ご指摘の通り古色蒼然とした音ですので現代のハイファイにはなり得ません。表現が古いですが、ハイテクを駆使してローテクの音を作ったのでしょう。

ブラウンさん,こんばんは。LINNですか。いいご趣味ですねぇ。

アナログも日本に入ってくるとは思いませんでした。Jack WhiteのThird Man Recordsのサイトでは売り切れになっていますが,まぁ入ってくるってことなんでしょうね。逸早く聞くためにコストを払ったということにしましょう。ちなみに「ハイテクを駆使してローテクの音を作った」というよりも,ローテクを使えばローテクな音が出るってことだと思いますよ(笑)。

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