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2014年4月16日 (水)

Wayne Shorterライブ:凄いものを見てしまった...

Wayne_shorter_in_tokyo 私は長年,Wayne Shorterの音楽をきっちり聞いてきたつもりだし,相応にアルバムも保有している。しかも,昨年のジャズの最高作だと思ったアルバムはShorterの"Without a Net"なのだ。だが,ライブとなると1983年のLive Under the SkyでのWeather Report以来ではないかと思う。だからこそ,今年こそ彼のライブを見に行かなければならないと,このライブが告知された瞬間から思っていた。

ということで,今回目出度く久々のWayne Shorterのライブの場に立ち会うチャンスを得たわけだが,これが本当に凄かった。近年のアルバムはテンションがこんなに高くていいのかというようなものばかりなのだが,ライブも全然変わりがない。正直言って,こんなにテンションが高くては,やっている方も,聞いている方も疲れ果てるのではないかと思えるのだが,私は座席から彼らの表情を見ていたが,やっている音楽は無茶苦茶ハイブラウなのに,みんな笑っているのである。まず,このギャップに驚かされたが,そう思うのも当たり前だと言いたくなるようなシリアスな音楽の連続で,私は終わった瞬間ぐったりしてしまった。

彼らのやっている音楽は決してエンタテインメントではない(きっぱり)。だから,聞くには相応の覚悟と体力がいる。

ライブ冒頭のサウンドはもはや幽玄とでも言うべき世界で,これは「能」に相通ずるなんて思っていた私である。だが,徐々に熱を帯びてくる演奏の中で,4人のプレイヤーがそれぞれの特性を十分に発揮していたと思えるが,特に私の印象に残ったのはBrian Bladeのドラミングであった。Bladeのドラミングは伴奏の域をはるかに越え,演奏にメリハリをつける切れ味のよい合いの手と化していたように思え,確実にこのクァルテットをドライブしていたのはBladeと考えて間違いない。その一方,Shorterは血管が切れそうなぐらいのハイノートをぶちかまし,Perezは現代音楽的とも,フリー・ジャズ的とも言えそうな強烈なトーン・クラスターで応え,一聴地味に聞こえながら,かなりの仕事をするPatitucciが応えるという構図である。こんな人たちが集まれば凄いに決まっているが,正直言って常人のレベルを越えていたと言ってもよいように思う。

私はライブを聞きながら,Wayne Shorterは日本なら間違いなく人間国宝だと思っていたが,80歳にしてこの創造力,決して尋常ではない。その創造力が多くの聴衆を刺激し,これほど自然なスタンディング・オヴェイションが発生したのは,その想像力を刺激する演奏だったと思えるのだ。まさにこれは"Inspiring"な演奏であり,こういうのをある意味では神がかりというのだ。こういうのを聞かされてしまうと,Shorterの敬愛するI田D作先生の教義をフォローすれば,この世界に到達するのかという考え方もあるだろうが,私はその限りではない(爆)。そんなことはどうでもええわと思わせる異常な完成度がこのライブにはあるように思えた。

そんなライブなのに,オーチャードの2階席はスカスカ,3階席は無人というような集客力の低さは何なのだ?私は声を大にして言いたいが,こういうライブを聞かずして,ジャズを語るなんて片腹痛いわ,って感じである。このライブを見て,文句を言っている人がいるなら,私と大いに議論しましょうかと言ってもよい。それほどのライブである。

だが,繰り返す。それはエンタテインメントとしてではない。芸術としての音楽ジャンルであるジャズとしての評価である。とにかく素晴らしいライブであった。

尚,写真は昨年(?)のロンドン,バービカンでのライブの模様だが,ほぼこんな感じであったということで,写真を拝借。と思ったら,FacebookにBrian Bladeが4/14の模様の写真をアップしているので,そちらを改めて貼り付けておく。

Live at オーチャード・ホール on April 15, 2014

Personnel: Waybe Shorter(ts, ss), Danilo Perez(p), John Patitucci(b), Brian Blade(ds)

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コメント

こんばんは。

当方初日だけのつもりで行ったんですが、あまりの感激にその場で翌日のチケットをとりました。
ただ、2日目は曲がよくわからず、途中で寝てしまいましたが(トホホ。
しかし、あのドラムのブライアン・ブレードはすごかったですね。
寡聞にして初めてだったんですが、リード・ドラムかみたいな瞬間もあったりして。

2日間のセットリストがわかったら教えてもらえないでしょうか。

ショーターも高齢ですが、次回があれば是非足を運びたいと思います。

閣下、いろいろとお世話になりました。。

って、凄いものを聴きましたね。
わたしも、セットリストがわかるならば、教えていただきたいですが。。
でも、あんまり、関係ない気もしたりして。。

あまりに凄くて、なんて感想文かいていいのか、、わからなかったのですが、、
しかし、D2は、惜しかったですね。笑
でも、あの後のD2はヤバすぎるきがしてたんで、よかったのかもしれません。。

hiroyuki A.さん,はじめまして,ですよね。

私も曲は把握できず,確かに睡魔に襲われる瞬間がなかったとは言いません。その私を現実に引き戻したのはBladeのドラムスでした。あれは凄いです。まじで凄いです。ジャズ・ドラムスかくあるべしという演奏だったと思います。

セットリストは見つかるといいのですが,まだ見つかっていません。気長にリサーチしますね。

ということで,引き続きよろしくお願い致します。

Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。

いや~,いいものを見せてもらいました。行ってよかったです。D2のマスターはご家族で別のところにお出かけだったようで,Shorterはご覧になっていません(と既にチェック済み)。

セットリストはわかればいいんでしょうけど,ほとんど曲のインターバルもないような感じでしたから,なかなかハードルが高いです。でも,今年最高のライブとなるであろうことには確信に近いものがありますね。まぁ,Pat Metheny次第ですので,結論はまだ出しませんが(笑)。

追ってこちらからもTBさせて頂きます。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=834331723248031&set=a.273338652680677.86910.215355011812375&type=1&theater

月曜日がのってましたよ。(おしえてもらった)
Facebookのアカウント持ってる方、のぞけます。

Suzuckさん,こんばんは。凄いですねぇ。Shorterの手書きですか?

火曜日も同じような感じだったんでしょうかね?全然わかってない(爆)。

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