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2014年3月23日 (日)

懐かしのMichel Colombier

Michel_colombier_2 "Michel Colombier" Michel Colombier(Chrisalis→Anthology)

Michel Colombierというと,私にとってはまずは映画音楽家としての彼があった。「相続人」,「潮騒」,そして「危険を買う男」というPhilippe Labro監督作品での仕事,特に「相続人」は関光夫がやっていた映画音楽の番組で聞いた記憶があって,途中でアップテンポに変わる部分のホーンがカッコいいなぁなんて思っていた。実を言うと,私は中学生ぐらいまでは音楽も好きだが,更に好きだったのが映画で,よく2本立てに通いながら,映画音楽の番組もよく聞いていたのである。当時は本当に関光夫の番組はよく聞いていたため,結構細かいことまで濃厚に記憶に残っている。よくエア・チェック(死語!)してたしなぁ(遠い目)。

そんな私がジャズを聞き始めて,暫くした頃に登場したのがこのアルバムである。Michel Colombierと聞いて自然に反応してしまったわけだが,本作はほとんどのリスナーにとってはColombierの映画音楽家としてのキャリアとは別の部分で注目を集めたと言ってよいはずだ。とにかくメンツである。キラ星のごときフュージョン界の有名どころがさんかしているからである。当時,本作の姉妹アルバムのようなかたちで,Flora Purimの"Every Day Every Night"もリリースされて,そちらのメンツも相当話題になったのも懐かしい(Flora Purimのアルバムに関する記事はこちら)。

だが,このアルバム,メンツがいいのはもちろんだが,映画音楽的な感覚も若干残しつつ,印象深いメロディ・ラインの曲が揃っているのもポイントが高いと言ってよい。メンツとしてはJaco Pastoriusの参加が最も注目されるのだろうが,私としては冒頭の”Sunday"においてHerbie Hancockが聞かせるMoogによるソロこそこのアルバムのポイントだと思う。イントロのColombierのピアノからして期待値を高めるものであるが,Hancockの貢献度が非常に高いのである。JacoはJacoで彼にしか出せない音で演奏しているが,私はそれよりもHancockだよなぁと思っている。

本作は3年ほど前にリマスター再発されたようだが,私が保有しているのは99年リリースのCDなので,音の違いのほどはわからないが,私の保有盤でも音に関しては不満はない。尚,クレジットではホーンはロンドン響のメンバーが吹いているとも取れるが,もしそうだとすれば,相当ファンキーに吹けるのねぇと思わせる出来である。実を言うと結構久しぶりに聞いたのだが,多少曲に出来,不出来はある(一番いけていないのが"Do It"だな...)が,これはやっぱりよくできているフュージョン・アルバムであった。まぁ,やや映画音楽臭さが強過ぎるって気がしないでもないが,その手の音楽もOKな私にとっては何の問題もなし。星★★★★。尚,Michael Breckerのソロもいけているので念のため。

Personnel: Michel Colombier(p, key, synth), Herbie Hancock(key, synth), Larry Carlton(g), Lee Ritenour(g), Ray Parker, Jr.(g), Jaco Pastorius(b), Jerry Knight(b), Peter Erskine(ds), Steve Gadd(ds), Airto Moreira(perc), Michael Brecker(ts), Tom Scott(lyricon),Michael Boddicker(prog)

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