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2014年1月10日 (金)

Virgil Donati:これは完全にロックだ!

Virgil_donati "In This Life" Virgil Donati(Gildon Music)

先日,Virgil Donati入りの渡辺香津美の"Spinning Globe"を取り上げたばかりだが,そこでもタイトなドラミングを聞かせたVirgil Donatiのアルバムを,ブログのお知り合いの910さんが取り上げられていたこともあり,実は香津美盤と一緒に発注したのが本作である。私はVirgil Donatiというドラマーについては香津美盤を除けばほとんど耳にしたことがなかったはずだが,よくよくブログの記事を振り返ってみればUncle Moe's Space Ranchの第2作で1曲だけ叩いていた。逆に言えば,この人についてはその程度しか知らないのである。よって,この人の音楽を聞くのであれば,香津美盤が基準になるわけだが,ここに収められた音楽は,香津美盤よりはるかに激しく,はるかにロックである。もちろん,ハード・フュージョンというカテゴライズも可能であろうが,とんでもない(わけのわからない?)変拍子も飛び出し,私にとってはプログレッシブ・ロック的な感覚も強い。とにかくこれは激しい。

全編に渡って,ここまでやらなくてもって感じのハードな演奏が続くが,ある意味,ハードロック的な爽快感さえおぼえてしまうリスナーもいるのではないだろうか。逆に言えば「よくぞここまで」ということもできるわけだが,一本調子と言えばその通りである。中盤に置かれたクラシカルな響きの(換言すればプログレ的な)"Pradaise Lost"や"The Fall of Dreams"のような曲では,若干のチェンジ・オブ・ペースは図られるが,基本的には勢いで押し通すタイプの音楽と言ってよいと思う。もちろん,プログレ的なサウンドも,ここにも参加しているAlex Machacekと並んで,Virgil DonatiがUKのツアーに参加していることからも想定可能ではあるわけだが,基本はテクニカル・ハード・プログレ・フュージョン(長っ!)なのである。

私としてはそうは言っても,やはりこれはロックだよなぁって言わざるをえない。まぁ,私はロックも好きなので,こういうサウンドでも全然問題ないのだが,もしこれをジャズだと思って聞いてしまえば,おそらくは違和感なり,嫌悪感を抱くリスナーがいても不思議ではない。よって,このアルバムを購入するのであれば,この記事に書いたようなサウンドであることをよく認識して頂く必要があるだろう。

いやいや,それにしてもやかましいわ。それもまた爽快なのだが。ということで星★★★★.

Personnel: Virgil Donati(ds, key), Marco Sfogli(g), Irwin Thomas(g), Bret Garsed(g), Alex Machacek(g), Rafael Moreira(g), Simon Hosford(g), Alex Argento(key), Rusian Sirota(key), Dennis Hamm(key), Jeff Babko(key), Doug Shreeve(b), Evan Marien(b), Anthony Crawford(b), Tom Kennedy(b), Artyom Manukyan(cello), Paul Sherman(oboe, english horn),

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コメント

私も偶然、Amazonで渡辺香津美の新譜を検索したら、これがおススメに出ていて、それで発見した次第です。それがなければ気がつかなかったです。急がなければ、もう少し安い値段で買えたかもですが、早く聴いて良かった盤ではありました。

でもハードコア・フュージョンというよりはやっぱり私もロックだと思いますけど、それでもこの超絶技巧と彼の作曲は素晴らしいと思います。そちらのファン向けですね。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

やっぱりこれってロックですよねぇ。とは言いつつ,おっしゃる通り,Virgil Donatiの作曲能力はかなりいけてますから,口あんぐりだけでなく,音楽として楽しめるというのは立派だと思いました。

聴くときにもよるんですが、おおむね"爽快"に"やかましい"作品ってことで良いんでしょうね。
でも、これ1枚通して聴くには、やっぱりかなりの気力と体力がいります。

Virgil Donatiって1958生の55才くらいなんですね。それでこのサウンドって(唖然)

TBありがとうございます。逆TBさせていただいます。

oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。また,返事が遅くなって申し訳ありません。

聞き通すには相応の体力が必要ですが,こんな音楽を私より年長者がやっているというのは確かに驚きです。まぁ,それを言ったらJohn McLaughlinもPaul McCartneyもMick Jaggerも70歳を過ぎていますが。どういう体力をしているのやら。凄いですよねぇ。

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