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2014年1月15日 (水)

非常に面白かったDiego Barber / Hugo Cipresの双頭作

411 "411" Diego Barber / Hugo Cipres (Origin)

ショップをうろついていたら,激安で売っていたのでメンツにつられて購入した作品である。Diego Barberと言えば,Mark Turnerらを擁するFlyをバックにデビュー作をリリースしていたはずだが,私は購入に至っていない。それに続く第2作もメンツ的には魅力的だったのだが,なんで買わなかったのかはよくわかっていない。まぁ,興味の対象外だったか,そこまでフォローする財力に乏しかったってことであろう(笑)。

そんな私がこのアルバムを購入したのは,完全に値段である。昨年5月リリースの本作が何と500円(税抜き)である。ありがたや,ありがたや。と言うか,この値段なら失敗してもまぁ仕方がないと諦めもつく。しかもバックにはSeamus BlakeにAri Hornigの名前があるのだから,ついつい手が伸びようというものである。

それでもってこのアルバムだが,Diego Barberがギターとベースというのはわかるが,コ・リーダーのHugo Cipresと言う人はDesktop担当となっているので,まぁエレクトリックなサウンドになるのだろうということはある程度想像できたのだが,これが私の予想を越えて面白いのである。エレクトリック・ミニマルと言うべきか,あるいはテクノ・ジャズと言うべきかという感じなのである。ある意味,NYCのロウワー・イーストサイドのクラブで聞こえてきそうな音と言えばいいだろうか。最後の曲には"East Side Story"なんてタイトルがついているから,あながちそうした感覚もはずれていないかもしれない。Seamus BlakeはここでテナーとEWIを吹いているが,サウンド的には彼がBoris KozrovとやっているMalfunction Alibiに近い感じと思えばいいと思う。Ari Hoenigは激しく煽るというよりも,音楽にフィットした感じで抑制されながらも,ちゃんと手数は出している。

正直なところ,これが本当にジャズなのかと問われれば,「否」と言ってしまうが,それでもこれは面白い。"All In"に聞かれるようなファンク的なサウンドにはついつい乗ってしまった私であるし,"Poncho"に聞かれるようなミニマル的なサウンドも心地よい。決してノイジーにならず,淡々としているところがまさにテクノ,あるいはアンビエント・ミュージックである。乞う言う音楽ってのは定常的に聞きたいのではなく,たま~に何の気なしにプレイバックしたくなるタイプの音楽だと言ってよいと思う。とにかく心地よく身体を揺らしてくれるのである。星★★★★。こういうのを拾いものと言う(笑)。

Recorded in October, 2011

Personnel: Diego Barber(g, b), Hugo Cipres(desktop), Seamus Blake(ts, EWI), Johannes Weidenmueller(b), Ari Hoenig(ds)

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