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2014年1月 5日 (日)

今年最初に聞いたポップ・アルバムはArt Garfunkel。

Breakaway "Breakaway" Art Garfunkel(Columbia)

正月休みも間もなく終了であるが,のんびりしているようで,何かと慌ただしい休み中にはやはりくつろぎを求めてしまうのが人情である。そんな時,ジャズやクラシック以外で何を聞こうかなぁなんて考えていると,ハード・ロックやヘビメタって感じではないので,そういう時にしっくりくるのはArt Garfunkelだなってことで,本作である。

Art Garfunkelのアルバムなら,大概のものはこういう気分にフィットするはずであるが,今回は"Angel Clair"に次ぐソロ第2作をチョイスしてみた。私はこのアルバムの中では冒頭のStevie Wonder作"I Believe (When I Fall in Love It Will Be Forever)"が最高だと思っているが,Gallagher & Lyleの書いたタイトル・トラックも相当好きである。Gallagher & Lyleは"A Heart in New York"も書いているので,Artとは相性がいいのだと思いたくなる。Stephen Bishop作の2曲(特に最後に収められた"The Same Old Tears On A New Background"が素晴らしい)もArtにピッタリで,まさにこのあたりは選曲の妙と言いたくなる。だが,Jobim作の「三月の水」でのArtの歌いっぷりはどうかなぁって気もするし,S&Gとしての復活作"My Little Town"もいい曲なのだが,惜しむらくはこのアルバムの中ではほかの曲からはちょいと浮いている気がする。この曲はPaul Simonの"Still Crazy after All These Years"にはフィットしていたが,このアルバムではそうはいかなかった。そうした点を気にしなければ,このアルバムは極上のポップ・アルバムと言ってよいと思うが,"My Little Town"には目をつぶっても,やはり「三月の水」はいけていない(苦笑)。

だが,いいアルバムであることは間違いない。歌手としてのArt Garfunkelは後に自身のベスト・アルバムに"The Singer"というタイトルをつけたわけだが,ここでも「歌手」としての矜持を感じさせる作品だといってよいように思う。もちろん,私は"Angel Clair"や"Scissors Cut"の方が優れた作品だと思うが,この作品もそれに次ぐ作品だとは思う。しつこいようだが,それだけに「三月の水」が惜しいのだ。何だかもったいないねぇと思わせるが,心地よく時間を過ごせるアルバムであることには間違いない。星★★★★。

尚,参加ミュージシャン多数なので,パーソネル情報は今回は省略。

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ポップス」カテゴリの記事

コメント

私はアートの作品の中では、このBreakawayが最も好きです。My Little Townを除けば、アルバム・コンセプトが一貫していて纏まっています。アートのボーカルは陰影に富んでおり、唯一無二の上品な佇まいの情感を表現しきっていると思います。Still Crazy After All These Yearsを同時期に発表し、アーティストとしての地位を不動のものにしたポール・サイモンと異なり、アートはこのアルバムでシンガーとしての自己像を確立したように思います。「三月の水」には厳しい(笑)評価ですが、「三月の水」という名曲をこのアート版で初めて聞いた私には思い入れのある曲です。ジョビンの原曲は、真夏のスコール後の風景を心象にオーバーラップしているのだと思います。曲の解釈としては、勿論、陽気に歌う方が正解と思いますが、アートの解釈は、多分「So Long Frank Loyd Light」同様、ボサノバ風に抑えてということだったのでしょう。このようなアレンジの「三月の水」は珍しく、私は気に入っています。私の一番のお気に入りは、やはりThe same old tears on a new backgroundですが。それにしても、アートもこのアルバムはお気に入りなのでしょうね。ベストアルバム「The Singer」にも多数収録されていますものね。

カビゴンさん,こんばんは。本年もよろしくお願いします。

おっしゃる通り,Paul Simonは同じ"My Little Town"でもフィット感が強い"Still Crazy..."という傑作をものにしましたが,Artは歌手としての道筋を優先させていますよね。"The Singer"もそうですし,その前のベスト盤"The Art Garfunkel Album"にも本作からの曲は多く含まれていました。多分,カビゴンさんご指摘の通り,Artは本作を相当気に入っているんですね。

音楽の聞き方,受け止め方は人それぞれだと思いますが,それでも私はやっぱり「三月の水」はダメですねぇ。すみません。人それぞれってことで(苦笑)。

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