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2013年12月 1日 (日)

今回もロマンティシズム溢れるJulian & Roman Wasserfuhr

Running "Running" Julian & Roman Wasserfuhr (ACT)

この人たちの前作"Gravity"を聞いた時にも「ロマンティシズムという言葉はこういう音楽のためにある。」なんて書いた私である(記事はこちら)が,ほぼ2年振りに届けられた彼らの新譜でもそのイメージは変わらない。クレジットにはトランペットと書いてあるが,どう聞いてもフリューゲル・ホーンだろうという音を吹くJulian Wasserfuhrのサウンドはどこまでも優しく,都会の喧騒や師走の繁忙感を忘れさせてくれるような響きである。

今回,David Rynkowskiのヴォーカルが加わる曲があって,それはAOR的にさえ響くが,決してこのアルバムの中で流れを分断するようなものではなく,私には極めて心地よいものであった。

前にも書いたことであるが,ドイツという国からこういう音楽が出てくるのは意外性すら感じさせる。もちろん,ECMのようなレーベルもあるが,ドイツ人の演じるジャズはもっと武骨なイメージが強い中,この人たちが発露するロマンティックな感覚は,これからの冬にジャスト・フィットの温かみを与えてくれるものである。これは私にとっては前作同様に優れたアルバムであり,これもリピートに耐える音源である。

曲の中ではThe Whoの"Behind Blue Eys"やらBeatlesの"No Where Man"が浮いて見えるが,もとからが美しい曲としての特性を持つ前者も,ゆったりとしたテンポで演じられる後者も,アルバムの中に自然に収まっていることにこの人たちのセンスのよさを感じる。Brad Mehldauもまさにそうだが,今の時代のジャズ・ミュージシャンはロックに対する理解も進んでいるということを実証していると言ってもよいだろう。

ということで,このアルバムは前作ではまった私のようなリスナーも十分納得させる出来のアルバムとして,今回も推薦に値する。星★★★★☆。

Recorded in March, 2013

Personnel: Julian Wasserfuhr(tp, prog), Roman Wasserfuhr(p, key), Benjamin Garcia Alonso(b), Oliver Rehmann(ds, perc), David Rynkowski(vo), Kaori Yamagami(cello),

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コメント

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
このグループACTで着実にそだっていますね。
それにセンスも磨きがかかって横浜JAZZあたりにそろそろ来てほしいです。
TBさせていただきます。

monakaさん,こんばんは。TBありがとうございます。

おっしゃる通り,若いのに熟成度が進んでいるって感じです。この後どのように路線を展開していくのかは非常に興味深いところですが,この落ち着き感は貴重だと思います。

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