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2013年11月19日 (火)

パーマネントな活動も期待したいImpossible Gentlemen第2作

Impossible_gentlemen "Internationally Recognised Gentlemen" The Impossible Gentlemen(Basho)

彼らの第1作がリリースされた時に,そのコンテンポラリーな響きが気に入って,かなりの高評価をした私であるが,彼らが第2作をリリースするとは思っていなかった。しかし,今回の作品も前作に続いて好調であり,これならばレギュラー・グループとして活動すればいいのではないかと思ってしまった。

今回はプロデューサーにPat Metheny GroupのSteve Rodbyを迎え,Rodbyは一部の曲でアコースティック・ベースも弾いているところがSimcock~Walkerコンビのプロデュースによる前作との大きな違いである。このRodbyを迎えているところの如実な影響が2曲目の"Just to See You"に表れているように思える。非常にPMG的な響きなのである。冒頭の"Heute Loiter"のロック的なアプローチがカッコよいが,それからいきなりPMG的(というかLyle Mays的)なサウンドに転換するのが,非常に面白い。Rodbyは彼らのUKツアーにSwallowに代わって参加しているので,今後のメンバー・チェンジもありうるのかなとも思わせるが,さて,どうなることやら。

いずれにしても,この作品もレベルの高い演奏ぶりに嬉しくなるが,驚かされるのはSteve Swallowのはまりっぷりである。既に古希を過ぎたSwallowがこうしたコンテンポラリーな演奏に何の違和感もなく加わっていることに,改めてSwallowの多才さを感じざるをえない。Carla BleyとのECM作,自らがリーダーとなった"Into the Woods",そして本作と全くタイプの異なる演奏を極めて高いレベルでこなしてしまうことはまさに驚異的な老人である。私としては今後,このバンドにRodbyが加わることがあったとしてもそれに異論はないとしても,Swallowの異才がこのバンドを更に魅力的なものにしていることを考えると,もう少しSwallowにはこのバンドでの活動を続けて欲しいと思ってしまう。

Impossible_gentlemen_tshirt_2 もちろん,このバンドのイニチアチブはSwallow作の"Ever After"(これが胸にしみるいい曲である)以外を作曲/共作しているSimocockとWalkerが握っていることは間違いなかろうが,それでもSwallowとNussbaumというベテランの力を借りてでも,こうした演奏を聞かせることはまさに大したユニットということができよう。ということで,Swallowの活躍を評価し,かつ彼らへの注目度が少しでも上がるように期待を込めて,やや甘いかもしれないが星★★★★☆。尚,彼らのサイトでTシャツを売っているという信じられない事実もあるが,今回のアルバムに合わせたTシャツのバックのデザインがお茶目なので,画像をアップしておこう。こんな場所(例えば,東京なら味の素スタジアム,ロンドンならO2アリーナ等)で彼らがライブをやるわけないだろうってようなヴェニューが書いてあるが,それらは全部TBC(つまり未定)。ブリティッシュ・ジョーク炸裂って感じの笑える人たちである。

Personnel: Mike Walker(g), Gwilym Simcock(p), Steve Swallow(el-b), Steve Rodby(ac-b), Adam Nussbaum(ds)

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