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2013年11月26日 (火)

1作目同様のクォリティを保ったRobert Glasper Experiment。しかし,もう少しやれることがあるような...。

Black_radio_2 "Black Radio 2" Robert Glasper Experiment (Blue Note)

私はRobert Glasper Experimentの前作"Black Radio"には絶賛の声を惜しまなかったつもりである。とにかく,あのアルバムは現在の黒人音楽を集約したような感覚を私に与えてくれたものであり,その評価は今でも変わっていない(記事はこちら)。そのRobert Glasper Experimentが満を持してリリースする第2作であるから期待しない方が無理である。だが,彼らのライブにおいてはMark Colenburgというへなちょこドラマーのせいで,全然グルーブが生まれていなかったということもあり,実は今回はChris Daveではなく,そのColenburgが叩いているので不安がなかったわけではない。

結論から言えば,ここでは小難しい変拍子は出てこないので,Colenburg程度のドラマーでも特に問題はなくこなしたって感じである。なので,Colenburgに関する不安はほぼ解消である。そして,今回は,前作に比べてもゲスト・ヴォーカリストが更に豪華である。これは金が掛かっているねぇと思わせるに十分なつくりだが,グラミーも受賞しているんだから,前作と全く同じってわけには行かないということもあろうが,それにしてもキラ星のごときゲスト陣である。そしてライナーにも書いてある通り,"There are no programmed loops on this album. Everything you hear was played live."ということで,演奏におけるライブ感も十分であり,それはそれで素晴らしいことである。

だが,私は前作に感じたような感動は覚えなかったということは正直に書いておかなければならないと思う。それは前作同様のクォリティは保ちつつも,それを越える,あるいは越えようという強い意志を感じなかったと言っては言い過ぎだろうか。良くも悪くも予定調和的というか,驚きがないのである。演奏,歌唱には全く文句はない。しかし,2作目となれば,何らかの新機軸があってもよかったように思えるのだ。それだけが喉に刺さった小骨のような感覚として残ってしまった私である。

そうは言いながらも,ここで繰り広げられるメロウなグルーブに満ちた音楽は快感でしかないというのも事実である。私が贔屓にするMarsha AmbrosiusやAnthony Hamiltonも登場するのだから,悪い訳はない。だからこそ,もう一つ突き抜ける感覚が欲しいのだ。リスナーはわがままなものだが,単体で聞けば素晴らしいということになっても,前作を知っていると「う~む」となってしまうことも事実なのだ。

ということで,Robert Glasperが現在の(あまり尖っていない)黒人音楽において非常に重要なポジションにあることは実証されたが,次はどう来るのかという思いも生じてくる作品である。前作が満点だとすれば,本作は星★★★★☆というところであろう。ちなみに,私のところにデリバリーされたのは4曲追加されたデラックス・バージョン。Elvis Costello同様,そういうつもりで発注していないが,なんか得した気分であるが,その4曲も決してオマケのレベルではないので念のため。

Personnel: Robert Glasper(p, rhodes, synth), Casey Benjamin(vocoder, sax, fl, synth), Derrick Hodge(b), Mark Colenburg(ds) with Common(vo), Patrick Stump(vo), Brandy(vo), Jill Scott(vo), Dwele(vo), Marsha Ambrosius(vo), Anthony Hamilton(vo), Faith Evans(vo), Norah Jones(vo), Snoop Dogg(vo), Lupe Fiasco(vo), Jule James(vo), Emeli Sande(vo), Lalah Hathaway(vo), Malcolm-Jamal Warner(vo), Eric Roberson(vo), Bilal(vo), Jazmine Sullivan(vo), Macy Gray(vo), Jean Grae(vo), and Jahi Sundance(tuntable), Michael Eric Dyson(vo), John P. Kee(vo), Wayne Brady("Persevere Interlude"), Bill Withers(vo)

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コメント

前作同様の質の高さ、と、前作からの変化のなさ、を感じました。
奏者としての存在感の希薄さ、はともかく、アレンジャーというかオーガナイザーとして、優れたヒトなんだろうと思いますね。
クルマのなかで、よく聴いていますよ。

kenさん,続けてこんばんは。全くおっしゃる通りです。

この人はプレイヤーよりもプロデューサー指向が強いのかもしれません。将来はQuincyの線でも狙ってるんですかねぇ。まぁ,それはそれでもいいかと思える心地よいグルーブではありました。

でも多少の新機軸は欲しいですよねぇ(笑)。

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