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2013年10月20日 (日)

渡辺香津美:懐かしくもレベルの高いフュージョンだよなぁ。

Olives_step "Olive's Step" 渡辺香津美(Better Days)

懐かしいアルバムである。私にとって渡辺香津美は"To Chi Ka"か"Mobo"が最高傑作ということになるが,香津美がより大きなポピュラリティを獲得する契機となったアルバムとして,本作も忘れ難い。

本作が録音された1977年というのは私がジャズ(あるいはクロスオーバー)に目覚めた年であるが,それまではロックばかり聞いていた私の耳にも全然問題なく入ってくるタイプの音楽だった。今回,久しぶりに聞いてみたが,さすがに録音から35年以上経過すると,時代を感じさせるのは仕方がないが,今聞いてもいけている音楽であることには何ら変わりはない。同時代を過ごしたことも影響しているが,私の年代の人間にとってはやはり記憶に残る作品である。

アルバムは2種類のセッションで構成されているが,LPで言えばA面が特別編成,B面がレギュラー・グループによるものとなっているが,今回,印象に残ったのが前半の後藤次利~つのだヒロのリズム隊である。ここで聞かれるこのリズムの音は結構ファンク・フレイバーが強くて,ちょっと褒め過ぎかもしれないが,Hummingbirdを想起させる感じなのである。そこに乗る香津美のギターは典型的クロスオーバーもあれば,ロック・フレイバーも,ブラジル・フレイバーも何でもござれの器用さを示す。"Inner Wind"のアルペジオを聞いていると,今でもぞくぞくしてしまう。ついでにここでキーボードは坂本龍一が弾いているってのも,後のKYLYNやYMOでの共演を考えれば感慨深い。

その点,後半のレギュラー・バンドはまとまりはいいものの,やや小粒って感じは否めない。もちろん,それが悪いというのではないが,LPのA面で聞かれるダイナミズムには及ばない気がする。それでも最後に収められた"Dindi"なんて結構いい出来である。

繰り返しになるが,渡辺香津美のクロスオーバー宣言として私の世代には懐かしいアルバム。星★★★★。

Recorded on June 1, 2 & 3, 1977

Personnel: 渡辺香津美(g), 坂本龍一(p, key, synth), 後藤次利(b), つのだヒロ(ds), 松本弘 (p, key, synth), 井野信義(b), 倉田在秀(ds), 横山達治(perc)

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コメント

おお、ついにこのアルバムが。懐かしい~
大学生になってFusionならぬCross Overにどっぷりつかることとなった、私のマイルストーンです。
CrossOverで最初に買ったものだったような。

私も、同感で、B面のさらっとした手馴れの感じより、A面の、俺達、新しい音楽やっているよ、とのぶりぶり感が好きでした。

拙者ブログ「Weekend in心はL.A.」で、そのうち書きたいと思っています。「中年音楽狂日記」をリンクさせていただいているので、よろしければ、相互リンクもお願いします。

Akiさん,こんばんは。返事が遅くなってすみません。

世の中にはB面こそがこのアルバムの本質だって方もいらっしゃいますが,私はそれには与しないですねぇ。だって,このアルバムの「売り」はA面ですから。

リンクの件,喜んで対応させて頂きます。対応致しましたのでご確認下さい。

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