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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2013年10月31日 (木)

珍しくも忙しい中年音楽狂(苦笑)

私は仕事は仕事,プライベートはプライベートと割り切って働くタイプである。よって,基本的に残業することをよしとしない。そのポリシーを貫くためには,仕事の効率を上げて行くしかないのだが,そんな私でもたまに切羽詰まることもある。

今回は,来週からの中国出張が決まったこともあるが,渡航前に仕上げなければならない案件が山積みなのである。一つ一つこなして,何とか納期遅延は回避できそうだが,それでもまだ苦しいのも事実。こんな状態ではせっかくようやくRalph Townerの新譜が届いてもいつ聞けるかって感じである。

まぁ,こういう状態は10月の異動に伴う要素も大きいが,宮仕えだけに仕方ないな。

2013年10月30日 (水)

かなり暑苦しいJoachim Kühnの新譜,でも好きなんだよねぇ。

Voodoo_sense "Voodoo Sense" Joachim Kühn Trio Inviting Archie Shepp(ACT)

私にとってのJoachim Kühnと言えば,基本的に聞くべき対象はJean-François Jenny-ClarkとDaniel Humairを擁したトリオでの演奏が中心であり,それ以外も何枚かは保有している程度である。だから,近年の彼の活動を熱心にフォローしているわけではないし,昨年だったにリリースされたArchie Sheppとのデュオ盤も購入したものの,このブログにはアップしていない。だが,基本的に好きなピアニストであることは事実であり,今回もショップをうろついていて,このアルバムを発見し,かつSheppが参加しているので,ついつい買ってしまったものである。しかも冒頭は"Kulu Se Mama"を20分近くに渡って演じているのが決定的な要因だったと言ってもよい(笑)。つまり,暑苦しさは覚悟の上である(爆)。

このアルバムは近年Kühnがレギュラーで活動しているトリオに加え,ゲストを迎えてモロッコとパリで録音したものだが,予想通りというか,これが何とも暑苦しい。"Kulu Se Mama"だけを取っても,Shepp,更にはヴォーカルだけでなく,アフリカン・パーカッションも加わっており,クレジットを見て不安を感じなかったと言えば嘘になる。しかし,この面々が,フリー一歩手前まで行ってしまえば,この手の音に単純に燃えてしまう私にとっては全くOKである。むしろ,快感である。この一曲だけでもつかみはOKであるが,その後はパーカッションも賑々しく,演奏を盛り上げる。曲の途中ではついつい"Kulu Se Mama"と一緒に歌ってしまうのである(爆)。変わって,2曲目はいつKühnは出てくるんじゃ?みたいな感じであるが,おもむろに登場するKühnがここではやや牧歌的な感じで弾いているのが面白い。曲の後半ではやっぱりKühnぽくなってしまうのがこの人らしい。

そしてSheppは続く3曲目と4曲目に再登場するが,3曲目の"L'eternal Voyage"ではディープなテナーを聞かせつつ,おう,おうSheppじゃ~と思わせるが,これがまたいい感じなのである。「身を捩りながら吹く」ってところがたまらん。まぁ,4曲目のタイトル・トラックはもっと激しくイケイケでもよかったが(笑)。

最後の2曲はトリオだけの演奏であるが,5曲目の"Crossing the Mirror"はなんだかPaul Bleyみたいである。むしろ,最後の"Firehorse"の方がまだKühnらしい。今のメンツも悪くないが,やはりJean-François Jenny-ClarkとDaniel Humairのコンビと比べてしまうのは酷かもしれないが,リスナーなんてそんなものである。まぁ,トータルで言うと,"Kulu Se Mama"がよ過ぎて,その他の印象はそれに負けるが,こういう音楽に縁のない人に知ってもらうためにもちょいと甘いと承知で星★★★★☆。

Guembri

ところで,Majid Bekkasが弾いているGuembriという楽器は,北/西アフリカに由来する3弦のベースだそうである。結構ボディは小さいのに,野太い音がするのにはびっくりである。Personnel情報に出てくる楽器の名前は聞いたこともないものが多いし,世界は広いよねぇ(笑)。

Recorded on December 26-28, 2011, February 1 and 16, April 15, and November 13, 2012

Personnel: Joachim Kühn(p), Majid Bellas(guembri, kalimba, balafon, vo), Ramon Lopez(ds, perc), Archie Shepp(ts), Kouassi Bessan Joseph(talking drum, zinu conga, vo), Gouria Danielle(perc, vo), Gilles Ahadji(jembe), Abdessadek Bounhar(karkabou)

2013年10月29日 (火)

追悼,Lou Reed

Lou_reed 今日は別の記事をアップするつもりだったのだが,突然のLou Reedの訃報に予定変更である。

それはTwitterであったか,FBであったかで知ることになったのだが,一瞬我が目を疑った私である。しかし,メディア情報を確認すると,確かに死亡記事が...。死因は肝臓疾患だったそうだが,Reedは去る5月に肝臓移植手術を受けていたとのことである。

私は遅れてきた,それもかなり遅れてきたLou Reedのファンであるが,彼の遺作となった(であろう)Metallicaとの"Lulu"を2011年のベスト・アルバムに選出するぐらい,この作品には大きな感動を味わった。それから2年も経たずに亡くなってしまうとはまさに信じられない。10/28の朝方に彼の死を知って,私は通勤の道すがら,"Lulu"を結構な音量で聞いていた。ほかの乗客に迷惑をかけてはいないと思うが,どうしてもいつもより2割増しぐらいの音で聞きたくなっていたのである。そして,初めて"Lulu"を聞いた時の感覚を思い出し,改めて深い感動と,その一方で愕然たる思いに包まれていた私であった。

ロック界はまた巨人,そして偉人を失った。命は永遠ではないことはわかっていても,誠に残念である。さようなら,Lou Reed。そして,ありがとう,Lou Reed。

R.I.P.

2013年10月28日 (月)

Prefab Sprout:4年振りの新作は素晴らしくメロディアス

Crimson_red "Crimson / Red" Prefab Sprout(Icebreaker Records)

タイトルだけ見ているとKing Crimsonか!と思ってしまったが,大間違いである(笑)。これはPrefab Sproutの4年振りのアルバムであるが,前作"Let's Change the World with Music"同様Paddy McAloonによる完全ワンマン・レコーディングである。前作が宅録的なテイストが強く,曲の魅力はわかっても,サウンド的にちょっと弱いかなぁなんて思わせたが,今回のアルバムは,テクスチャーがワンマン・レコーディングとは思えないぐらいの感じになっていて,広がりが感じられるのが嬉しい。そして,今回もPaddy McAloonの曲作りの才能は健在である。というより,前作よりずっとよい。

Paddy_mcaloon ライナーを開くとまるで仙人のようになってしまったPaddy McAloonの姿に驚かされる(その写真もアップしてしまおう)が,この風体から,どうしてここまでのメロディが生まれるのかと言いたくなる。まさに今の状態で言えば「人は見掛けによらない」(笑)。とにもかくにも極上のポップ・センス,メロディ・センスが感じられる傑作。私は冒頭の数音を聞いただけでしびれてしまった。特に前半の出来がよくて,それが後半まで継続しないと思わせる部分もあるが,これは本年屈指のポップ・アルバムであることは間違いない。このアルバムに多言は無用。聞けばこの魅力は理解できる。星★★★★☆。

Personnel: Paddy McAloon(vo, all instruments)

2013年10月27日 (日)

「トランス」:久しぶりの映画ネタ

Photo 「トランス("Trance")」('13,英,FOX)

監督:Danny Boyle

出演:James McAvoy, Vincent Cassell, Rosario Dawson

今年は劇場で24本映画を見たいと考えているのだが,ここのところ,あまり劇場に足を運べていなかった。結局「マン・オブ・スティール」も見逃してしまったが,まぁ仕方ない。ということで,久しぶりに映画を見たのだが,これがあまり書き過ぎるとネタバレになってしまうので,控え目にしか書けないが,難しい映画ではあるが,なかなか面白かった。

この映画は,美術品強盗の映画のように見せかけて,人間の深層心理の操作がテーマになっていると言ってよい。これ以上は書けないが,そうした展開をよしとするか否かが評価の分かれ目のような気がする。私はDanny Boyleという人の映画は初めて見たのだが,映画として見せる腕の確かさは感じられた。だが,結構表現にえぐいところがあるので,R15+も仕方ないかなぁってところである。まぁ,子どもがこの映画を見て,面白いと思えるとは考えられんが(笑)。

それにしても,この映画,私の中でポイントが上がっているのは音楽のせいだと言っておこう。これはなかなかいいサウンドトラック・アルバムになっているはずだ。それも含めて星★★★★。

2013年10月26日 (土)

東京には帰ってきたのだが...

なんだか仕事のストレスがたまる毎日である。来週もやらなければならないタスクが山積みなので,それをどういう優先順位でこなすべきか考えつつ,この週末はちょっとはゆっくりしないと身体がもたないなんて思ってしまった。

私はストレス耐性が強い方だと思うのだが,ここのところ,さすがにきつくなってきた。ということで,家に帰ってKing Crimsonのボックス・セットからAsbury Parkの演奏(24枚組の16枚目)を聞いているのだが,ははぁ,なるほど,"USA"のようで演奏時間が全然違うじゃんと思いつつ,まだその細部まではわかる状態ではない私である。まぁ,今日も酔っ払っているのでしょうがないが(笑)。

いずれにしても,明日以降はもう少し真面目に記事をアップしたいもんだ(爆)。

2013年10月25日 (金)

出張続き、飲み会続きで記事が書けない...

結局、今週はずっと出張で会社のオフィスにいたのは半日程度。しかも毎日飲んでいるのでは記事のアップも滞って当たり前である。今日も名古屋に来ているしなぁ。これではKing Crimsonの"Road to Red Box"(24枚組!)はいつ聞けるのやら。はぁ〜...。

2013年10月23日 (水)

出張中につき...。

今週はずっと地方巡業中である。よって音楽をちゃんと聞いている余裕はない。今日は福岡に滞在中だが、そろそろ台風の影響が出始めているって感じである。

明日はぎりぎり東京には帰れる状況とは思うが、既にこちらではかなり激しい雨が降り続いている。もしかすると...って感じがないわけではないが、こればかりは心配しても仕方がない。無事に帰れることを期待するが、ダメならダメで当地の経済に貢献することとしたい(笑)。

2013年10月22日 (火)

禁断症状...

昨日は珍しくも奈良に出張だったのだが,朝,起きる時間を誤って(人はそれを寝坊と言う),大慌てで家を出ることとなってしまった。そうなると忘れものも増えることは仕方がないのだが,何がまずいかって,iPodはカバンに入れたのはいいが,イヤフォンを忘れてしまった私である。

出張の道すがら,新幹線の中で約2時間の間,音楽が聞けないのであれば,本でも読めばいいものを,やはり音楽がないと何とも寂しいものであり,結局はいじけて,ほとんどの時間は寝て過ごした私である。帰りもこれでは耐えられないということで,ついつい新しいイヤフォンを買ってしまったではないか。

もし,こうした事態が定常的に発生したらどうなるのか。私の生活において,音楽が全く聞けないという生活は想像を絶するが,もしそれが現実のものとなれば,私は禁断症状が出て,発狂するのではないかとさえ思ってしまった朝の道すがらであった。

と言いながら,イヤフォンをゲットして,iPodにつないではみたものの,帰り道に集中して音楽を聞いていたわけではなく,私はKraftwerkを聞きながら新幹線の中で爆睡していたのだが(笑)。少なくとも名古屋に停車した記憶はない(爆)。まぁ,いいや。

2013年10月21日 (月)

"Alone Together":Jim Hallのおかげって話もあるが,まだこの頃のRon Carterの音は許せる。

Alone_together_hall_carter "Alone Together" Jim Hall & Ron Carter (Milestone)

私はこのブログにも何度も書いているが,Ron Carterが嫌いである。彼の増幅されたベース音を聞くだけで,それこそ虫酸が走るぐらいなのだ。もはやこれは生理的に受け付けないってことになる。Milesのバンドにいた頃にはそんなことはなかったが,彼がCTIやMilestoneからリーダー作を出すようになってから,どうも私とは縁のない世界に行ってしまったと言ってもよい。

だが,このアルバムでのRon Carterはまだ聞ける。それはパートナーであるJim Hallのギター・プレイに耳が行ってしまうからだということもあるが,まだここでの増幅感ならば,私でもぎりぎり許容できるって感じなのである。

このコンビによるデュオ・アルバムは3枚リリースされているが,現在真っ当に手に入るのは本作だけという感じになっている。残りの2枚はConcordレーベルからなので,今やジャズ界のビッグ・ネームと化した同レーベルからは,そんなに売れそうにないものは,なかなか再発されないというのも致し方ないところであろう。私にとってJim Hallとベースのデュオと言えば,何と言ってもArtist HouseレーベルにおけるRed Mitchellとのアルバムになる。それはそれは渋い演奏であり,かなり前にこのブログでも記事にしたことがある(記事はこちら)。私はそちらの作品を愛聴してきたので,このアルバムを買ったのは随分後になってからである。それも中古で安く見つけたからという理由によるものだから,動機は不純である。

しかもRed Mitchell盤と決定的に違うのは,ほとんどの曲が大スタンダードだってことだろう。Jim Hallという人は進取の精神に富んだ人と思えるので,こういうスタンダード大会というのが実は意外性が強いだろうと,私個人は考えている。だが,ある意味Ron Carterのような下世話なミュージシャンとやるというシチュエーションではむしろよかったのではないかと思える。アドリブをしまくろうと思えば,いくらでも出来そうな"Softly"でさえ,彼らは長尺のソロを取ることもなく,ソロは小節交換だけで終わらせて,演奏時間は3分未満ってのもおそらくは確信犯だろう。

いずれにしても,ここでもこの二人の演奏は渋いものだが,相応の曲をやっているので,非常に聞き易い感覚を与えることは認めて然るべきものと思う。星★★★★。でも私はやっぱりHall~Red Mitchell盤の方が好きである(きっぱり)。

Recorded Live on August 4, 1972

Personnel: Jim Hall(g), Ron Carter(b)

2013年10月20日 (日)

渡辺香津美:懐かしくもレベルの高いフュージョンだよなぁ。

Olives_step "Olive's Step" 渡辺香津美(Better Days)

懐かしいアルバムである。私にとって渡辺香津美は"To Chi Ka"か"Mobo"が最高傑作ということになるが,香津美がより大きなポピュラリティを獲得する契機となったアルバムとして,本作も忘れ難い。

本作が録音された1977年というのは私がジャズ(あるいはクロスオーバー)に目覚めた年であるが,それまではロックばかり聞いていた私の耳にも全然問題なく入ってくるタイプの音楽だった。今回,久しぶりに聞いてみたが,さすがに録音から35年以上経過すると,時代を感じさせるのは仕方がないが,今聞いてもいけている音楽であることには何ら変わりはない。同時代を過ごしたことも影響しているが,私の年代の人間にとってはやはり記憶に残る作品である。

アルバムは2種類のセッションで構成されているが,LPで言えばA面が特別編成,B面がレギュラー・グループによるものとなっているが,今回,印象に残ったのが前半の後藤次利~つのだヒロのリズム隊である。ここで聞かれるこのリズムの音は結構ファンク・フレイバーが強くて,ちょっと褒め過ぎかもしれないが,Hummingbirdを想起させる感じなのである。そこに乗る香津美のギターは典型的クロスオーバーもあれば,ロック・フレイバーも,ブラジル・フレイバーも何でもござれの器用さを示す。"Inner Wind"のアルペジオを聞いていると,今でもぞくぞくしてしまう。ついでにここでキーボードは坂本龍一が弾いているってのも,後のKYLYNやYMOでの共演を考えれば感慨深い。

その点,後半のレギュラー・バンドはまとまりはいいものの,やや小粒って感じは否めない。もちろん,それが悪いというのではないが,LPのA面で聞かれるダイナミズムには及ばない気がする。それでも最後に収められた"Dindi"なんて結構いい出来である。

繰り返しになるが,渡辺香津美のクロスオーバー宣言として私の世代には懐かしいアルバム。星★★★★。

Recorded on June 1, 2 & 3, 1977

Personnel: 渡辺香津美(g), 坂本龍一(p, key, synth), 後藤次利(b), つのだヒロ(ds), 松本弘 (p, key, synth), 井野信義(b), 倉田在秀(ds), 横山達治(perc)

2013年10月19日 (土)

Yumingの旧譜を70%オフでゲット...

Yuming 「そしてもう一度夢を見るだろう」 松任谷由実(EMI)

某サイトを見ていたら,このアルバムが900円で売っていたので,ついつい購入してしまった。今は旧譜のほとんどが1,980円で再発されているので,実質55%引きみたいなものだが,私のところにデリバリーされたのは,初回盤3,000円のものだから70%引きの大ディスカウントである。最近はYumingも値崩れするようになったのかと思うとある意味感慨深いが,いずれにしても90年代以降のYumingの活動に興味がなくなった私としては,彼女の新録アルバムを購入するのは20年ぶりぐらいだろうか(ベスト盤とか企画盤は買っているが...)。

このアルバムを聞いていても,900円だからまぁいいやと思うのだが,昔のようなキラー・チューンがないかなぁって感じである。このアルバムで言えば,加藤和彦との共演の「黄色いロールスロイス」がそれに相当するのだろうが,正直あまり面白くないのである。サウンドそのものは80年代の彼女のものに近いようにも思えたが,やっぱり昔ほどの曲の魅力には欠けるなぁっていうのが正直なところである。

これを聞くなら,今井美樹のトリビュート・アルバムや,ベスト盤「日本の恋と、ユーミンと。」を聞いていればよいと思う私は,もう彼女の「現役の」ファンではないってことだろうなぁ。

2013年10月18日 (金)

秦基博:「ひとみみぼれ」とはまさしくその通りだったかもしれない。

Photo 「ひとみみぼれ」 秦基博(Ariola/Sony)

私にしては極めて意外なチョイスと言えるものが登場である。だが,このアルバムのタイトル「ひとみみぼれ」はまさにその通りと思えるのがこの秦基博というシンガーである。

私は某所でのライブで,彼の生に接したことがあるのだが,非常に優れたメロディ・ラインと魅力的な声に強い印象を持った。そこへこの自選によるコンピレーション盤のリリースとはタイミングがよ過ぎである。しかし,私が持った強い印象が,そうそうはずれたものではなかったということがよくわかるアルバムである。

私が購入したのは初回限定の2枚組であるが,ディスク2のライブ音源に,私が感じたこの人の魅力がより詰まっているように思えた。そして,ディスク1の冒頭に入っている"Girl"は日本人のセンスとは思えないメロディで,これにはまじでまいってしまった。日本人の歌には,どうしても和音階が強く顔を出しがちであるが,この人の曲にはそういう要素が希薄に聞こえる(実際には使っているとしてもである)ことも,洋楽志向の強い私にフィットしているのかもしれない。

全体を評価するにはもう少し時間が必要であるが,これはなかなかよく出来たコンピレーションである。一聴した感覚で特にディスク2のライブ音源は魅力的で,星★★★★☆をつけたくなってしまった。私が一聴して関心を持った日本人の歌手は正直スガシカオ以来かもしれないが,日本の音楽も捨てたものではないと思わせるに十分であった。

とか何とか言っていたら,10/16に私の地元で本作発売記念のフリー・ライブやってたんじゃん。見逃したのは実に惜しかった(苦笑)。

2013年10月17日 (木)

ちょいと微妙なBrecker Brothers Reunion

The_brecker_brothers_reunion "The Brecker Brothers Band Reunion" Randy Brecker(Piloo)

私がこのバンドのライブのブート音源をこのブログにアップしたのがほぼ1年前のことである(記事はこちら)。その段階で告知されていたCD/DVDの音源がようやくリリースされた。

もちろん,誰もMichael Breckerの代わりになるプレイヤーなんていないと思いつつ,ブート音源ではAda Rovattiの健闘ぶりは認めていた私だが,スタジオ音源になると,ちょっとおとなしいかなぁなんて思ってしまう。まぁ,それはそれで仕方ないが,この音源,バンドはタイトだし,結構な年齢となったRandyとしてはまだまだ頑張っているというところはよくわかる。

だが,全体を通して聞いてみると,やはりちょっと緩いかなぁって気がしてしまうのは仕方ないところかもしれない。我々がBrecker Brothersと聞いて想像するのは,より強烈なユニゾンやキメが聞ける音楽だと思うのである。そうしたこちら側のイメージがあるがゆえに,このアルバムは若干損をしていると思える。曲のクォリティは相応であるし,フュージョンとしての演奏の質もこれだけのメンツだけに高いことは言うまでもなく,十分楽しめることも事実である。そうではありながら,膝を乗り出す高揚感は得られないって感じである。

そうした感覚は,ヴォーカル入りの曲のやや半端な感覚(最後のブルーズはいったい何やねん!)や,"The Dipshit"のような"The Sidewinder"のできそこないのような演奏に起因するようにも思える。バラエティに富んでいるという言い方はほめ言葉にも,けなし言葉にもなるが,私の場合は後者である。私はBrecker Brothers Reunionというのであれば,もっとテンションの高い音楽を求めたいのである。そうした要素が希薄なので,これだったらブートで聞いたライブの方がいいよなぁなんて思ってしまった。しかし,このジャケはなんとかならんもんかねぇ...。

まだ付属のDVDは全部は見ていないが,マイキーが単独でギターを弾いている(膝ゆらしまくりである)し,ドラムスは余裕でぶちかますWecklだってこともあり,先日のBlue NoteでのマイキーとWecklのライブを思い出して,私はこっちの方が燃えること必定だな(笑)。ただ,このDVD,チャプターも付いてないのは相当不親切と言っておこう。ということで映像も込みにしてやや甘めの星★★★☆。

Recorded in September 2011

Personnel: Randy Brecker(tp, fl-h, vo), Ada Rovatti(ts, ss), David Sanborn(as), Jim Campagnola(bs), Mike Stern(g), Dean Brown(g), Adam Rogers(g), Mitch Stein(g), George Whitty(key), Oli Rockberger(key, vo), Will Lee(b), Chris Minh Doky(b), Dave Weckl(ds), Rodney Holmes(ds),

2013年10月16日 (水)

大丈夫なのか,日本代表?

中継されていたベラルーシ戦を途中(前半のベラルーシの得点直後)から見ていたのだが,全くいいところなく試合終了である。ベラルーシのディフェンスが堅いって話もあるが,それにしても,全く相手を崩せない。そのせいか,本田も香川も身体にキレがないように思えてしまうのではどうにもうまくない。

パスをちょこまかちょこまかつなぐのもいいのだが,その割には精度は悪く,簡単にベラルーシに取られて,ボール支配率も高まらないのでは,見ている方がフラストレーションがたまって,全然面白くなかった。

こういう時は局面を打開するプレイヤーの投入が必要(通常なら本田にその役割が期待されているはずだろう)だと思うが,せっかくのテスト・マッチなのに,ザックは選手交代枠も使い切らないというのはどういうことなのだろうか?斉藤のようなドリブラーを入れてもよかったと思うんだけどなぁ...。

こんな試合を見せられていては,多くの人間が来年のW杯へ向けて不安を感じているだろうが,次のオランダ戦では何らかの策を打たないと,それこそサポーターからもそっぽを向かれるのではないかと感じてしまうのは私だけではないだろう。いずれにしても,今の日本代表,攻め手に欠け,イマジネーションもアグレッシブさも感じられないところが本当に面白くないのだ。一体どうするんだ,ザック?

2013年10月15日 (火)

Eric Clapton Unplugged:これを聞く(見る)のは何年振りだろうか?

Ec_unplugged "Unplugged Deluxe Edition" Eric Clapton(Warner Brothers)

このアルバムがリリースされたのは今から20年前以上のことであるが,本当に流行ったアルバムである。MTVのUnpluggedシリーズは一世を風靡したと言ってよいが,その代表的な演奏がこのClaptonのものということになるだろう。

もちろん,私はこのアルバムは既にCDで保有しているし,画像についてもLD(死語?)を持っている。だから何を今更って感じなのだが,今回,未発表曲を加えたCD2枚組とDVDがセットになったデラックス・エディションがリリースされ,価格もリーズナブルだったのでついつい購入してしまった。そして,今回,音源と映像を本当に久しぶりに改めて鑑賞してみたのだが,音は音でもちろん楽しめるものの,これは画像付きで見た方が面白いって気がした。Claptonの余裕のプレイぶりが映像の方がよくわかるからということもあるが,このClaptonの渋さ,カッコよさは映像つきで見たいと思ってしまったのである。レイドバックしながら,余裕綽々とはこのことであろう。

そして,映像でよくよくClaptonの手許を見ていると,この人,まじで手がでかいわ。Claptonのフレージングの凄さの本質的な要因を今更ながら垣間見た気がする。LDで見ていた時もそう思っていたのかもしれないが,その記憶はどこかに飛んでいた(爆)。

演奏で言うと,このアルバムと言えば,ついつい"Tears in Heaven"になってしまいがちだが,私としてはドブロでスライドを聞かせる"Running on Faith"にしびれてしまった。それに続くClaptonが完全ソロで演じる"Walkin' Blues"でのドブロも超渋い。これはまじでたまらんと思ってしまった私である。Robert Johnsonへのリスペクトが強く感じられる演奏と言えばいいが,やはりこれはいいわぁ。

逆に言えば,このアルバムのヒットによって,Eric Claptonはどんどんソフト路線に向かっていったことを思えば,功罪入り混じるって気がしないわけでもないが,これはこれでちゃんと認めるべきものだと思う。特に映像はそうだと思った。だが,最後の"Rollin' & Tumblin'"がCD,DVDともにフェードインなのがあまりにも惜しい。そういう瑕疵もあり星★★★★ぐらいだと思うが,それでも私がここでのClaptonの映像にしびれたことは間違いのない事実である。

Recorded Live on January 16, 1992

Personnel: Eric Clapton(vo, g), Andy Fairweather Low(g, hca), Chuck Leavell(key), Nathan East(b, vo), Steve Ferrone(ds, perc), Ray Cooper(perc), Katie Kissoon(vo), Tessa Niles(vo)

2013年10月14日 (月)

Gretchen Parlatoのライブ盤:ここのところ女性ヴォーカルの連チャンだが,これは避けて通れまい

Gretchen_parlato_live_in_nyc "Live in NYC" Gretchen Parlato (ObliqSound)

ここのところ,ジャンルを問わずって感じはあるものの,女性のヴォーカルものが続いているのは,私にしては珍しいことである。だが,それでもそうする価値があるアルバムが続いていることは非常にいいことである。そして,今回のお題はGretchen Parlatoであるが,私は彼女の"The Lost & Found"も高く評価したわけだが(記事はこちら),それ以来というもの,彼女の動向は注視しているつもりである。その割に日本公演に行かなかったのは痛恨事であるが,それでもいいものはいいと評価したいと思っている。

本作はそのGretchen Parlatoが2012年12月にNYCにあるRockwood Music Hallというところで録音した演奏であるが,このホールについては私は聞いたことがなかったので,ちょっと調べてみたところ,ロウワー・イーストサイドにある非常に評判のよいこじんまりとしたヴェニューのようである。見たところ,無名のミュージシャンや新人に無料のステージを開放するステージと有料のステージを分けているようだが,Gretchen Parlatoの場合は当然有料ステージだったというだろう。それにしてもこういう場所があること自体が,NYCらしいというか,ロウワー・イーストサイドらしいというところであろう。

それはさておきである。Gretchen Parlatoはジャズ・ヴォーカルという範疇で捉えられているが,彼女の音楽性はコンベンショナルなジャズ・ヴォーカルというよりも,よりコンテンポラリーな感覚を兼ね備えたものだということは"The Lost & Found"の記事にも書いたとおりであるが,そうした印象はここでも全く変わらない。そもそもここでは半分程度の参加になるが,Mark Guillianaにドラムスを叩かせること自体が普通のヴォーカリストのセンスではないだろう。Guillianaが叩いていない曲のドラマーはKendrick Scottだしねぇ。これって凄いことではないか。

選曲はこれまでのObliqSoundレーベルからの2枚からのものが中心になっているが,やはりこの人,只者ではないセンスをひしひしと感じさせてくれていて,またまた嬉しくなってしまった私である。先日取り上げたCharene Dawnもそうだったが,私はいかにもジャズっていう歌唱よりも,コンテンポラリーな感覚の強いヴォーカリストを好むというのが,ますます明らかになったようなものである。また,お約束ではあるが,Wayne Shorterの"Juju"とかHerbie Hancockの"Butterfly"をやってしまうのがいいねぇ。普通じゃないのである。更に,そんな曲にSWVの"Weak"なんかが混じって,いかにもRobert Glasperアレンジという感じの演奏が入っているってのもGretchen Parlatoの個性炸裂である。そうした要素を私は評価して,星★★★★☆。

そして,ここで注目するのが2曲取り上げられているFrancis Jacobという人である。演奏には参加していないが,スイス出身でギタリスト,作曲家としての活動をしているようである。ここにも参加しているAlan Hamptonといい,このFrancis Jacobといい,Gretchenって交友範囲が広いわねぇと思ってしまう。ちょっとFrancis Jacobのアルバムにも食指が動いている私である。

Recorded Live at Rockwood Music Hall on December 5 & 6, 2012

Personnel: Gretchen Parlato(vo), Taylor Eigsti(p, key), Alan Hampton(b, vo), Burniss Earl Travis II(b, vo), Mark Guilliana(ds), Kendrick Scott(ds)

2013年10月13日 (日)

Paula Santoro:これは素晴らしい!

Paula_santro "Mar Do Meu Mundo" Paula Santoro(Boranda)

私はブラジル音楽が結構好きだと言いながら,なかなか自分で情報を収集できるところまでいっていないのが実情である。だから,ブラジル音楽に関してはブログのお知り合いのご推薦に従うというのが一番手っ取り早いのだが,本作は「信頼できる筋(笑)」からの情報で,間違いないと確信して発注したもの。デリバリーまでは結構時間が掛かってしまったので,記事のアップが,本作がリリースされてからほぼ1年経過してしまった今頃になってしまった。だが,なかなかブラジル音楽がタイムリーに入手できるわけではない日本においては,新譜扱いしてもいいだろうと開き直ってしまおう。

それにしても,このアルバム,何とも素晴らしい出来である。極端に言えば今年聞いたあらゆるジャンルの音楽の中でも上位に来ると言っていいぐらい気に入ってしまった。その原動力はここで歌われる曲のクォリティはもちろんなのだが,私はこの人の声にまいってしまった。そして必要最小限と言える楚々とした伴奏もそれを盛り立てるに十分なのだ。この感覚,Marisa MonteやMaria Ritaを初めて聞いた時の感慨に近い。そうした感慨こそが,このアルバムへの評価だと言ってよいと思う。まじでしびれた。やはり「信頼できる筋」はマジに信頼できるわ~とつくづく思ってしまった(笑)。

とにかく,この心地よさ,半端ではない。先日取り上げた今井美樹のYuming集も何度もリピートできると思うが,このアルバムの比ではない。本作は一日中プレイバックを続けても全く問題ないと思える穏やかで美しいアルバム。これならば星★★★★★とすることに私は何の躊躇もない(きっぱり)。最高である。

Personnel: Paula Santoro(vo), Rafael Venet(p, key), Zeca Assumpcao(b), Guto Wirtti(b), Kiko Freitas(ds), Rafael Barata(ds), Daniel Santiago(g,), Marco Lobo(perc), Maurico Tizumba(perc), Artur Andres(fl), Decio Ramos(marimba, perc), Kristoff Silva(g, vo), Alexandre Andres(fl), Gabriela Sammy(vo), Gustavo Camardella(vo), Marco Dantonio(vo), Patricia Vic(vo)

2013年10月12日 (土)

朗報:Keith Jarrettの"Bregenz / Munchen"遂に再発

Concerts 主題の通りである。これまで完全なかたちではCDでリリースされたことのない"Concerts: Bregenz / Munchen"が3枚組CDで遂に11/25に再発されるようである。

私はLPのボックス・セットを保有しているが,やはりこれは買うだろうなぁ。ということでお知らせでした。

今井美樹のアルバムを聞いてから,本家Yumingばかりを聞いている私...

今井美樹の"Dialogue"を聞いてから,オリジナルはどうだったかなぁなんて感じで,本家のYumingのアルバムをiPodで聞きまくっている私である。

一時期,Yumingももうダメかなぁなんて思っていた時期もあったのだが,最近はまたよくなってきた彼女であることは認めつつ,今回カバーされている曲をやっている頃はまだまだいけていたなんてついつい思ってしまった。まぁ,松任谷正隆のアレンジはその時代の流行りを結構取り入れているので,時代を感じさせるところもあるが,やっぱりいいねぇなんて考えた私である。それにしても久しぶりに聞いたなぁ,「昨晩お会いしましょう」(笑)。

2013年10月11日 (金)

"今井美樹 Sings Yuming Classics":この感覚,Pat Methenyの"What's It All About"に似ている

Photo "Dialogue: Miki Imai Sings Yuming Classics" 今井美樹(EMI)

このアルバムのリリースが発表された時,すぐにでも聞きたいと思ったリスナーは結構多いのではないかと想像している。だって,今井美樹がYumingを歌うって,悪いはずがないと思うのが筋である(きっぱり)。

だが,このアルバムがデリバリーされて,最初にプレイバックした瞬間,期待したほどの出来ではないんじゃないかと感じた私である。何とも普通というか,何のギミックもないのである。もちろん,原曲がYumingの有名曲の数々である。言い方は変だがある意味「手の施しようがない」というのもわかる。だが,その普通さにちょっと肩透かしを食った感覚が強かったのは否定できない。

しかし,不思議なもので,その後,2度,3度とこのアルバムを繰り返して聞いていると,最初の感覚とは違って,これは実はよく出来ているのではないかと思い始めたのである。この感覚,私はどこかで同じように感じたことがあったなぁと思って,思い出したのがPat Methenyの"What's It All About"であった。私はそのアルバムについて,次のように書いている。

『私はこのアルバムを聞いて,あまりピンときていなかったのだが,それでも時間を置いて何回か聞いているうちに,だいぶよさがわかってきたというところかもしれない。そもそもベタと言われても仕方がない収録曲の「曲」としての良さはわかっているのだから,あとは演奏次第ってことになるが,ここでのMethenyによるある意味ストレートなメロディ・ラインの紡ぎ方に最初は違和感があったのではないかと思える。

しかし,何度か聞いていると,これはあくまでもPat Methenyのこれらの曲に対する敬慕の念が表れているように思えてきて,感じ方が変わってくるのである。』

この文章のPat Methenyを今井美樹に置き換えれば上述の感想はそのまま,このアルバムに当てはまるって感じである。聞くごとに,ビートがきいた曲はメロウ・グルーブとしてよく出来ていて,全盛期のSwing Out Sisterを想起させるような感じである一方,バラッドのしっとり感が半端ではないのである。このバランスに徐々にしびれて行った私である。

ある意味では,冒険を回避し,完全に安全路線で歌っただけで,この程度は当たり前だという評価も成り立つところであろうが,それでも魅力的な歌手が魅力的な曲を歌えば,ちゃんといいアルバムができるということを実証したのは立派である。繰り返すが,このアルバムは1回聞いただけではその魅力は把握しづらい。少なくとも3回は聞くことを薦めたくなる私である。だが,冒険心不足ゆえに,もろ手を挙げて推奨することはやっぱりできないかなぁってことで,星★★★★。でもこういうアルバムは多分プレイバック回数が増えるんだろうななんて思ってしまった。裏を返せば好きなのである(笑)。

尚,本作はロンドン録音で,金も掛かっていて参加ミュージシャンも多数なので,ミュージシャン情報は省略。

2013年10月10日 (木)

Charene Dawn:その後の消息はわからないが,このデビュー作はよくできている。

Charene_dawn001 "Dark Angel" Charene Dawn(Sirocco)

Charene Dawnって誰?っていう声が聞こえてきそうである。かく言う私も先日まではそうだった。だが,毎度おなじみテナーの聖地,新橋のBar D2で聞かせて頂いてしびれてしまったアルバムである。本作が店でプレイバックされたのはBob Bergが参加しているからというのが一番の理由だが,Bob Bergのソロはソロでいいとして,この人の歌を収めたこのアルバムを見逃すのは惜しい。

ではジャズ・ヴォーカルを大して聞かない私が,なぜこのアルバムに魅かれたのか?Bob Bergの参加が購買動機として大きいのはもちろんなのだが,私としては,それに加えて冒頭の3曲のポップ畑の歌の歌唱が魅力的に感じられたからである。冒頭の3曲にMinnie Riperton,Phoebe Snow,そしてVannessa Williams / Brian McKnightのレパートリーを選んでくるところが素晴らしい,というかいいセンスをしている。そして,この人,結構渋い声をしているが,こういう曲を歌っても全く違和感のない出来になっているところが非常に魅力的だったのである。4曲目の"All or Nothing at All"以降はジャズ・ヴォーカル的な感覚が増していくが,私としてはやはり冒頭の3曲の印象にやられたという感覚が強い。これだけで星★★★★は固いって感じである。

だが,この人,この作品を出した後の音信がほとんど不通のような感じなのはなぜなのだろうか?現役で活動していれば,FacebookやらMySpaceやらで情報発信をしていそうなものだが,そういったものが一切ないのである。これは現役引退してしまったのかと思わせるが,アルバム一枚で消えるには惜しい歌手だと思うのはきっと私だけではないだろう。それぐらいの佳作。

Recorded on June 25 & 26, 2002

Personnel: Charene Dawn(vo), Bob Berg(ts, ss), Paul Bollenback(g), Avishai Cohen(b), Henry Hey(p, key), Billy Kilson(ds), Joe Locke(vib), Gregoire Maret(hca), Ben Kono(e-horn, fl), Thomas Marriot(fl-h), Mike Fahn(tb)

2013年10月 9日 (水)

私の愛器、久々に登場(笑)

Photo ここのところ,ほとんどギターに触らない,というか,触っているとしても,私が持っているギターの中では,クラシック・ギターばかり触っていたので,ほかのギターや沖縄で買った三線には全然見向きもしなかったというのが正直なところである。

だが,私の気まぐれというか,やっぱりたまには弾きたいよねぇってことで,ほぼ2年ぶりぐらいに取り出したのが写真のテレキャスである。これは私が現地在住のために、ほぼ衣類しか持って行かない状態で渡航したNYCにおいて,ようやく現地の生活に慣れた頃に,どうしてもギターが弾きたくて買ったもの。Fender USのヴィンテージ・テレキャスのレプリカ・モデルである。

その時はアンプも買わず,とにかく運指の練習だけをこれでやっていたようなものだ。クラシック・ギターのテキストもこれで練習していたという冗談のような事実...。しかし,あれだけ練習したのだから,もう少しうまくなってもよさそうなものだが,時の経過は残酷である。今となっては全然弾けない。だが,今から20数年前はもう少しましなギタリストだったとは自分の名誉のために言っておく。いずれにしても,エレクトリックは今はこの1本しかないのでこれに頼らざるをえないが,今,久しぶりにギターを取り出してみて思うのは,同じテレキャスでもギタリストによって,全然音が違うってことである。

テレキャスで代表的なのはKeith Richardsだったり,Bruce Springsteenだったり,あるいはCornell Dupreeだったりするが,コンベンショナルなジャズの世界ではあまりテレキャスを使う人はいない。だが,もはやおっさん化した私が目指す世界として最適な人として,テレキャスでこれ以上渋い音はないという音を出したEd Bickertがいる。普通だったら,Ed Bickertのように柔らかい音はテレキャスでは出ないので,Ed Bickertを真似するためには,ギターのピックアップを変える必要が生じてしまうことはわかっている。しかし,私はそこまでしてまじめに演奏に取り組もうという人間ではないので,それならばエフェクター・ボードをいじって,Ed Bickertが出したような音を何とかエフェクター頼みで出すように頑張ろうかなんて思っている。だが,久しぶりにエフェクター・ボードを踏んではみたものの,そこから出てくる音を忘れていたんでは,どうしようもない。

まぁ,それはさておきだが,上の写真を見ると,テレキャスってやっぱりいい顔してるよなぁなんて,久々に感慨にひたる私である。テレキャスは「ソリッド・ギターの中のソリッド・ギター」みたいなところがあるが,折角久しぶりにこの世に顔を出した(?)のだから,ソロはさておき,私としてはまずは今回を契機にカッティングの練習から再開しようと思っている。ますは目指せDupreeってことにしておこう(笑)。

2013年10月 8日 (火)

George Bensonの"Breezin'":私にとっては懐メロである

Breezin "Breezin'" George Benson(Warner Brothers)

誰もが知っているGeorge Bensonのメガ・ヒット・アルバムである。ビルボードのポップ・チャートの1位にこういうアルバムが達したということが凄いことであるが,本作における"This Masquarade"のヒットがGeorge Bensonの歌指向を更に強めたということもできるように思える。

まぁ,Bensonの歌が下手だとは言わないが,やはりこの人,ギターがうまいんだから,歌は副業にすればいいのだが,ついつい歌い過ぎるのはちょっとねぇと思っているリスナーも多いのではないだろうか。今年の9月に開催されたディナー付きでのブルーノートでのライブが42,000円というプライシングだったのには笑ったが,アルバムがヒットし過ぎて,スターになってしまったもんだから,ジャズの世界からは乖離した世界に行ってしまったなぁとつくづく思ったのはきっと私だけではあるまい。

だが,それはそれとして,このアルバムの持つポップなよさが一般のオーディエンスにも受け入れられたということは,認めなければならない事実である。本作を久しぶりに聞きたくなってダウンロードして聞いたのだが,ここでは演奏も相応にいいものであるのに加え,このヒットを支えていたのはClaus Ogermanによるアレンジではなかったかと思ってしまった。バックに響くストリングスが何とも心地よいのである。

今回,私がダウンロードしたのは,再発版のボーナス・トラックが3曲入っているものだが,"This Masquarade"のシングル・エディットはさておき,このボートラははっきり言って蛇足。本編とのトーンの違いが大きく,これは没テイクになっても仕方がないもの。ということで,本編だけの評価なら星★★★☆ってところだろう。

Benson_horiuchi_2 ところで,全くの余談だが,私は最近のGeorge Bensonの写真を見ていて,Bensonの顔が堀内孝雄に見えて仕方がない。この御両人には,いかにも整形でしわを伸ばしましたって感じのところが,芸能人だからとは言え,潔くないものを感じる。美しい歳の取り方もあると思うんだけどねぇ。私の目の錯覚ですかねぇ...。全くの余談でした。

2013年10月 7日 (月)

Carla Bleyの新作がなぜECMからなのか?それは聞けばわかるはず...。

Carla_bley_trios "Trios" Carla Bley / Andy Sheppard / Steve Swallow (ECM)

普段はECMの傍系レーベルWatt/XtraWattからアルバムをリリースしているCarla Bleyが本家のECMからアルバムを出すとは思っていなかったが,出てくるサウンドを聞いていると,むべなるかなという感じの音であった。

私はCarla Bleyについて,彼女の"Heavy Heart"をこのブログにアップした時に次のように書いている。「Carla Bleyというミュージシャンは,イメージ的に取っつきにくいところがあって,結構多くの人にとって敷居が高いミュージシャンとなっていないだろうか。少なくとも私にとっては"Jazz Composers Orchestra"や"Escalator Over the Hill",更にはCharlie HadenとのLiberation Music Orchestraのイメージが強過ぎて,ついつい敬遠しがちなミュージシャンとなってしまった。」

だが,それって結局は私の思い込みで,見た目からも感じさせる(笑)女闘士だとかいうイメージは実はとうの昔に払拭されていて,彼女の目指していたのは(フリー・ジャズという意味ではなく)より自由な音楽活動であったように思える。彼女の奏でる音楽はいろいろなタイプがあって,ある意味では捉えどころがないと言ってもよいのだが,このアルバムを聞いていると,成熟を重ねたミュージシャンが行きついた境地のようなものを感じると言っては言い過ぎだろうか。女性の年齢をばらすのは失礼を承知で,Carla Bleyは今年既に77歳となっているのだから,落ち着き感が出てきてもそれは当たり前ではあるが,ここではある程度予想される美しさ,静謐さに加え,Monk的な響きを持つブルージーな感覚さえもそこはかとなく生み出しているのが大変素晴らしい。

ここで演奏されている曲は,"Les Trois Lagons (D'Après Henri Matisse)"の1曲を除いて,既発の曲のはずである。今,こうしたレパートリーに取り組むことにも,レトロスペクティブな意味合いもあるだろうが,それよりも何よりも非常に強く感じるのがCarla Bleyのピアノの美しさである。そしてそれを増幅させたのがAndy Sheppardであり,彼の貢献度は極めて大である。フレージング,音色ともにジャスト・フィットである。Steve Swallowも出過ぎることなく,適切な演奏ぶりで,こういう演奏にエレクトリック・ベース?という声もこれなら上がらんだろうというものとなっていて,とにかくこの三者のバランスが非常にいいのである。

これこそ予想を上回る素晴らしさ。まさにManfred Eicherマジックか?と言いたくなるような逸品である。なぜECMからのリリースなのかは本作を聞けばすぐにわかるというものである。星★★★★☆。

そう言えば,この前にSteve Swallowのリーダー作も出ていたのに,まだ聞いてない(爆)。さっさと聞かねば。

Recorded in April 2012

Personnel: Carla Bley(p), Andy Sheppard(ts, ss), Steve Swallow(el-b)

2013年10月 6日 (日)

Detective:CDを整理していて出てきた懐かし盤

Detective "Detective" Detective(Swan Song)

私はCDの買い過ぎで,ほとんど収拾のつかない状態になってしまっている。よって,一軍として,基本的に手許に置いてあるもの以外のCDの行方が全然わからないのが当たり前のようになってしまっている。今回,まずはそれを整理しようということで,段ボール製のCD収納箱を買って,アルファベティカルに整理していたら,まぁ,出てくる,出てくる,いろいろなCDが。これもそんな1枚である。

保有していることは記憶していても,全然どこにあるかわからない状態だったので,これを聞くのもほとんど買って以来ではないかってぐらいである。こういうことだから,家人にバカにされるわけだが,まぁそれはそれである。このアルバムは,Led ZeppelinのレーベルであるSwan Songからのリリースだっただけに,相応の注目を集めたのもの懐かしいが,丁度私が高校生の頃である。だが,私は気にはしてはいたものの,このアルバムをリアルタイムで聞いたわけではない。今から10年ぐらい前に再発になったのをショップで見つけて,懐かしさにかまけて購入したものである。Swan Songからのリリースってことで,ジャケも先輩のBad Companyの1stに似ていなくもないよねぇ。

このアルバムは,タイトなハードロックってことになるが,プロデューサーが2組に分かれていて,それによって全然サウンドが違うのが笑えてしまう。Jimmy Pageの変名説もあるJimmy Robinsonがプロデュースした4曲は露骨にZeppelin化したサウンドである。だが,バンドがプロデュースしたその他の曲では,より泥臭い感覚があって,そうした違いに違和感を覚えるかどうかによって,このアルバムへの評価も変わるはずである。私自身はZeppelinも好きなので,これはこれでいいと思うが,曲ごとのトーンの違いにはやはり若干の違和感はぬぐえない。もう一点,このアルバムに対する好き嫌いを発生させるとすれば,Michael Des Barresの声ではないかと思える。この人はPower Stationがライブを行った時,Robert Palmerのトラを務めた人物だが,Palmerとは全然声が違って,絶対フィットしそうにないと思えてしまう。ここでも,バックなタイトなサウンドを考えれば,もう少し太い声でシャウトするヴォーカリストの方がいいようにも思えてしまうのだ。

だが,まぁこういうアルバムは小難しいことを考えずに,ロックとして楽しめばいいかって気もする。そうは言っても,ここにTony Kaye(そう,元YesのKayeである。)って必要だったかと言われれば極めて微妙だが(笑)。まぁ,星★★★☆ってところが妥当な評価だろう。

Personnel: Michael Des Barres(vo), Michael Monarch(g), Tony Kaye(key), Bobby Pickett(b, vo), Jon Hyde(ds, perc, vo)

2013年10月 5日 (土)

さぼり気味の私...。そして,追悼,Giuliano Gemma

期末,期初に加え,私自身の異動や出張が続いたこともあり,ここのところ,記事のアップがおろそかになりがちになっている。このままではいかんと思いつつ,なかなか時間が取れなかったというのも事実である。

ということで,明日からはまた音楽やら,映画やら,本やらについて書こうと思うが,さて,どうなることやら。

Giuliano_gemma_2 そんな私に,驚きを与えたのがGiuliano Gemmaの突然の訃報であった。交通事故死ということであるが,私が先日,きまぐれに「怒りの荒野」の記事をアップしたのは何かの縁というか,虫の知らせだったのだろうか?

私はマカロニ・ウェスタンにおいては,誰が何と言ってもClint Eastwood派であったから,Gemmaにはさしたる思い入れはなかったが,中学,高校の同級生の女の子たちはGemma好きだったなぁなんて回想モードである。いずれにしても,事故死というのは何とも残念。いい感じの年齢の重ね方をしていただけに何とももったいない話である。

R.I.P.

2013年10月 4日 (金)

秋の夜長にぴったりのTierney SuttonによるJoni Mitchell集

After_blue "After Blue" Tierney Sutton(BFM Jazz)

私はこのブログにも書いているが、熱心なジャズ・ヴォーカルのリスナーではない。しかし、ごくまれに聞くこともあって、Tierney Suttonは"Unsung Heroes"というアルバムを保有しているはずである。だが、今どこにあるかはわからない(爆)。

それでもこの人の歌唱はクセがなくて悪い印象は持っていなかったことは確かである。その彼女の新作はJoni Mitchell集である。Joniの歌を歌うということだけでポイントは高いのだが、この作品のプロデュースが相当渋い。リズムを強調することなく、曲の力で勝負したって感じである。もともと優れた曲ばかりなのだから、悪くなりようはないだろうが、それでもこれはなかなかいい出来である。

繰り返すが、ビートを強調するわけではないので、この落ち着き感はかなりのもので、秋の夜長にぴったりである。しかも私の評価を高めるのがTierney Suttonの歌いぶりである。ビブラートの掛け方なんてJoniのそれに極めて近い。それだけで結構しびれてしまうわけだが、伴奏陣も楚々とした演奏で応えている。そして、最後が"April in Paris"と"Freeman in Paris"をマージさせるのが渋い。 ということで、本作はJoni Mitchellのファンを自認する私でもOKっていう作品である。もちろん、Joni本人を上回ることは誰にもできないということは当たり前の事実だが、このアルバムはよくできたトリビュート・アルバムと思う。星★★★★☆。

Recorded on December 10, 2012, and on March 28 & 29, 2013

Personnel: Tierney Sutton(vo), Hubert Laws(fl), Peter Erskine(ds), Ralph Humphrey(ds), Larry Goldings(p, org), Serge Merlaud(g), Kevin Axt(b), Al Jarreau(vo), with Turtle Island String Quartet: David Balarishnan(vln), Mateusz Smoczynski(vln), Benjamin Von Gutzeit(viola), Mark Summer(cello)

2013年10月 3日 (木)

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ最新作はなかなか面白い。

Photo 「祈りの幕が下りる時」 東野圭吾(講談社)

私も何だかんだと言いながら,東野圭吾の新作が出るとついつい買ってしまうって感じになってしまっている。出張の道すがら等に気楽に読むには丁度よいのである。その東野圭吾の新作はおなじみ加賀恭一郎シリーズである。私は,加賀恭一郎シリーズの「新参者」には大いに感心させてもらって,その後の「麒麟の翼」は今イチだなぁなんて思っていた。だから,今回の新作がどの程度の出来かは非常に気になっていたのだが,相変わらずの人情たっぷりぶりであり,「新参者」には及ばずとも,「麒麟の翼」よりはずっと面白く読めた。

何らかのかたちで登場人物の一人が犯罪に関わっているであろうことは,かなり早い段階で提示されている。読み進めるにつれて,この落とし前をどうつけるのだろうかと思っていたのだが,「なるほど」である。この展開は「新参者」での驚きこそないが,まぁ納得のいく展開である。「人情」あるいは「家族」をキーワードとして考えれば,こういうことかなぁと思いつつ,それでもこれはやっぱりフィクションだなとも感じさせるが,まぁいいんじゃないだろうか。ってことで,星★★★★。日本人のウェットな感覚を刺激するという意味では売れても当然であろう。

この作品で加賀恭一郎の日本橋署勤務は終了ということになるのだろうが,次作以降は警視庁捜査一課に復帰しての加賀恭一郎の活躍が描かれるはずである。いずれにしても,この本を読んでいて,私はドラマは見ていないにもかかわらず,加賀恭一郎と阿部寛のイメージがダブって感じられたのが我ながら面白かった。

2013年10月 1日 (火)

Ben Monderの新譜が非常に面白い

Ben_monder_hydra "Hydra" Ben Monder(Sunnyside)

私はBen Monderと言えば,"Excavation"を保有しているぐらいだが,感覚的に言うとBill Frisell的なサウンドかなぁなんて印象がある。だが,そのアルバムもどこかにしまったまま,ここのところ聞いたことがない(爆)。そんな私がこのアルバムを購入する気になったのは,某ショップで聞いて,私が記憶しているサウンドと感じがちょっと違うからである。

冒頭の"Elysium"からして,Pat Methenyのピカソ・ギターを思わせるようなサウンドなのである。ベースの感じもMethenyに近しい感じがした。そして,Ben Monderとは長い付き合いとなるTheo Bleckmannのヴォイスの効果もあって,ますますそういう感じがしてくるのである。2曲目のタイトル・トラックなんて24分を越える超大作であるが,Monderのギターそのものはここでは現在のMetheny的ではないが,昔のPat Methenyだったらこういう方向性もありだったかもしれないという感覚を覚えさせる。

だが,ここでのサウンドはそうした感覚を越えて,もはやロック,特にプログレッシブ・ロックと言ってもよい響きさえ聞かせるのである。これをジャズと呼ぶのかと問われれば,正直に言えば微妙ってところもあるが,そうしたボーダレスな部分が私を刺激すると言ってもよい。これは完全に私の中にあったBen Monderのイメージを覆している。それは決して悪い意味ではない。そんなに強烈なイメージではなかったところに,Ben Monderが入り込んできてしまったということである。"39"におけるアコースティック・ギターでのアルペジオなんて凄いことになってるしねぇ...。

さすがにタイトル・トラックのごとく1曲24分を越えると若干の冗長性を感じないわけでもないし,10分を越える長尺曲が3曲もあるのがこれまたプログレっぽくもあるわけだが,それでもこの演奏はなかなかに面白い。コンベンショナルなジャズ・ファンが聞いたら「なんじゃこりゃ~」という反応確実だが,ロックを聞いてきたリスナーにとっては,むしろこれもジャズ?って感じで,新しいファンの開拓につながるような演奏である。アンビエントな感覚のBen Monderの曲もあるので,いろいろなタイプの音楽が詰まっていて,聞いていて飽きることはない。だからと言って万人には勧められないタイプのアルバムなのも事実。しかし,見逃すには惜しいアルバムということで星★★★★。言ってることがなんだか無茶苦茶アンビバレントな感じだなぁ(苦笑)。でも結局のところは好きってことである。

Personnel: Ben Monder(g, b), Theo Bleckmann(vo), John Patitucci(b), Skuli Sverrisson(b), Ted Poor(ds), Gian Slater(vo), Martha Cluver(vo)

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