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2013年10月14日 (月)

Gretchen Parlatoのライブ盤:ここのところ女性ヴォーカルの連チャンだが,これは避けて通れまい

Gretchen_parlato_live_in_nyc "Live in NYC" Gretchen Parlato (ObliqSound)

ここのところ,ジャンルを問わずって感じはあるものの,女性のヴォーカルものが続いているのは,私にしては珍しいことである。だが,それでもそうする価値があるアルバムが続いていることは非常にいいことである。そして,今回のお題はGretchen Parlatoであるが,私は彼女の"The Lost & Found"も高く評価したわけだが(記事はこちら),それ以来というもの,彼女の動向は注視しているつもりである。その割に日本公演に行かなかったのは痛恨事であるが,それでもいいものはいいと評価したいと思っている。

本作はそのGretchen Parlatoが2012年12月にNYCにあるRockwood Music Hallというところで録音した演奏であるが,このホールについては私は聞いたことがなかったので,ちょっと調べてみたところ,ロウワー・イーストサイドにある非常に評判のよいこじんまりとしたヴェニューのようである。見たところ,無名のミュージシャンや新人に無料のステージを開放するステージと有料のステージを分けているようだが,Gretchen Parlatoの場合は当然有料ステージだったというだろう。それにしてもこういう場所があること自体が,NYCらしいというか,ロウワー・イーストサイドらしいというところであろう。

それはさておきである。Gretchen Parlatoはジャズ・ヴォーカルという範疇で捉えられているが,彼女の音楽性はコンベンショナルなジャズ・ヴォーカルというよりも,よりコンテンポラリーな感覚を兼ね備えたものだということは"The Lost & Found"の記事にも書いたとおりであるが,そうした印象はここでも全く変わらない。そもそもここでは半分程度の参加になるが,Mark Guillianaにドラムスを叩かせること自体が普通のヴォーカリストのセンスではないだろう。Guillianaが叩いていない曲のドラマーはKendrick Scottだしねぇ。これって凄いことではないか。

選曲はこれまでのObliqSoundレーベルからの2枚からのものが中心になっているが,やはりこの人,只者ではないセンスをひしひしと感じさせてくれていて,またまた嬉しくなってしまった私である。先日取り上げたCharene Dawnもそうだったが,私はいかにもジャズっていう歌唱よりも,コンテンポラリーな感覚の強いヴォーカリストを好むというのが,ますます明らかになったようなものである。また,お約束ではあるが,Wayne Shorterの"Juju"とかHerbie Hancockの"Butterfly"をやってしまうのがいいねぇ。普通じゃないのである。更に,そんな曲にSWVの"Weak"なんかが混じって,いかにもRobert Glasperアレンジという感じの演奏が入っているってのもGretchen Parlatoの個性炸裂である。そうした要素を私は評価して,星★★★★☆。

そして,ここで注目するのが2曲取り上げられているFrancis Jacobという人である。演奏には参加していないが,スイス出身でギタリスト,作曲家としての活動をしているようである。ここにも参加しているAlan Hamptonといい,このFrancis Jacobといい,Gretchenって交友範囲が広いわねぇと思ってしまう。ちょっとFrancis Jacobのアルバムにも食指が動いている私である。

Recorded Live at Rockwood Music Hall on December 5 & 6, 2012

Personnel: Gretchen Parlato(vo), Taylor Eigsti(p, key), Alan Hampton(b, vo), Burniss Earl Travis II(b, vo), Mark Guilliana(ds), Kendrick Scott(ds)

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コメント

気持ちはよくわかる。。

と、話せば長くなるのですが、、
この盤を壊れたCDプレイヤーの間違って入れちゃって、、でて来ない。。。(馬鹿みたい)
まいったなぁ。。すげぇ、悩み中です。

今晩は!
これも頼みました!

聞くのが楽しみです!

Suzuckさん,続けてこんばんは。

私も以前,カー・オーディオの6連奏カートリッジに入れたCDが出てこなくなって慌てたことがありますが,電源のオンオフをすると,突如開くこともありますからお試しを。

それにしても,この人,本当に魅力的なシンガーです。とにかく選曲のセンス抜群ですよねぇ。今度来日したら絶対に行こうっと(笑)。

takeotさん,こんばんは。

これもいい出来ですねぇ。メンツもいいですし,お気に召すと幸いです。それにしても,この人はもっとメジャーにしたいです。私好みの選曲といい,素晴らしい歌唱といい,そして優れたバックといい,なかなかこんなヴォーカル・アルバムには出会えません。

こんばんは〜
このアルバム、迷っていたら 在庫切れになってしまっていました...

どうしても 初めて聴くヴォーカルって どうしようかなぁと。
そうやって悩んでいるうちに 在庫切れとかお取り寄せに何週間かかかる みたいになってしまって また悩む...(笑)

Marlinさん,こんばんは。

初めて聴くってことでは確かに躊躇するところはありますよねぇ。でも,ブログのお仲間からの絶大な支持を集めているGretchen Parlatoですので,あまり悩む必要はないと思いますよ。私も内容は保証しちゃいます(ほんまか?)。

わたし的2013年ジャズヴォーカルディスク大賞候補です。
Gretchenも良いですが、バックメンバーも良いですね。
すいませんがリンクを貼らせていただきます。
http://ameblo.jp/otremazul/entry-11643477913.html

Izu-Ochoさん,おはようございます。

これだけ高いクォリティのアルバムを連発するって凄いですよね。典型的ジャズ・ヴォーカルではないですが,器楽的素養を持った素晴らしいシンガーだと改めて感じました。

とにかく付き合っているミュージシャンの顔ぶれを見れば,この人がどういう立ち位置にあるかわかりますね。

来日したら絶対行きますわ。
何度も、オンオフしましたが、だめなんです。

でもって、こんな投げやりな文章だけど、トラバします。
私にとっては、3枚とも気に入ってますが、ナンバー1はこのお方ですねぇ。。

Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。

CD,まだ出てきませんか。結構いらいらしますよねぇ,そういうのって。

記事にされていた3枚のうち,Dianne Reevesはもはや私の関心外ですが,Gretchen Parlatoはいまや絶対買うシンガーと言っていいでしょうねぇ。本作も素晴らしかったですしね。

音楽狂さん、こんにちは。
音楽聞くどころではない忙しさみたいで、お疲れ様です。音楽「狂」さんなので、聞けないというのはつらいですね・・

この人の作品って、自身のボーカリストとしての魅力もさることながら、おっしゃっているとおり人選だと思います。交友関係も含めて、それもセンスなんでしょうけどね。
お忙しいところTBいただいてすありがとうございました。こちらからも、TBさせていただきます。

とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。

何だか知らないうちに忙しくなってしまいました。貧乏暇なしです。あと,引越しに伴って通勤環境が変わって,音楽を聞く時間そのものが減っているのも事実です。通勤が楽になったのはいいのですが,痛し痒しってところです。

Gretchenは正統派ジャズ・ヴォーカルではないですが,私のようなジャズ・ヴォーカルに興味が大して持てない人間でもOKというのがこの人の素晴らしいところです。彼女はまじでレベル高いですよねぇ。そこがバックのミュージシャンも実力者を惹きつけるってことなんだと思っています。

これだけ豪華なメンバーを集めるだけでも凄いことだと思いますが、ヴォーカルアルバムでここまで彼らの演奏を活かした作品を作れるのが稀有ですね。私からもTBさせて下さい。

Gretchen Parlatoを知ったのが、前作の皆さんの評判の高さからだったのですが、本作も思わず買ってしまうほどに、魅力を感じさせられてます。

そして、たしかに"普通じゃない"ところってのが、その魅力に繋がっていそうな気がしています。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

1irvingplaceさん,こんばんは。TBありがとうございます。

おっしゃる通り,Gretchen Parlatoという人は伴奏をうまく活かしているとおもいますが,私には彼女はヴォーカルという「楽器」で彼らとバンドを構成しているように感じられます。そう意味ではジャズ・ヴォーカリストと言うよりもジャズ・ミュージシャンと言いたくなる人ですね。いずれにしても素晴らしいです。

oza。さん,続けてこんばんは。こちらもTBありがとうございます。

この人は決してこちらの期待を裏切らない,素晴らしいミュージシャンだと思います。これからも追いかけたいと思わせるのは誠に立派です。次回来日したら,間違いなく参戦したいと思っています。

ヴォーカルものは最近買ってなかったのですが、これは皆さんの評価が高かったので、遅ればせながら買ってみました。こういう方向性だったら、インストジャズのファンもけっこうついてくるんじゃないかと思う、斬新なヴォーカルアルバムですね。出会えてよかったでした。

TBさせていただきます。

910さん,続けてこんにちは。こちらもTBありがとうございます。

インスト・ジャズのファンが付いてくるというのは同感です。私はこの人はヴォーカルという楽器奏者のノリで,歌を歌っていると思うと,前作の記事をアップした時に書いたと思います。Wayne ShorterやHancockの曲をやってしまうところにもそういう部分を感じますよね。

ということで,こちらも追ってTBさせて頂きます。

遅ればせながら入手.コメントは出尽くしてますね.
Taylor Eigstiが気に入ったので注文しました.たのしみです.(そういう期待は概して裏切られるが)

kenさん,こんばんは。TBありがとうございます。

Gretchen Parlatoは人脈にも恵まれていますが,それは彼女の実力ゆえだと思います。Taylor Eigstiは彼女との共演以外ですと,私はEric Harlandのライブ盤ぐらいですかねぇ。音は今イチですが,演奏はいいですよ。

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