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2013年8月20日 (火)

「トゥ・ザ・ワンダー」:この映画が無茶苦茶混み合うのってのはどういうことだ?

To_the_wonder 「トゥ・ザ・ワンダー("To the Wonder")」('12,米)

監督:Terence Malick

出演:Ben Affleck,Olga Kurylenko,Rachel McAdams,Javier Bardem

週末に見に行ったら,凄い客入りではないか。まずそのことにびっくりしたが,この映画,非常に難しい。そもそもTerence Malickの映画と言えば,前作「ツリー・オブ・ライフ」もなんだか訳のわからない映画だったが,非常に観念的なところがこの人の映画の特性だということになるのだろう。

前作に比べれば,CGでの訳のわからん映像がない分,私としては映画に集中できたが,それでもこれだけ単純な男女の愛と別れをなぜこのように描かなければならないのか,凡人の私には全く理解不能であった。しかもBen Affleckのセリフの少なさは一体何なのか。セリフの単語数に対するギャラで換算すれば,相当上に行くだろうと言いたくなるような感じなのである。「アルゴ」とこれだけ性格の違う映画に出演するAffleckの気持ちがよくわからないが,映画人としてのシンパシーなりリスペクトをMalickに感じているということなのかもしれない。

「ツリー・オブ・ライフ」でもそうだったが,映像はすこぶるつきの美しさである。太陽光をうまく活かして,自然の美しさを表現する能力については私は認めたいと思うが,だからと言って,これを映画として見た場合,どうなのよ?という疑問は最初から最後まで私から消えることはなかった。

映画は芸術か?あるいはエンタテインメントなのか?という議論はあるとしても,この映画の魅力は結局のところ映像美だけになってしまうのではないかという疑問が生じるわけなのだ。映像美に関しては文句のつけようはないとしても,それだけで2時間近い時間を持たせること自体に,どれほどの価値があるのかということが私にはよくわからない。映画の中に出てくる土壌汚染の問題の描き方も,一つのメタファーにしかならない程度の描き方であり,私にはMalickの頭の中は全く読めないままであった。そして,Javier Bardem演じる神父の苦悩の理由は結局よくわからないままなのは私の理解不足ゆえか。それとも,彼の女性への視線は何らかのメタファーだったのか。とにかく難し過ぎるのである。

「ツリー・オブ・ライフ」で懲りたと思っている私だったが,またこの人の映画を見に行っているのは我ながらスノッブの極みだが,お盆休みの最後だからという事情もあったにせよ,この映画がほとんど満席になってしまう日本の観客も相当スノッブだよなぁなんて思ってしまった(笑)。「ツリー・オブ・ライフ」ほど見ているのが苦痛ではなかったが,それでも映画には美しさだけでは表現できないところもあるということは私にとっては紛れもない事実である。 それでも私が最も感銘を受けた美しさはOlga Kurylenkoのそれだったのだが(爆)。星★★☆。

尚,ポスターにもあるように,劇中にモン・サン・ミシェルが出てくるが,映画のロケとは言え,あそこの聖堂や回廊に人がいないこと自体ありえないことである(笑)。でも綺麗に撮れていたことは間違いない。ただ,冒頭に出てくるだけなので,念のため。

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コメント

見ましたかあ?ツリーオブライフから間を余り置くことなく撮っているということは、それだけこの監督が受けているんでしょうねえ。仰られる通り、この程度のストーリーで2時間はきついですね。

カビゴンさん,こんばんは。

Terence Malickが受けているのか,彼の創作意欲が上がっているのかよくわかりませんが,確かにこれだけの話をよくこの尺にするよねぇという気もします。劇的な要素に乏しいということもありますが,やはり首をひねってしまうというのが正直なところです。

本当に不可思議な映画です。そしてそこに集う観客ってのもどういう人たち何だろうって思います。自分のことは棚に上げてですが(爆)。

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