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2013年5月27日 (月)

出張中に見たのではない映画だけれど(笑):「藁の楯」

Photo 「藁の楯」('13,Warner Brothers)

監督:三池崇史

出演:大沢たかお,松嶋菜々子,岸谷五朗,伊武雅刀,藤原竜也

出張中に見た映画ではないが,週末に見た映画である。この映画,カンヌ映画祭のコンペティション部門に招待され,公式上映されたということらしいが,これはダメである。あまりにもシナリオが無茶苦茶である。映画なんてフィクションなんだから,あまり固いことは言いたくないが,それにしても,こんないい加減なストーリーを許すならば,それこそ物語には前後の脈絡も何もなくていいということになる。

孫を殺された経済界の重鎮,蜷川隆興(山崎努)が,その犯人である清丸国秀(藤原竜也)の首に十億円の懸賞金をかけるというのはいいが,それに対して発生する人間たちの動きがあまりにも当たり前過ぎて,行き当たりばったり感のかたまりである。一度危ない目に遭って警察に出頭した藤原竜也を,警視庁までSP(大沢たかおと松嶋菜々子)付きで護送するというのはわかるが,その後の展開で出てくる逸話の数々もあまりに無茶である。「なぜ」,「いつ」,「あの人は結局どうなった」等の疑問だらけなのである。

こんな映画がよしんば招待だからと言って,国際映画祭において公式上映されるということ自体が,日本映画界の恥だという意識はないのだろうか?配給がワーナーだから,外資みたいなもんだとしても,これはやはりまずいだろう。もちろん,こんな映画が国際的に評価されるはずもなく,正直言って,今回の招待が配給元たるメジャー,ワーナー・ブラザースによる話題づくりに向けたロビイングの結果のようにさえ思える。もし,そうしたロビイングがなかったとしたら,これを招待作品に選んだ人間の審美眼を疑わなければならない。

三池崇史は職人として,どんなタイプの映画でも撮ってしまうことは評価するが,職人は職人として生きればいいし,この程度の映画を撮っているようではその職人としての中身にも疑問符がつかざるをえない。とにかくいい加減な映画。真面目に演じた役者陣と藤原竜也の憎々しさに免じて星★とするが,これほど映画を見ていて辟易とさせられたのは久しぶりである。くだらない。実にくだらない。最大の責任者は脚本の林民夫だと言っておく。まぁ,プロデューサーも褒められたものではないが。いずれにしても愚作である。

(筆者註)はいからさんから頂いたコメントに基づき,私の意図に大幅な変化が発生しない程度に,原記事を加筆訂正させて頂きました。はいからさん,ありがとうございました。

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映画」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
読ませて頂いて、かなり気になったのでコメントさせて頂きます。
カンヌ映画祭のコンペ作品は、それぞれの国から出品されたのではなく、カンヌ映画祭の主催者側から選出されたものです。
世界2000〜3000本の中から選ばれた20本程の作品が、カンヌ映画祭の華やかな舞台で上映され、その年の審査員たちによって優れた作品が選ばれるのです。
「藁の楯」も選ばれた20本の中の1本。
カンヌの毛色とは違うエンターテイメント作品なので、三池監督自身が主催者側に直接「なぜこの作品が選ばれたのか?不思議だ」と尋ねたところ、「そんな事はない」と言われたそうです。

ちょっと勘違いされているようですので、コメントさせて頂きました。
失礼しましたm(_ _)m

はいからさん,おはようございます。そしてはじめまして。

私の表現に対して,ご丁寧にコメント頂き,誠にありがとうございます。「出品」ではなく「招待」ということですね。記事を誤解なきよう訂正させて頂きます。

それでも,エンタテインメント云々は別にして,本作がコンペへの招待に値する作品だとは思っておりませんが...(苦笑)。

いずれにしても,引き続きよろしくお願いします。

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