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2013年5月13日 (月)

スムーズ・ジャズの究極?:Chris Bottiの"Night Sessions"

Chris_botti_night_sessions "Night Sessions" Chris Botti (Columbia)

スムーズ・ジャズは毒にも薬にもならないという考え方は可能である。だが,本当に優れたスムーズ・ジャズはリスナーに何とも言えない「心地よさ」を提供する。Chris Bottiのアルバムは大体そういう感覚を与えてくれることが多いが,これもそんな作品である。一時期の米国ではスムーズ・ジャズのFMステーションが多数存在していたが,今やかつての有力局もなくなり,現地においてスムーズ・ジャズがどういう位置づけにあるのかはわからないが,それでもこうした音楽に対するニーズはあるはずだと思うのは私だけだろうか?

それはさておきである。Chris BottiはStingのバックも務めたというキャリアもあるものの,その後のメジャーな活躍ぶりは,その優れた風貌だけでは生まれなかったはずである。やはりこの人の音楽は気持ちよいのである。本作も,長期のツアーから解放されて,限られてはいても音楽制作に取り組む時間があったということで,これもSting絡みのKipperとコラボして作り上げたアルバムだと言ってよいだろう。よって,バックにもStingとつながりのあるメンツが参加しているし,Stingのペンによる"All Would Envy"という曲(これが露骨にStingしているのが笑える)もプレイしている。

しかも,本当か嘘かはさておき,"Night Sessions"のタイトル通り,録音は夜の帳が降りてから,翌朝,陽が昇るまでの時間に録音したものだとBottiがライナーに書いている。だとすれば,ちょっと出来過ぎって気はするが,それでもそういう感じの曲が並んでいて,おぉっ,これぞスムーズ・ジャズの究極って感じなのである。今,この記事を書いている時間(午後10時)へのフィット感は高く,ついつい点も甘くなり星★★★★。

だが,ここでの演奏を口ずさめるほどリピートするかと言えば,決してそんなことはない。これはあくまでもバックグラウンドで流れていてこそフィットする音楽なのだ。そういう意味ではEnoの"Music for Airport"みたいなものなのかもしれない。それにしても,どこまでも心地よく,Bottiに夢中の女子は夢見心地に誘われること確実な曲群である。曲としては"You Move Me"がちょっと感じが違うかなぁと思わせるが,気持ちいいことには変わりない。こんなイケメンに耳元でラッパを吹かれたら,私が女子なら悶絶確実だろう(笑)。オッサンの私が言うのだから間違いない(爆)。そういう意味ではスムーズ・ジャズ界のChet Bakerなんだろうなぁ。

Personnel: Chris Botti (tp), Shawn Colvin, Lani Groves, Camilla(vo), Bill Reichenbach(tb), Kazu Matsui (尺八), Kipper(key, prog), Jeff Lorber, Billy Childs, Jeff Young (key), Dominic Miller, Shane Fontayne, Heitor Pereira, Marc Shulman (g), Christian McBride, Jimmy Johnson, Jon Ossman (b), Vinnie Colaiuta, Abe Laboriel, Jr. (ds), Luis Conte (perc)

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コメント

 このアルバム、もちろん(笑)持っていますよー。この瞳を見たら、たいていの女性は、、心穏やかでは、いられないですよね。
私、ブルーノート東京で、幸いにも一番前の席で彼の視線を感じて聴いたことがあります。
トローん、としていたら、同じ席の男性が、僕も数年前に矢が刺さったまま、、それ以来彼のファンなんだ、って。
男女関係なく、この特別な神聖な空気の中で、最高なドラマチックな音が聴くと、深い感動の扉の向こうに行ってしまうのでしょうか?
Billy Childsのピアノがまた、静かに美し過ぎる。
凛とした空気の中で、音を外すことも、お茶らけにもならず、演じられること、これは、並大抵の努力では出来ない、日々練習なんだろう?と、想像しながら、こちらも息を飲みますね。
このアルバムは、大好きなJeff Lorberも関わっているので、私は、さらに、うっとりです。
Jeff Lorber Fusion来日して欲しい!
待ちわびて、もう、何年?

ひまわりさん,こんばんは。返事が遅くなりました。

ブルーノート最前列ですか...。それは刺激が強いですねぇ(笑)。これが見た目だけだったら,こうはいかないのは間違いないでしょう。逆に言えばBottiをメジャーにしている理由はそうしたところにもあるはずだと思います。

JLFはちっとも来日する気配を見せませんね。不思議ですよねぇ。

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