最近のトラックバック

2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

2016年おすすめ作

無料ブログはココログ

« マレーシア見聞録:その3はBlue Mosque | トップページ | Pat Metheny Unity Band観戦記:そこに見られた光と影? »

2013年5月24日 (金)

アコースティックになったBob James & David Sanborn

Quartette_humaine "Quartette Humaine" Bob James & David Sanborn(Okeh)

Bob JamesとDavid Sanbornと言えば誰が何と言っても"Double Vision"である。あれこそ歌心を感じさせるフュージョンの到達点と言ってもよいぐらい気持ちのよいアルバムである。"Double Vision"がリリースされたのが1986年であるから,それから27年経過しての両巨頭の再共演である。これは期待するなって方が無理である。

まぁ,そうは言ってもあれから時は随分と流れた。Bob JamesはFourplayで相変わらずのスムーズ・ジャズ系フュージョンを聞かせるが,Sanbornは当時に比べるとアーシーな感じが強くなったように思える。そうした音楽の変化もあって,私は最近はこの二人の熱心なリスナーとは言えなくなっていると言われても仕方がない。それでも,なのである。やはり"Double Vision"で擦り込まれたあの音をどこかで求めている自分は否定できない。

だが,今回届いたサウンドは"Double Vision"とは若干性格を異にする。作品全体がアコースティックなのである。"Double Vision"以来,これまでこの二人が前面に出て共演をする機会はなかったようである。今回の再会へのトリガーになったが東京ジャズ開催時の深夜のジャム・セッションだったらしく,それにより,この二人の再共演への機運が高まったようである。Bob Jamesは再会作はもっと"Double Vision"的なサウンドを想定していた模様なのだが,サウンドに変化を及ぼしたのは,本作の録音一週間前に亡くなったDave Brubeckだったようである。そこでこの二人がBrubeck Quartetの演奏について会話し,今回のクァルテットでの演奏につながったようである。そう言えば,リズム・フィギュアにBrubeckのような変拍子を感じさせる部分もある。"Follow Me"なんて,"Blue Rondo a la Turk"のようだと言われればその通りである。

もちろん,Sanbornの音色はPaul Desmondとは全然違うし,JamesのフレージングはBrubeckとは全然違うものだから,これは彼らなりのやり方で,Dave Brubeck Quartetという稀有なバンドにトリビュートしたってのが正確だろう。想定していたサウンドとはちょっと違っていたとしても,これはなかなか楽しめるアルバムである。ただ,そんな中でやはり私はSanbornに優れた歌心を求めてしまうので,一番いいのは"Sofia"だと思ってしまう。さすが奥方の名前を曲につけるだけのことはある。これぞSanbornである。はっきり言ってしびれます。

だが,"Double Vision"と比較すれば,やっぱりちょっと違うかなぁって気もするところがちょいと残念ではあるが,あれはあれ,これはこれってことにしよう。ただ,最後の"Deep in the Weeds"はちょっとねぇ...(苦笑)。ここは多分Sanbornの孫の名前にちなんだ"Genevieve"で締めるのが正解だったと思うが。ということで,星★★★★。

尚,彼らは今年の東京ジャズに出るらしい。う~む,気になるが,休日にはライブに行けそうにないし,ばっちり海外出張日程とかぶっている(爆)。

Personnel: Bob James(p), David Sanborn(as, ss, sopranino), James Genus(b), Steve Gadd(ds), Javier Diaz(perc)

« マレーシア見聞録:その3はBlue Mosque | トップページ | Pat Metheny Unity Band観戦記:そこに見られた光と影? »

ジャズ(2013年の記事)」カテゴリの記事

新譜」カテゴリの記事

コメント

EVAです、おはようございます。
このアルバム昨日届きました。
BOBさんが以前のジャケで矢鱈太っていたので一抹の不安はありましたが聴いてみると二人の掛け合いは結構切れ切れで私としては満足しました。(今度の写真は結構スリムになっているような気がしました)
かつてのアルバム「ダブルビジョン」(LPで所有)のことはすっかり忘れていましたが二人の共演なので忘れていてもしっかりゲットしていたのは結果として笑わってしまいました。

EVAさん,おはようございます。

このアルバムは"Double Vision"とは感じは違いますが,聞きどころは十分にあると思います。ぜひあちらも改めて聞いてみて下さい。

「ダブル・ヴィジョン」は私もよく聴いたクチでした。それを想定して聴くと、やはり年月を経てアコースティックになって、こういう風になるのかな、と思いました。少し地味な感じもしますが、今回のもけっこう良かったと思います。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。返信が遅くなりました。TBありがとうございます。

確かに"Double Vision"のようなゴージャスさはないですが,これが彼らの成熟ってもんなんだろうなぁなんて思いました。これはこれで決して嫌いではないですが,やはり私は彼らに幻影を見てしまっていましたね。

ということで,こちらからも追ってTBさせて頂きます。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/57438432

この記事へのトラックバック一覧です: アコースティックになったBob James & David Sanborn:

» Quartette Humaine/Bob James [ジャズCDの個人ページBlog]
これで5月発売分のCDをやっと聴き終えました。今年上半期は昨年に比べ、絞ることを [続きを読む]

« マレーシア見聞録:その3はBlue Mosque | トップページ | Pat Metheny Unity Band観戦記:そこに見られた光と影? »

Amazon検索

2017年おすすめ作