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2013年5月12日 (日)

Keith Jarrett@オーチャード・ホール参戦記

Keith_jarrett_trio 去る5/9にオーチャード・ホールで開催されたKeith Jarrettトリオのライブを観てきた。昨年のソロに続いて,私はライブの開演に遅れ,1曲目の"All of You"は聞き逃してしまったので,不完全な参戦となってしまったのは残念。

今回のライブにおいてはKeithのピアノは非常に美しく,フレージングも素晴らしかったので,その点については全く文句はない。だが,このライブを聞いていて,私は最近の彼らのアルバムでの演奏に感じる違和感と同様の感覚を覚えたことは告白しておく必要があるだろう。テンポに変化が乏しく,メリハリが感じられない。その結果として,私は「予定調和」的な部分を感じざるを得なかった。特に前半の演奏においてそういう感覚が強かったように思えるし,私としてはGary Peacockのベースの音の今イチ感が強く,Jack DeJohnetteも彼らしいダイナミズムを感じさせてくれなった。

だがそうした感覚が払拭されたのはアンコールで演じられた"Straight No Chaser"においてフリー的なアプローチが取られた時ではなかったか?そして,その感覚が更に強くなったのが終曲"God Bless the Child"が8ビートで演じられた時だったように思える。つまり,彼らが「予定調和」から「逸脱」した時に,彼らの演奏の凄みを感じさせる結果になっていたと思う。その結果,この2曲にはさまれた形の"When I Fall in Love"の美しさが際立つようにさえ感じられたのである。

だからこそ言いたいのだが,Keithのピアノの美しさは認めつつ,私は彼らの音楽に「ゆるさ」を求めるわけではなく,痺れるような緊張感を求めたいのだと思える。それを具現化したのがアンコールだったというのはちょっと惜しい気がする。

今回の日本公演がトリオとしては最後の来日らしいが,その真偽のほどはさておき,まぁ,そろそろいいかなぁという気持ちもありながら,まだテンションを保った演奏もできることを実証したのだから,もうやらないというのも惜しいと思ってしまうのが何ともアンビバレントな私である。尚,鯉沼ミュージックのサイトにも公開されている当日のセットリストは下記の通り。私としては,1stよりも2ndがよく,更にアンコールがよかったと思っている。

もちろん,音楽の捉え方は人それぞれであるから,いろいろな思いがあるのは当然だが,それでも私にはこうした感覚が非常に強かったということで,ご報告である。

1st
1. All Of You
2. I've Got A Crush On You
3. Golden Earrings
4. Come Rain Or Come Shine
5. Joy Spring
6. I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life

2nd
1. Butch And Butch
2. In Your Own Sweet Way
3. Bitter End

Encore
1. Straight No Chaser
2. When I Fall In Love
3. God Bless The Child

尚,余談ではあるが,私はKeithのライブでは結構ついてないことが多い。初めてこのトリオを観た時は,演奏前に大雨が降ったよみうりランドEASTでのライブ。その後,東京芸術劇場でソロを聞いた時は痛風発作で音楽に集中できず,そして,昨年のソロは開演に遅れ,前半はロビーから映像を見ていた。そして,今年も遅参である。つくづく縁がないのかなぁと思ってしまった。

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コメント

ボクは大阪で聴きました。
Straight No Chaserは1st最後。デジョネットのパルス的な打ち込みとキースのインタープレイには痺れました。というか、細かな記憶がない!
ピーコックは一昨年、リーコニッツとのステージと比べ、精彩を欠いた印象は拭えなかったですね。一歩引っ込んだ感じで。

kenさん,こんばんは。TBありがとうございます。

今回の演奏については記事に書いた通りで,一定の枠をはみ出した時,彼らの演奏は凄みを増すと感じました。優れた演奏だとは思いながら,第一部では結構冷めた目で見ていた私です。でも第二部からはだいぶよくなりました。

kenさんが行かれたのはフェスティバル・ホールですよね。あそこは建て替え前もナイスなホールでしたが,新ホールはいかがでしたか?

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

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