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2013年4月14日 (日)

「ザ・マスター」:この映画が好きだという人がいればそれは絶対スノッブだと言いたくなるほど,見ていて辛い。

The_master 「ザ・マスター("The Master")」('12,米,Weinstein)

監督:Paul Thomas Anderson

出演:Joaquin Phoenix,Philip Seymour Hoffman,Amy Adams,Laura Dern

これは厳しい映画である。この映画を見て面白いと思える人間はそうはいるまい。逆に言わせてもらえば,この映画を評価する人は相当のスノッブだと言いたくなるような映画である。これは正直言って,オーディエンスに対して極めてチャレンジングな映画だと言ってよいと思う。

これだけ見ていて辛くなるような映画,そしてその中の演技であるから,主要キャストがオスカーの演技部門でノミネートされること自体には私は異論はない。だが,これって映画として面白かったかと言えば,絶対そんなことはない。私は映画は芸術的な表現手段だということも否定はしないが,これほど金を出して見に行って疲れさせられたのではいかがなものかとも言いたくなるのが人情だと言いたい。映像的な美しさは,タルコフスキー的だなぁと思えた「船の航跡」に感じたぐらいで,映像的に感動的ってところもないし,ストーリーもとにかくよくわからん。

それが私の鑑賞能力の低さ,あるいはセンシティビティの欠如だと言われれば反論の余地はないとしても,この映画をほかの人に勧める気には到底なれないのである。「新興宗教」という難しいテーマを扱ったチャレンジ精神には敬服するが,それはあくまでもチャレンジの世界であって,逆に言えば観客不在に陥る危険性をはらんでいるわけで,そうしたリスクがこの映画では明らかに顕在化してしまったとしか言いようがない。

出ている役者陣は立派な演技だと思う。だが,私はこの映画はどうしても好きになれないのである。役者が鬼気迫り過ぎだという気もするし,特にJoaquin Phoenixの狂気は,本当にそうなのではないかと思わせるほど強烈なものであったが,それでもこの映画をもう1回見る気にはなれないのである。冒頭にも書いたが,これは厳しい,いや厳し過ぎる映画であった。星★★★。

敢えて書くが,この映画を劇場に見に行こうという人にはそれなりの覚悟が必要である。その覚悟がなければ,絶対にこの映画は見ない方がいいと言っておこう。スタッフには申し訳ないが,この映画に対して「いい映画」だという評価を私は下すことができない。まじで疲れた。

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