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2013年4月13日 (土)

村上春樹の新作が読みやすいってほんまですか?

4/12に発売になったばかりの村上春樹の新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は読者の渇望感を煽る文芸春秋のやり口にまんまと読者が乗せられた気がしないでもないが,初版50万部って凄いよねぇ。

それはさておき,どう見ても本作についてどうこう語る資格がないだろうって人間まで,メディアで何だかんだとコメントを垂れ流しているのには苦笑せざるを得ないが,私にとってはまだ読みかけのこの本について,「読みやすい」とかいう感想が伝わってくることに,ほんまかいな?と疑問を呈したくなっている。

私は本作はまだ50ページぐらいしか読んでいないが,「1Q84」のシュールな世界に比べれば,そりゃ確かに読みやすかろう(わかりやすかろう)とは思うが,この文体,あるいは書籍の内容は読みやすいというものでは決してないと思えるのである。比較の対象をどこに置くかによっても違うというのは当然だが,今まで村上春樹の小説に触れていなさそうな人々に「読みやすい」とか何だとか語って欲しくないというのが正直なところである。TV局のディレクターが徹夜で読みましたなどと言っていたが,実はほかの作品は読んだことありません等と言われてはがっくりきてしまうのが当たり前である。単なるブームを作り出そうということであれば,アホなメディアがどうこう言わなくても,村上春樹の真っ当な読者はちゃんと買って読むわと悪態もつきたくなるのが人情であり,変に人心を煽るのがメディアの役割ではなかろうとも思わざるをえない。

いずれにしても,今回のメディアの騒ぎ方は尋常ではない。もちろん,村上春樹が新作を出すのは大変なニュース・ヴァリューを持つということに疑念はない。だとしても,今回の異常な騒がれ方に違和感をおぼえる昔からの読者も多いのいではないかと言わざるをえない。そもそも「1Q84」にしても累計で700万部売れるほどわかりやすい小説ではないということを踏まえれば,実際のところ,現在の村上春樹の熱心な読者,あるいはちゃんと読んでいる読者ってどういう層の人たちなんだろうなんて思いたくなる。

とにかく,今回の文芸春秋のやり方も,書店のやり方も常軌を逸して異常である。読書ってそういうもんじゃないと思うんだよねぇ。まぁ,私がどうこう言うような問題でもないか...。

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コメント

Toshiyaさん、こんにちは。

ネットニュースで、今日が発売日だと知りました。今回も結構な話題作になりそうですね。日本の村上ファンにも早速メールを入れたら、地元の図書館に既に予約を入れたとのことでした。

ジェリーさんから「お願い事」の件で、メールが入りました。別途メールにてお知らせさせて頂きます。

Laieさん,おはようございます。記事にも書きましたが,今回は秘密主義が貫かれ,発売のフライングもないという徹底ぶりでした。

逆に言えば,今回の大騒ぎからしても村上春樹の尋常ならざる人気ぶりがわかるわけですが,ちょっとやり過ぎって気はしますね。もはやファディッシュと言ってもいいかもしれません。

メール拝見しました。凄いことになっていますねぇ。音源下さい(笑)。
私はまだ読みかけですが,これまでのところ,一つ一つのフレーズがよく練られているなぁって気がしています。

Toshiyaさん、こんにちは。

主人が今、村上氏の本を続けて読んでいます。何年か前に、空港で買った「海辺のカフカ」が、長い間、埃まみれていたのですが、日本の村上ファンの一番のお気に入り作だから、読むように勧めたのがきっかけです(笑)。読み終わってかなりの興奮状態で、今度は、私に一刻も早く読むように勧められているところです。

主人は、カフカの後、「ノルウエーの森」、「ダンス、ダンス、ダンス」、を読み終えて、今、「ハードボイルド・ワンダーランド」を読んでいます。

私自身も、来月あたり、「海辺のカフカ」を読んでみようと思います。

Laieさん,おはようございます。返信が遅くなりました。

ご主人は「羊をめぐる冒険」はお読みになりましたでしょうか?「ダンス・ダンス・ダンス」とは連続性がありますし,ご関心あれば是非。私は彼の作品はどれも好きですが,小説としては「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」はチャレンジングな姿勢があって,特に好きですねぇ。

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