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2013年4月10日 (水)

日本では聞けそうにないってことで,Mehlianaのブート音源入手。

Mehliana001 "Live in Antwerp 2013" Mehliana Featuring Brad Mehldau & Mark Guiliana(Bootleg)

Brad MehldauのWebサイトには音源や映像がアップされているドラマー,Mark Guilianaとのプロジェクト,Mehlianaのブート音源を入手した。Mehldauのサイトによれば,Mehlianaは欧州ツアー後スタジオ入りし,レコーディング,秋口にはアルバムをリリースという情報もあるが,このデュオ,到底日本には来るように思えない(Mehldauに対して,一般的なリスナーが抱くイメージとは違うしなぁ...)ので,Mehldauオタクの私としてはサイト上の音源やブートに頼らざるをえない。まぁ,それでも3月のライブ音源がブート屋では手に入ってしまうのだから凄いものである。

Brad Mehldauというミュージシャンは優れたピアニスト,コンポーザーであるということに疑問の余地はないが,彼のライブでのレパートリーや,共演相手を見ていると,本当にいろいろな音楽に目配りをしていて,ジャズ原理主義ではないということがわかる。私のような雑食系音楽リスナーがMehldauに惹かれるのはそうした要素も無縁ではないように思えるが,そうしたMehldauの多様性が顕著なかたちで表れたのがこのMehlianaというバンドと言ってよいかもしれない。Mehldauのアコースティック・ピアノにしか関心がないリスナーが聞いたら腰を抜かすような演奏である。

私がこの音源を聞いて思ったのは,ドラムスはやややかましいとしても,六本木のクラブ(アクセントなしで呼ばれる「クラブ」の方であって,「ク」にアクセントのあるクラブではない)あたりで流れていても違和感がないかなという感覚である。あるいはMehldauから繰り出されるフレージングはプログレッシブ・ロック的と言ってもよいものである。私はプログレも好きなので,全然問題がないが,やはりこれがMehldauの楽歴上,異色であることには間違いはない。そもそもNYCでの演奏はJohn Zornが立ち上げたStoneで行われているし,そういう意図を持ってやっているというのが実態に違いない。確かにこれはMehldauのホーム,Village Vanguardには合わない。

私はこのブログでも,Mark Guilianaという人の手数については書いたことがあるが,デュオというフォーマットである以上,多少の手数の多さは仕方ないとしても,やっぱりよく叩くわってところである。しかし,Mehldauもそれに負けないぐらいの電気楽器のフレージングで応戦するシーンもあれば,いかにもシンセって感じのサウンドで笑みを誘う場面もあるというなかなかに面白い音源である。

ここで聞かれる演奏は良質なオーディエンス録音というところだが,彼らの本質はやはりライブもしくは正式音源を聞いてからということにしたい。ただ,Mehldauのサイトにはロンドンでのライブの模様がサウンドボード音源でアップされているから,ご関心のある方はそちらをどうぞということで,ここにも1曲貼り付けておこう。こちらの演奏はロンドンでのライブ音源。いずれにしても好みは大きくわかれるであろうと思わせる演奏だが,私は決して嫌いではない。だが,アルバム・リリースの際には問題作と言われること必至だろうなぁ(笑)。

Recorded Live at De Roma in Antwerp on March 3, 2013

Personnel: Brad Mehldau(rhodes, synth), Mark Guiliana(ds)

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