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2013年4月 9日 (火)

Brad Mehldauの楽歴を振り返る:「番外編」は楽曲提供のみのアルバム。我ながらオタクである。

Metta_quintetgoing_to_meet_the_manj "Going to Meet the Man" Metta Quintet(Koch Jazz)

Brad Mehldauの楽歴を振り返るというシリーズの中で,このアルバムはどうしようか微妙なところもある。なぜなら,Mehldauはここでは演奏に参加せず,2曲を作曲家として提供しただけだからである。しかし,これも「楽歴」ということを考えれば,取り上げておいてもよかろうということで,記事をアップすることにした。しかも,自分では多分弾いたことはないしねぇ。

ここで演奏をしているMetta QuintetとはNYCをベースとするNPOであるJazzReach Performing Arts and Education Associationのレジデント・アンサンブルとして結成されたものであるが,メンバーは流動的だそうだ。確かに第2作では本作とメンツが変わっているし。しかし,この第1作ではなかなかのメンツを揃えており,Mehldauがらみでなくても食指は動くところ。本作品は黒人小説家,James Baldwinの短編集,"Going to Meet the Man"の各エピソードのタイトルをそのままに,Baldwinに対するオマージュ作として制作されたものである。

そこに作曲家として参加したのがMehldauということになるが,その他にオリジナルを提供しているのがKurt Rosenwinkel,Mark Turner,Larry Goldings,そしてGeorge Colliganという面々であり,MehldauとGoldingsは作曲のみということになっている。Baldwinの小説の内容と曲の関連性は何とも言えないが,それでも現代的なジャズという感じで演奏は展開されている。

そもそも,Mehldauがなぜここに参加したのかもはっきりしていないが,それでも参加しているメンツとは共演歴もあるから,そうしたつながりもあれば,Mehldauの文学好きによる部分もあるのではないかと思わせる。

そして,Mehldauが提供したのが"The Outing"と"The Rockpile"の2曲である。それらがMehldauらしいと言えばそうかもしれないが,やっぱりピアノを弾いていないと,「ふ~ん,そんなもんかなぁ」っていう感じのものである。前者は変拍子,後者はちょっと既視感があるバラッドである。演奏自体はMark Turnerがフロントにいるだけに,燃え上がるようなものにはならないが,それでも演奏のクォリティは十分高い。それを作り出したのがMehldauの作曲能力というつもりもないが,こういうバックグラウンドを持つ作品,かつこのメンツでの演奏をお聞きになりたい方はどうぞっていうところだろう。星★★★☆。絶対に悪くはない。

今回,この記事をアップするに当たって,よくよくメンツを見てみれば,昨年,リーダー作をほめたJosh Ginsberg(記事はこちら)がベースを弾いているではないか。この当時からちゃんとしてたのねぇなんて今更ながら思ってしまった私である。

Recorded in April, 2000

Personnel: Mark Turner(ts), Mark Gross(as, ss), Kurt Rosenwinkel(g, p), George Colligan(p, org), Josh Ginsberg(b), H. Benjamin Schuman(ds)

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コメント

 こういう側面の話、とても面白いですね。
私も、好きなアーティストに関しては、どんな人に影響を受けたか、とても興味深いです。
あれも、これも、と、聴いているうちに、CDコレクターのようになってました。
 今週、フレッド・ハーシュのコンサートに行きますが、ブラッド・メルドーも影響を受けたことを、知り、ピアノの音色で、やっぱり?って感じです。

ひまわりさん,こんばんは。返事が遅くなりました。

これは相当マニアックな記事だとは思いますが,まぁ私もかなり入れ込んでいるってことですねぇ。

Herschはいかがでしたでしょうか?私は最終日2ndでしたが,非常にいい演奏でした。もしかして接近遭遇していましたかね?

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