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2013年4月25日 (木)

出張中に見た映画(13/04編):その1は日本では公開されたばかりの「リンカーン」

Photo 「リンカーン("Lincoln")」('12,米,FOX)

監督:Stephen Spielberg

出演:Daniel Day-Lewis,Sally Field,David Strathair,Tommy Lee Jones,Joseph Gordon-Levitt

今回のマレーシア出張では先にも書いたとおり,往路では本作と「横道世之介」の2本,復路は体調も思わしくなく,「愛,アムール」の1本だけの計3本ということになったが,それぞれに見どころのある3本で,何となくラッキー感の強い私である。これで体調さえよければもう1本というところだったのだが,いかんせん復路は体調が悪過ぎた。

それはさておきである。この映画はDaniel Day-Lewisがオスカーの主演男優賞を獲得したものだが,まぁそれもうなずける演技,というよりもポスターでも明らかな,リンカーンへのなり切りっぷりということができるだろう。だが,映画としてはこれはアメリカ人には相応の感慨を持たせうる映画だとは言え,当時の政治の裏舞台劇のようなところもあるので,他国の人間が抱く感慨はアメリカ人のそれとは違うように思える。それがこの映画の限界と言えば限界のように思える。

映画としてはもちろんよく出来ている。憲法修正13条の可決を得るために,どのような工作が行われたかという地味な話を,ある意味スリリングに盛り上げるところまでにまとめたのはSpielbergの腕と言ってもよい。登場人物が多様なので,ややとっ散らかった印象もあるが,そこはほぼ出ずっぱりのDaniel Day-Lewisの演技で筋を通したということにしよう。

この映画,Daniel Day-Lewisばかりが話題になるが,その他の共演者もしっかりした演技を展開していることがこの映画の成功要因であることは間違いない。Tommy Lee Jonesは日本のCMとは全く違うキャラを作り出しているし,役柄的にも儲け役である。ただ,Jones含め,役者陣の演技はしっかりしているのだが,キャラクターそのものがステレオタイプな感じがする役柄が多いのも事実で,そこは脚色における造形の弱さがあるのが難点だと感じた。

だが,これは米国の歴史においては非常に重要なイベントを描いたものであり,歴史を理解しているかいないかで間違いなく捉え方は違う。逆に言えば,例えは変かもしれないが,「桶狭間の戦い」の歴史上の意義を外国人に理解せよというようなものである。だからこそ,アメリカ人でない私にとっては,ドラマ以上の感慨を与えきれない部分が出てきてしまうわけである。そうした要素もあってやや辛めに星★★★☆ぐらいにしておこう。でも面白い映画であることは事実なので,念のため。

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コメント

こんにちは〜
なるほど。やはり 歴史ものは いろいろとありますね。

日本史を舞台にした映画ですら いろんな描き方により混乱します…

ちょっと難しそうかな!? DVDで2回くらい観たほうが わたしなんかは理解できるかな(^-^)

Marlinさん,こんばんは。

この映画は面白いですよ。でもやはり歴史的なバックグラウンドがあるかないかで,受け止め方も随分と違ってくるような映画なので,やはりこれは「アメリカ人の,アメリカ人による,アメリカ人のための映画」(笑)って感じでしょう。

尚,ストーリーは難しくないですから,2回見なくても理解はできると思います。

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