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2013年3月20日 (水)

Esperanza Spalding@オーチャード・ホール

Esperanza_spalding

会社の同僚が行けなくなったとのことで,急遽参戦したEsperanza Spaldingのライブである。彼女は今年のグラミーも受賞して,ジャズ界では確固たる地位を築きつつあるが,私は彼女の"Radio Music Society"を評価しつつも,まだ伸びしろがあるのではないかという感じでいた(記事はこちら)。ということで,ライブではどんな感じなのだろうかということでオーチャード・ホールに駆けつけた私である。

結論から言えば,Esperanza Spalding,いい声をしている。そしてベースのグルーブ感が素晴らしく,この両方を兼ね備えているというところが,彼女を稀有な存在にしているように感じられる。特にエレクトリック・ベースが私には魅力的に聞こえた。アコースティックも非常にうまいのだが,心地よいグルーブ感を生み出していたのは間違いなくエレクトリックであった。上の写真は今回のものではないが,こういう雰囲気なのである。

そんな彼女であるが,音楽に関しては完全に大人向けの音楽である。決して熱くはならず,クールなファンクを聞かせる。それでいて,ちゃんとグルーブするところはグルーブしていて,納得のできるクォリティだと思う。その一方で,ライブに特有の熱さを求める類のオーディエンスにとっては,彼女たちの音楽の「熱くならない」感覚に不満におぼえるのではないかと,ライブを観戦しながら漠然と思っていた私である。

とにかく大人の音楽だと言いきっても問題はないと思うが,Esperanzaの実力も見事なものなら,彼女を支えるバック・バンドの面々も大したものである。今回のライブは何と12ピースのバンドによる演奏だったが,ホーン陣の実力にも驚かされた私である。Esperanzaのメンバー紹介は曲にかぶさってのもので,非常に聞きとりにくいのだが,アルトを吹いていた女性(多分Tia Fullerという人)はフィーチャーされる機会も多かったが,歌心のあるところを聞かせたし,ラッパのIgmar Thomas(多分)も優れたロング・ソロを聞かせて盛り上げたのは立派。出番の少ないその他のホーン陣もちゃんとしたソロを取れることは十分にわかった。また,バッキング・ヴォーカルのChris Turnerのスイートな歌いっぷりもいいアクセントになっていた。これがグラミーを取るミュージシャンのバックというものだと言えばそれまでだが,それにしても粒ぞろいのメンツである。私が非常に魅力を感じたJef Lee Johnsonが亡くなってしまったのは残念だったが,今回参加のギタリストも目立たないながら,きっちりと仕事をこなしていた。やはりレベルが高いのである。

本編最後の"Radio Song"で聴衆に歌わせるという演出はどこでも共通のようだが,日本ではちょっと厳しいものがあったように思う。もちろん,オーディエンスの中には頑張っている人もいたが,シャイな日本人,特に今回のライブのように比較的年齢層の高いオーディエンスにはやや辛い演出であった。

Esperanzaspaldinginsingapore

そういう点は置いておいて,聴衆としては満足して帰路についたと言ってよい心地よいライブであったと思う。できればクラブで見たいところだが,Esperanza Spaldingは本国でもホール公演が普通なのだから,まぁそれはないものねだりってことだろう。今回のライブの写真ではないが,ほぼ同じセットのシンガポールでのライブの写真も貼り付けておこう。Esperanzaは日本での方がはるかに恰好はスタイリッシュであったが...(笑)。

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コメント

こんばんは〜
エスペランサのライブに行かれたのですね。
いいなぁ〜♪

引っ越しの疲れの息抜きにちょうどよかったのでは。
エスペランサのCD、こちらも買おうか迷いつつ もうだいぶ経ってしまいました…

Marlinさん、おはようございます。今日は水戸に出張なので、今は上野にいます。

今回は急遽参戦でしたが十分に楽しめるライブだったと思います。歌もベースも上手くてびっくりでした。まだまだ若いはずですが大したものです。

背筋痛で私の集中力が続かなかったのがちょっと残念でした。

羨ましい!

以前ヨーロッパのジャズフェスの映像丸ごと観ましたが、良く構成されたライブでした。Black goldが始まった時はうるッときたりして。香港行けば良かったか(笑)。

こやぎさん,おはようございます。返事が遅くなりました。

おっしゃる通り,彼女のライブはパッケージ化された構成に優れたライブだったという感想です。香港ってより,シンガポールに行けばよかったのに...ってところですな。

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