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2013年1月 6日 (日)

今年最初の映画は「レ・ミゼラブル」:泣いた!

Les_miserables 「レ・ミゼラブル("Les Miserables")」('12,英,Universal)

監督:Tom Hooper 

出演:Hugh Jackman,Russell Crowe,Anne Hathaway,Amanda Seyfried,Samantha Barks

今年は劇場で24本以上映画を見るぞ~という年頭の目標がある中,今年最初の映画に選んだのが「レ・ミゼラブル」である。これはユーゴーの原作「ああ無情」でもミュージカルの舞台でも著名なテーマであるが,本作はミュージカルを映画化したものである。まず,その点で引っ掛かりをおぼえてはこの映画については否定的にならざるをえないが,私のように,人生で最も繰り返し見た映画が「サウンド・オブ・ミュージック」という人間には全然問題ない。だが,全編に渡ってほぼ歌だけで,セリフ回しがほとんどないというのには若干驚いたが,現代におけるオペラだと思えばそれでよい。

テーマがテーマであるし,泣かせてもらえるだろうという期待のもとに劇場に行った私だが,いやはや何ともよく泣かせてもらった。エンド・ロールは涙を乾かすためにあったと言っても過言ではない。泣けてきて,体まで震えたというのは久しぶりであった。それぐらい単純に感動できる映画である。

見どころはいくつもある。だが,私を最も泣かせたのはSamantha Barks演じるÉponineによる"On My Own"の絶唱である。劇場内でも嗚咽がもれていたが,私もほぼ同様の反応を示してしまったこれぞ泣ける「名唱」であった。ロンドンの本家ミュージカルで同役をこなしてきたことはあると思わせる素晴らしい感情表現ぶりで,これで泣かずに,何で泣くと思ってしまった私である。一般的にはAnne Hathawayの素晴らしい演技,歌唱の方が話題になるだろうが,より私の琴線を刺激したのはこの"On My Own"の方だと言っても過言ではない。

だが,一方のAnne Hathawayも凄い。体重をそぎ落として,絶唱する"I Dreamed a Dream"はまさに心を揺さぶるものであり,おそらくはオスカーにおいては助演女優賞にノミネート確実,かつ受賞も有力と思わせる一世一代の演技,歌唱と言ってもよい。彼女がこれほど歌える人だと思わなかったが,これは本当に素晴らしい。これが「ダークナイト・ライジング」においてキャット・ウーマンを演じたHathawayと同じ人だということ自体が信じ難いのである。

歌えるということで言えば,Hugh JackmanもRussell Croweも大したものだと言わざるをえないが,一芸に秀でるものは二芸,三芸も持つということか。とにかく,彼らがここまで歌うとは想定していないだけに,これが全編音楽劇だとわかると,本当に驚かされる。

もちろん,映画的に言えば,もう少し映像らしいダイナミズムがあってもいいように思えないこともないが,そんなことはどうでもいいと言いたくなるような感動作。一方,これを見れば,次は舞台を見たくなってしまうのではないかという,新たなメディア・ミックスのようなものさえ感じさせる。私は舞台版は見たことはないが,映像がこうなら,舞台はどうなるのかと実は関心を抱いてしまったのだから,同様に感じる人がいても不思議はない。今年には帝国劇場で新演出版の上演が決まっているだけに,そうしたメディア・ミックス的狙いを感じると言っては身も蓋もないが,でもちょっと見てみたいと思ってしまっている私である。まさにプロデューサーの狙い通りの反応を示しているようだが,まぁ,それも許されるような映画だったのだ。

ともあれ,劇場で涙を流すことに私はカタルシスを感じるとこのブログでも書いてきたが,そうした経験を心おきなくさせてもらえたということで,新年早々,気持ちよく劇場を去ることができた。こういう映画に素直に感動するという心を忘れたくないと思う。最後に繰り返すが,Samantha Barksの"On My Own"である。これで泣かずに,何で泣く!この歌に対する評価もあって,甘いの承知で星★★★★★。但し,これもオスカーにはノミネートされるだろうが,私としてはオスカーには「アルゴ」を推したいところ...(笑)。

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コメント

あけましておめでとうございます。音楽狂さんの記事を読んだだけで涙が出てきます。子供の頃、サンタクロースからプレゼントされた、ああ無情、アンクルトムの小屋のお話が、心の奥にずっと残っています。まだ映画は観ていませんが、お正月に、姉妹、母に、一緒に行こう、と、誘われているので、久し振りに親族で、感動を分かち合いたい気持ちになりました。ただ、私の親族付近の席は、相当、すすり泣きの声が響き渡りそうな予感です。みんな涙もろい部族。Russell Croweの姿を観たら、しびれるわ。
今年もよろしくお願いします!

閣下〜〜
観たのですね〜

わたしも観ました!!
号泣でした!!

ほんと 素晴らしかったです。
迫力あるし歌もすごいですよね。
エポニーヌ… わたしも泣きました(T T)
でも ラストは もっと泣きました〜
コゼットがぁ〜〜
うっ うっ 思い出しても泣ける…

あのコゼット役のアマンダは 『マンマ・ミーア』にも娘役で出ていたのですね。 わたし こちらは観ていないのですけど こちらもミュージカルだったでしょうか、観たくなりました。

年の初めにほんといい映画でしたよね。

次は "東京家族" ♪

ひまわりさん,あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

私も加齢のせいで更に涙もろくなっていますが,これは涙もろくなくても泣けるでしょうねぇ。とても家人の横では見られません(爆)。しかし,ご家族で感動をわかちあえることは間違いないと思いますよ。是非お楽しみを。

Marlinさん,こんばんは。

泣ける映画はいいですよ。私ですら自分にもまだピュアな部分は残存していると思えますから(笑)。

おっしゃる通りAmanda Seyfriedは「マンマ・ミーア」に出てましたね。あれはどちらかというと感動巨編というよりも,楽しいミュージカルです。音楽はABBAですし。映画版にはMeryl Streep,Colin Firth,Pierce Brosnanとかなりの豪華キャストでしたね。以前,これについても下記URLで記事にしていますので,ご参考まで。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2009/02/09022-cf69.html

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
私も公開日に観たいのをぐっとこらえ元日朝イチの「レ・ミゼラブル」を観ました。このお話ファンです。昔フランスのテレビ局がJ・ドパルジュで作ったドラマは見ましたが、劇場ミュージカルは見た事が無い。で、今回このキャスト、ため息ものです。サマンサちゃん良いですね。マリウスへの深い想いがぐわ~んと伝わります。あの歌大好きです。ヒュー・ジャックマン上手すぎ。ラッセル・クロウの歌声はエルビス・コステロに聞こえてうっとり。アンちゃんは15分間でおっきな瞳から涙流しあの震える且心揺さぶる歌声にすでに肩が小刻みにガタガタと。この作品、お芝居の生録音ゆえキャストの感情表現がバンバン伝わってきてアッと言う間の2時間半。本当に素晴らしい作品でした。

メルセデスさん,あけましておめでとうございます。返事が遅くなり申し訳ありません。

「ラッセル・クロウの歌声はエルビス・コステロに聞こえてうっとり」というのは確かにそうでしたね。言い得て妙です。

作品が与える感動という意味では,これはやはり大したものだと思いました。実は私も「肩が小刻みにガタガタ」していたクチです。

ともあれ,本年もよろしくお願いします。

泣けました。身体全身で泣いたのは久し振りです。大きな声を出せないので、大変でした。
、、、、一芸に秀でるものは二芸,三芸も持つということか。とにかく,彼らがここまで歌うとは、、、、私も、まさに、その感想そのものです。
Samantha Barksの役どころは、女性として、一度は味わう感情、、その純粋な気持ちにも、泣けてしまいますね。
名もなく散って行った純粋な市民の人達、子供のあどけない顔を、直視できなかったです。貧困
、その中に身を置いて、同じような感情になり、どんなことも、有難い、感謝しなければ、と、映画館を出た後、いつもの街を見ながら想う私でした。

ひまわりさん,こんばんは。

「身体全身で泣いた」というのは物凄くよくわかりますねぇ。私も体が震える感覚ありましたから。多くの人が同様の反応を示していますから,やはりこの映画,結構普遍的なアピール力を持っているということですね。

ちなみに,Hugh JackmanとAnne HathawayはめでたくGolden Globeを取りましたが,オスカーはどうなるでしょう。Anne Hathawayは確実と思いますが,私はJackmanも気になります。楽しみに結果を待ちましょう。

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