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2012年12月 4日 (火)

Me'Shell NdegéocelloによるNina Simoneトリビュート

Meshell_ndegeocello "Pour Une Ame Souveraine: A Dedication to Nina Simone" Me'Shell Ndegéocello (Naive)

前作はJoe Henryのプロデュースにより渋い作品(同作に関する記事はこちら)を作り上げたMe'Shell Ndegéocelloが,比較的短いインターバルで今回取り組むのはNina Simoneへのトリビュートである。彼女とNina Simoneがどういうかたちで結びつくのかはよくわからないのだが,ストレートなトリビュートというよりも,Me'Shell Ndegéocelloならではのやり方で,Nina Simoneに捧げたと考えてよいように聞こえる。固定のバンド形式での演奏にゲストを迎えるというやり方を取ったのもそういう理由と考えてよさそうである。

ここで展開される音楽はソウルとフォークとブルーズとゴスペルのハイブリッドみたいなものなので,それがNina Simoneとの同質性を示すといえばその通りだろう。その分,Me'Shell Ndegéocelloらしいファンク・フレイヴァーは希薄であり,その辺りでリスナーの好みはわかれるように思える。私はこれはこれでいいという立場だが,私がここで驚かされたのが,彼女の声が時としてをSadeを想起させるということであった。冒頭の"Don't Let Me Be Misunderstood"からして,「おぉっ,Sadeみたいや」と思わせる声であり,これには正直驚かされた私である。

これは,常日頃のファンクに気を取られて,声の同質性に気がつかなかっただけってことであり,正直,自分の耳は大したことないと反省してしまった。

ゲストは概ね好演だと思うが,Valerie Juneは声質がここでの音楽に合っておらず,やや違和感があった。本作で歌うには声がキュート過ぎるのだ。そうしたミスキャストもあるが,その一方でCody ChesnuTTの声には痺れてしまった私である。あの声で"To Be Young, Gifted And Black"なんて歌われてしまっては,「はい,はい,おっしゃる通りです」と首肯せざるを得ないではないか。

ということで,本作はMe'Shell Ndegéocelloの作品としては異色の作品ということになるかもしれないが,それでも彼女の別の個性を示したといことで大いに楽しんだ私であった。星★★★★☆。本作のリリース後,同主旨でのライブも行っているようで,観てみたいと思うのはきっと私だけではあるまい。

尚,全くの余談ながら,先日YouTubeで見た尾藤イサオが力んで歌う「悲しき願い」とここでの"Don't Let Me Be Misunderstood"が同じ曲であるとは到底思えないなぁなどと一人で笑っていた私である。YouTubeを見ながらニヤニヤする私の姿を見られたら薄気味悪いと思われても仕方ないな(笑)。

Personnel: Me'Shell Ndegéocello(vo, b), Chris Bruce(g), Deantoni Parks(ds), Jebin Bruni(key, p), Toshi Reagan(vo), Sinead O'Connor(vo), Lizz Wright(vo), Valerie June(vo), Cody ChesnuTT(vo), Tracey Wannomae(ss, fl)

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コメント

音楽狂さん、こんにちは。
僕もコクのある彼女のボーカルをイメージして聞いたのでしょっぱなの
>「おぉっ,Sadeみたいや」
と似た驚きがありました。年齢を経てのボーカルのキャラクタの変化なんでしょうかね。それともサウンドにあわせたのか・・。
Meshell NdegeocelloがSSWな気分にシフトしている気もしますが、これはこれで滋味溢れる作品で、しみじみしたいときは寄り添ってくれるものでした。
もうPeace beyond passionなハイパーなものはやらんのでしょうが、ちょっと寂しくなるのも事実ですね。
TBありがとうございました。

とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。

最近のMeShellは昔のようなファンクを感じさせなくなっているのは事実ですし,それを求めるファンとしては若干寂しいですが,それでも本作は本作でちゃんと聞きどころは押さえていました。やっぱり質が高いミュージシャンなんだとおもいますね,この人は。

むしろ,昔のファンクっぽい演奏をするなら,Jason Lindnerあたりとやっているのかもしれませんね。

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Me shell Ndegeochello (b) Chris Bruce (g) Deantoni Parks (ds) Jobin Bruni (p,Keys) Rel:2012 naive NV827012 今年の新譜ではないのですが、昨年秋頃にリリースされたMeshell Ndegeocelloの10作目。Nina Simoneへのトリビュートがテーマだそうです。といっても若輩者のわたくしにとってはNina Simoneがどんなお方だったのかは全く無知なので、普通にNde..... [続きを読む]

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