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2012年10月15日 (月)

Lee Ritenourの新譜:質の高い演奏集であることは間違いないが...

Rhythm_sessions "Rhythm Sessions" Lee Ritenour(Concord)

私はLee Ritenourの結構なファンだと思っている。アルバムも結構な数も保有しているし,いまだにプレイバックの頻度はかなり高い。若い頃からテクニシャンとしてのポジションは確立していたが,演奏についてもソロ能力は高いし,アルバムも平均点が高い人だったと思っている。

そんなRitenourの新作であるが,タイトル通りというか,リズム・セクションが曲ごとに代わるような印象すら与えるアルバムである。ある意味ではキラ星のごときメンツである。そして演奏する曲もオリジナルに加えて,Dave Grusinはわかるとしても,Brad Mehldauでもお馴染みのNick Drake作"River Man",Herbie Hancock,Chick Corea(本人も客演),そしてE.S.T.の曲が2曲というのはどういう選曲?って思わせる。そしてもう1曲"Maybe Tomorrow"なる曲が採用されているだが,これが謎である。クレジットを見る限りはこの曲はAgent Sparksというバンドのものということになっているが,これはStereophonicsの同名曲である。こんなことでは印税関係もおかしくなってしまうように思えるが,一体どうなっているのやら...。

それはさておきである。演奏そのものはRitenourらしい安定感のあるフュージョンだと言ってよい。件の"Maybe Tomorrow"に登場するZamajobeという南アフリカ出身のヴォーカリストも魅力的。全く失念していたが,この人とはRitenourは既に"Smoke 'n' Mirrors"で共演してたのねぇ。だが,全体を通じて聞いてみると,昔のように彼の音楽を聞いていても高揚感がない。いい意味でも悪い意味でも落ち着き感が強過ぎるのである。Ritenourという人はそういう人だと言ってしまえばそうなのかもしれないが,私はGentle Thoughtsによる"Captain Fingers"や武道館ライブにおける"Countdown"のようなノリが忘れられないのである。もちろん,あれから長い年月が経過してしまっているから,あのようにはいかないのかもしれないが,それでももう少しチャレンジングでぐわ~っとくる感じが欲しいのである。

曲のヴァラエティが富んでいるので,それにより本質が捉えにくく感じられる部分があることも,このアルバムにのめり込めない要因かもしれないが,やはり私としてはそれに加えてもう少しスピード感のある曲ががあってもよさそうに思える。まぁ,これは大人のフュージョン・アルバムだとも言えないこともないが,アダルト度としてはFourplayほどではなく,相応にいろいろやろうとしているところがRitenourらしい。ということで星★★★☆。

Recorded between January 2012 and June 2012

Personnel: Lee Ritenour(g), George Duke(rhodes, moog), Dave Grusin(rhodes), Patrice Rushen(p), Deron Johnson(rhodes), Chick Corea(p), Alan Pasqua(p), John Beaseley(p), Demetrius Nabors(p), Larry Goldings(org), Hans De Wild(org), Stanley Clarke(b), Nathan East(b), Marcus Miller(b), Melvin Lee Davis(el-b), Christian McBride(b), Chuck Berghofer(b), Tal Wilkenfeld(b), Michael Frinberg(b), Dave Weckl(ds), Will Kennedy(ds), Oscar Seaton(ds), Wesley Ritenour(ds), Peter Erskine(ds), Sonny Emory(ds), Vinnie Colaiuta(ds), Selim Munir(ds), Munungo Jackson(perc), Ariel Mann(g, synth, prog), Bob Bacon(g), Kurt Elling(vo), Zamajobe(vo)

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