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2012年10月14日 (日)

クリポタ参加のClarence Penn盤:ハードボイルドだど(古っ!)

Clarence_penn "Dali in Cobble Hill" Clarence Penn (Criss Cross)

小曽根真のトリオでの演奏でも知られるClarence Pennは既にCriss Crossからリーダー作をリリースしているが,今回の作品が私にとっては初のリーダー作購入である。その動機はリーダーには悪いがそのメンツということになる。だって,Undergroundの2トップ,クリポタにAdam Rogersである。期待するなって方が無理だろう。

デリバリーにはちょっと時間が掛かったが,ようやく到着したので早速聞いてみたが,やはりこの2トップだけに期待を裏切らないと思わせうる。とにかくハードボイルドである。だが,一聴してわかる通り,Undergroundとはだいぶ趣が違って,ファンク度,変態度はやや薄い。さすがにこの辺りはクリポタ~RogersコンビもリーダーであるPennを立てた感じがする。しかし,昨今のNYCではよく聞かれるであろう変拍子てんこ盛りみたいな感じであるところが,コンテンポラリーな感覚をおぼえさせるが,それでもUndergroundよりはずっとオーソドックスに聞こえてしまう。このメンツを見ていると,あるいは音を聞いていると,Smallsあたりでライブをやっても不思議ではないって感じか。そうした感覚こそ,このアルバムを首を長くして待っていたリスナーの求めるものであり,見事にそれに合致していると言ってよいのではないかと思う。

このアルバムを特徴づけるものとして2曲挿入されるスタンダード,"I Hear Music"と"My Romance"があるが,特に後者がペースを転換する効果抜群と言ってよい。それまでのテンションの高い演奏の中から浮かび上がる”My Romance"におけるクリポタの吹奏にはまいってしまうリスナーはきっと多いはずである。この演奏のテンションが低いわけではないし,これだって十分ハード・ボイルドだが,このビター・スウィートとでも表現したくなるクリポタのバラッドには思わず「く~っ」となってしまった私である。

それ以外はClarence Pennのペンになるものだが,昨今のドラマーというのは本当に音楽性が高いというか,作曲能力にもたけた人が多い中,Pennも同様だったというのには驚きを隠せない私である。本当に大したものだが,そうした中で"Dali"なんて,かなりアブストラクトな響きを生み出していて,画家のDalini倣ったのかとさえ思わせ,へぇ~,こういう曲も書くのかぁ~なんて思ってしまった。いずれにしても,変拍子を多用した今らしいコンポジション群と言ってよい。それをこの強力なクァルテットでやられてしまっては文句はない。やっぱりハードボイルドなのだ(笑)。星★★★★☆。半星はUndergroundとの差と思って頂ければいいだろう。

Recorded on February 2, 2012

Personnel: Clarence Penn(ds, perc), Chris Potter(ts, ss, b-cl), Adam Rogers(g), Ben Street(b)

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コメント

けっこう良かったです。やはりこのフロントの2人なので、Criss Crossが今回3枚出た中でも真っ先に聴いてしまいました。

クラレンス・ペンの作曲も2人に合わせたような曲もあって、2人のための曲を書いたのか、こういう曲ができてしまったから2人を呼んだのか、どちらか分かりませんが、なかなかスゴい曲もありますね。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

このハイブラウな感じがいいですよねぇ。おっしゃる通り「、2人のための曲を書いたのか、こういう曲ができてしまったから2人を呼んだのか」全くわかりませんが,呼びかけに応じてクリポタとRogersが参加したことはめでたいと思います。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

トラバありがとございました。

こりゃ、クリポタアンダーグランドのツートップがいるんですから、わたし的には買わないわけにはいきません。そして、たった、一週間といえども、、待っていられません。(爆)
後ろから石投げられそうな偉そうな言い方ですが、サウンドも比較的予測範囲、熱演も期待通りだったんですが、それでも、やはり、わたし的主役の2人ののびのびした演奏に興奮いたしました。

これは、すでに最先端の音楽とはいわないと思いますが、仰せの通り、、現代ニューヨークの旬の音なんだと思います。
ドラマーらしく、メロディアスと言うより、イメージ先行な感じがしましたが、わたしはみんなよくできてると思いました。

と、言うわで、、気軽に日本でもライブしてくれ。
と、お伝えください。(笑)

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。また,返信が遅くなりました。

本作に関して「サウンドも比較的予測範囲、熱演も期待通り」というのは全くその通りです。ないのは突き抜け感だけでしょう。Pennのリーダー作であるからこその遠慮と考えればこれはこれでいいんじゃないかと思っております。

このメンツでは気軽には日本に来れそうにはないですが,ライブは見てみたいですね。それはSmallsでチャージ10ドル希望ってことで(笑)。

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