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2012年10月 9日 (火)

歌い手としての矜持を感じさせるArt Garfunkelのベスト盤

The_singer "The Singer" Art Garfunkel(Sony/Legacy)

このアルバムのリリースがアナウンスされた時,う~ん,Garfunkelのアルバムは結構持っているし,ベスト盤は"The Art Garfunkel Album"もあるからいいかなぁなんて思っていたのだが,輸入盤のあまりの安さに思わず発注してしまった私である。2枚組で1,000円ちょっとってどういうこと?と思いたくなるが,そして買って正解だと強く感じた私である。

このアルバムの何が優れているか?Artの歌のうまさははなからわかっている。そして,彼の代表的な曲はみんな知っている(と少なくとも思っていた)。しかし,ここにはそれらに加えてS&Gのレパートリー,そのライブ音源,更には新曲も含めて並んでいるのである。これなら間違いなくファンは納得するはずだが,このアルバムの美点はそれにとどまらない。本作に収めれた曲と並びはArt Garfunkel本人によるものである。私がこのアルバムを聞いていて思ったのはその並びの素晴らしさである。そこにArtの意図と強い意志のようなものを感じてしまうのだ。つまり,歌のうまさはもちろんだが,コンピレーションとして極めてよくできていると感じさせるのである。

例えば,Disc 1の2曲目には"All I Know"が入っているが,普通の人間ならここには"Angel Clare"所収の同曲を持ってくると思うだろう。しかし,一聴してあれ,これってオリジナルじゃないなと思っていたら,これは"Up 'Til Now"に収められたJimmy Web伴奏バージョンではないか。この辺りに歌手としてのArt Garfunkelの「歌唱」へのこだわりがあるように思えてならない。そのほかに気がつくのは"Breakaway"からの曲のセレクションの多さである。これはArt Garfunkel本人による同作への思い入れの強さを反映したものと言えるだろう。いずれにしても,この2枚組の収録曲には並々ならぬこだわりを感じてしまい,思わず膝を正して聴いてしまった私である。

本作はArt Garfunkelのキャリアを俯瞰するだけでなく,素晴らしい歌手による歌唱の持つ力を再認識させるという点で,私は強く推薦したいと思う。まだ彼の歌にそれほど接したことがないというリスナーにも最適なアルバムである。星★★★★★。いや,素晴らしい2時間を過ごせること請け合いである。超ハイ・コスト・パフォーマンスの2枚組。

それにしても,輸入盤がこれだけ安い価格で手に入るのに,3,990円を支払って国内盤を買うリスナーがどれだけいるのだろうか?価格差3.5~4倍近くって明らかにおかしいのである。歌詞を調べたければネットで可能なんだし,訳詞なんて必要ないという方には輸入盤をお勧めする。こんな値付けをしておきながら,CDが売れないって言ったってそれは自己責任というものである。そうは言いながら"Scissors Cut"の紙ジャケ盤は発注してしまった私...(苦笑)。だまされてるねぇ(爆)。

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