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2012年9月18日 (火)

「追想」:ようやくDVDで見た

Photo 「追想(Le Vieux Fusil)」('75,仏/独)

監督:Robert Enrico

出演:Phillippe Noiret,Romy Schneider,Jean Bouise,Catherine Delaporte

長年見たいと思いながら,ずっと見られずにいられた映画と言ってもよい作品を連休中にレンタルしてきたDVDで見た。監督のRobert Enricoと言えば「冒険者たち」が決定的な一作として私の心に残るわけだが,この映画は戦時中に起こった悲劇とそれに対する男の復讐劇ということであり,「冒険者たち」とはかなり毛色が違う。そこが好き嫌いのわかれる部分だろうとは思えるのだが,なかなか見応えのある作品であった。

原題は「古い銃」という意味で,それはそれでストーリーと密接な関係にあるもの(見て頂ければわかる)ながら,邦題の「追想」というタイトルも,映画の中に出てくる回想シーンの多さを考えるとなるほどと思わせる。しかし,この邦題からだけでは,この映画の本質が伝わりにくいのが難点である。

この映画はナチの残虐性と,それに対するPhillippe Noiretの復讐心こそに本質があるわけで,映画に登場する表現はかなり残酷かつえぐい部分がある。だが,戦争の中での復讐ということであるから,綺麗事ですまないのは当然のことであって,その辺りも見る人によっては受容性に違いが出てくるように思える。

正直なところ,脚本にケチをつけようと思えばいくらでもつけられるわけだが,Phillipe Noiretが人のよさそうなオッサンという風体で,激しい復讐を果たすというところのギャップにはおののいてしまう。逆にPhillipe Noiretだからこそ嘘臭さがなくなるとも思え,これはキャスティングの勝利であろう。そしてRomy Schneiderの美しさが,このある意味残酷な映画に救いをもたらす役割を果たしている。まさにクール・ビューティ。そしてNoiretの相対比較により彼女の顔の小ささが目立つ(笑)。

Photo_2 いずれにしても,この映画は厳しい映画である。娯楽として見るには辛い部分もあるかもしれない。しかし,往時の戦争のことを思えば,こういう映画も作られて然るべきという気がする。星★★★★。尚,上のイメージはDVDのパッケージだが,昔公開された時のポスターもなかなかいい(同じ写真でも構図が違うだけで雰囲気がかなり違う。いずれにしても残酷さゼロ)ので,一緒に貼り付けてしまおう。でもまぁ,これが「冒険者たち」を上回る作品かと言うと,そうではないだろうなぁ。これはこれで十分いい映画だと思うが,私は「冒険者たち」の方がやはり好きである。

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コメント

公開時映画館で見ました。レストランでのイエスとかノーとかの会話が微笑ましいと思いました。(この映画だったと思うのですが・・・)フィリップ・ノエルもロミー・シュナイダーも彼らが醸し出す雰囲気が生かされていると思いました。1度しか見ていないけれど好きな映画の1つです。

メルセデスさん,おはようございます。返信が遅くなって申し訳ありません。

公開時にご覧になったとのこと,さすがです。この映画がどの程度集客できたかはわかりませんが,大ヒットするタイプではないと思われる中,劇場へ足を運ばれたという選択眼には敬服致します。75年ぐらいというのは私が一番映画を見ていた頃(中学生でした)ですが,私は行ってませんもんねぇ。

また,シーンを覚えてらっしゃるのも素晴らしいです。回想シーンのレストランの場面,二人の最初の出会いの部分ですね。私なんか,すぐ忘れちゃいますから...(爆)。見習わねば。

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