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2012年8月 4日 (土)

期待通りの「ダークナイト・ライジング」

Dark_knight_rises 「ダークナイト・ライジング("The Dark Knight Rises")」('12,米/英,Warner Brothers)

監督:Christopher Nolan

出演:Christian Bale,Anne Hathaway,Gary Oldman,Tom Hardy,Joseph Gordon-Levitt,Marion Cotillard,Michael Caine,Morgan Freeman

私はChristopher Nolanのバットマン・シリーズの持つ陰影が結構好きで,実は今年公開の映画の中で,本作は見たい映画の上位に入っていたものであり,早速劇場で見てきたのだが,期待通りの出来となっている。

本作の公開に当たっては,米国コロラドでの銃乱射事件(犠牲者の方々はまさにお気の毒と言わざるをえないが,それでも何らかのかたちでも銃規制をしない米国保守層はどういう頭の構造なのか?)の発生で,プロモーションにも影響が出てしまい,その興行の成り行きが注目されたが,全世界で大ヒットしていることは間違いないようである。既に製作費を大幅に上回る興行収入を上げているという話もある。それもこの映画に期待を掛ける人間の多さを裏付けているようにも思える。

そして,この映画も非常にスケールの大きい話で,よくもまぁここまでと思えるような映像となっているが,シナリオには大きな破綻がないところが立派。コミックを原作としながらも,人間の心の闇を描いているところに,Nolanのバットマン・シリーズを評価する理由があるわけだが,今回も相当に陰鬱な感じで,「そう,そう,これ,これ」って反応を劇場で示してしまった私である。

悪玉は徹底した悪玉として描かれていることのわかりやすさはあるとしても,決定的な善という要素もないのが,この映画の特徴と言ってもよいかもしれないが,それでも全編に渡って悪玉Baneを演じるTom Hardyの悪辣ぶりが突出している。前作でJokerを演じたHeath Ledgerといい,このTom Hardyといい,本当のワルって感じなのである。それに対抗するバットマンが精神的に軟弱な部分を持っているというのが非常に面白いが,前半のChristian Baleの情けない感じが何とも言えない。

原題にある"Rises"は劇中のいろいろな要素のメタファーとなっているとは思うが,そうしたタイトルのつけ方一つからしてうまいと思わせるのは,シナリオとしてよく考えられているからだと思う。ネタバレになるので,詳しくは書けないが,中盤の脱出シークェンスでも,中だるみにならないように,ゴッサム・シティのカオスが描かれていて,決して短い映画ではないが,退屈することがなかったのは見事である。これが過去の名作に肩を並べるとは思わないとしても,私としては今年見た映画の中では一番楽しめたと言っても過言ではない。

これでNolan3部作は打ち止めということになるだろうが,キャスティングを踏襲して誰かが続けていいようにしてあるエンディングもうまいと思った。単なるアクション映画の枠を越えて,純粋映画として楽しめる一編であった。でも,Nolan以外にはこの陰影は出せないだろうなぁと思いつつ,改めてChristopher Nolanという監督の手腕を評価したくなった一作である。星★★★★☆。

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