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2012年8月 5日 (日)

Ed Bickertのアルバムはなかなか入手が難しい中で...

Edbickertthirdfloorricha "Third Floor Richard" Ed Bickert (Concord)

私はPaul Desmondのアルバムで聞いて以来,Ed Bickertというギタリストを贔屓にしてきたから,もうそれから30年以上にもなってしまった。しかし,そもそもが地味な人なので,日本で絶大な人気だとか支持を得るって感じの人ではないし,それは本国カナダは別にして,米国でも同じようなものではないかと思われる。そういう人なので,リーダー作,参加作含めて結構な数はあるはずなのに,多くが廃盤状態になってしまっているのは誠に残念である。よって,アルバムを手に入れようとすると,オークションに依存するか,地道に中古盤屋を回るしかないのである。本作は,先日中古盤屋においてラッキーにも入手できたものだが,聞いてみてやっぱりこりゃ渋い。いや渋過ぎる。

本作はBickertトリオをメインとして,何曲かにDave McKennaが加わるという編成で,地味に輪をかけたようなメンツによるアルバムであるから,聞こえてくる音は推して知るべしなのだが,このアルバムの渋さを増しているのはその選曲である。タイトル・トラックはCharles Lloydの曲だが,そもそもBickertがLloydの曲をやるということ自体が信じられないが,これがまずへぇ~って選曲である。また,本作にはDuke Ellingtonの曲が2曲入っているが,"Band Call","Tonight I Shall Sleep"って言われて,すぐに曲が思い出せる人はそれほどいるまい。私が知っていたのは"I Surrener, Dear"ぐらいだが,それをサンバでやるってのも意表を突き過ぎって気がしないでもない。いずれにしても,地味な人が渋い曲やればどうなるかっていう感じだが,まさに想定通りの音である。

まぁ,こんな作品であるから,売れなくても文句は言えない。いや,むしろ売れなくて当然である。しかし,こうした売れないであろうアルバムに心惹かれてしまうのがファンってものである。そうは言っても,普段のBickertのアルバムより音が硬いかなぁなんて思わせる部分もあって,若干の違和感もあり,星★★★☆ぐらいだろう。

Recorded in January 1989

Perspnnel: Ed Bickert(g), Neil Swainson(b), Terry Clarke(ds), Dave McKenna(p)

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